急な車の発進、停止をしてしまうと、同乗者の頭部が激しく揺れてしまい、それが平衡感覚に影響を及ぼし、車酔いを起こしてしまいます。
車の急発車、急停車が車酔いを誘発することは想像に難くないかもしれません。しかし、この他にも小刻みにアクセル、ブレーキを踏む運転も車体を揺らしてしまうことになるので、車酔いに繋がります。肝心なのは、いかにスムーズに発車、停車できるかです。
カーブの前はスピードを落とす
カーブ時には車に遠心力がかかります。もし、スピードを落とさずにカーブに入ってしまうと、非常に強い負担が車と同乗者の身体にかかります。これは当然車酔いを引き起こします。それだけでなく、安全な運転をするためにも、可能な限りカーブ前はスピードを落とすようにしましょう。
できるだけ高速道路を使う

出典:https://radiate.jp/20180207/harumi_2018/
高速道路は下道と違い、信号や断続的なカーブなどがないので急な減速や停車、発進などをする場合が少ないのでスムーズなドライブをしやすいです。また、サービスエリアなども充実していて、程よく休憩を取ることができるのも、車酔いを防ぐためには大切です。
飴など、唾液の出る食べ物を持っておく
飴や梅干しを食べると唾液が分泌され、それにより三半規管の調子が整うと言われています。ですので、これらの食べ物をドライブの時に持っておくことをお勧めします。しかし、臭いの強い食べ物は逆効果になる場合があるので、注意が必要です。
酔いやすい人はあらかじめ助手席に乗せる
車は後部座席の方が特性上揺れが大きくなります。また、助手席に座ることで前方の景色をよく見ることができ、車の動きを予測できるので、視覚情報と実際の動きとの錯誤をなくすことができます。これにより車酔いが防げます。
音楽を流す
車酔いは、「また車酔いするのではないか」という不安から引き起こされる場合があります。同乗者をリラックスさせてあげて、一緒にドライブを楽しむために音楽で雰囲気を作ることは非常に有効です。
過去の記事で、ドライブ中に流したい曲についてまとめたものがあるので、詳しくは下記をご覧ください。
まとめ

今回の記事では、車酔いの原因と仕組み、車酔いを防ぐための方法を車内環境、運転方法の二つの観点から紹介しました。ドライバー側ではなく、同乗者側の車酔いを防ぐ方法はこちらからご覧になれます。
車内環境によって引き起こされる車酔いは、事前に対策をすることで防ぐことができます。しかし、ドライバーの運転による車酔いは、ドライバーがその都度快適な運転を意識して行う必要があります。ドライバー側は良い運転ができていると思っていても、同乗者がそう感じていない可能性は往々にしてあります。これは、運転でドライバーが得る感覚と、同乗者の感じ方には実は大きな違いがあるためです。
ですので、ドライバーは同乗者への思いやりを持ち、しっかりと様子を見ながら運転することが車酔いを防ぐうえで何よりも重要なことだと私は考えます。あなたが快適なドライブを家族、友達と楽しみ、絆を深めるられることができたら幸いです。