メルセデス・ベンツのプロトタイプカーを紹介!

どの自動車メーカーにも沢山のプロトタイプやコンセプトモデルが存在します。「あと一歩」で量販化ぐらいの完成度の高さだったり、逆に「これ売られてたの!?」という1台が世の中には存在します。

今回は「メルセデス・ベンツ」のそんなコンセプトモデル達を紹介していきたいと思います。

皆が追い求めていた未来のエンジンを搭載した「C111-Ⅱコンセプト」


日本のマツダ自動車はご存知ですよね?そのマツダだけが量産化に成功した技術、それが「ロータリーエンジン」です。従来のレシプロエンジンに比べ、コンパクトかつ軽量で高出力というスポーツカーにうってつけの技術。ドイツ・アウディの前身である「NSU」とヴァンケル社の共同開発で誕生したことから「ヴァンケルエンジン」とも呼ばれます。

1960年代から世界中の自動車メーカーがこぞって量産化に向けて研究開発を始め、メルセデス・ベンツも開発をスタート、1969年のフランクフルトモーターショーで3ロータリーエンジンを搭載した「C111コンセプト」を出展、翌年にはマツダ787Bと同じ4ロータリーエンジンを搭載、最高出力350馬力、最高速度300km/hと当時では驚異のスペックを謳ってました。
が、耐久性に問題があることがテストで発覚。またアメリカの環境基準をクリアするには技術的課題が多く、コストの観点から計画中止となりました。

大胆な可変ウイングが特徴!「C112コンセプト」


80年代からメルセデスは、モータースポーツに復帰。当時のF1に並ぶトップカテゴリーだった「グループC」にF1でお馴染みのザウバーとマシンを開発、瞬く間にル・マン24時間レースやWSPC(スポーツカー選手権、WECの前身)で数々の勝利を収めました。1991年、その技術を公道にフィードバックして開発されたのが「C112コンセプト」です。メルセデス伝統のガルウィング、アルミモノコックシャシー、6.0L V12エンジン+6MT、あらゆる路面でも安定したドライブを実現するアクティブサスペンション、大型可変ウイングなど先進技術がつまったスーパーカーでした。同年の東京モーターショーにも展示され、その完成度の高さから700台のオーダーを獲得しながら世界情勢の不安による経済懸念から市販化は断念されました。

C112の技術は、後のSLRマクラーレンや昨年発表されたハイパーカー・AMG プロジェクトONEに活かされています。

いつの間にか市販取り止め?と思いきや更に進化中「AMG SLS E-cell」


現在欧米各国で電気自動車の開発が急速に進んでいます。街中の走るシティーコミューターだけではなく、走る愉しさを追求したスポーツカーもです。メルセデスは、300SLを現代に復活させた「AMG SLS」をEV化した「AMG SLS E-cell」を2010年に発表、瞬時に最大トルクが出るモーターの特性を活かし、0-100km/h加速を3.9秒、最高速250km/hと申し分ないスペックを誇っていました。2012年に量産モデルに近いプロトタイプも公開しましたが、直後にSLS E-cellの動向が途絶えてしまいました。

それから5年後の2017年に様々なセンサー・計測器をこれでもかと装着したSLS E-cellがニュルブルクリンクで目撃されました。現在、SLSの後継車の「AMG GT」をベースしたスーパーEVを開発中とのこと。2020年にはEV専用ブランド「EQ」を代表する1台として市販が期待されています。

実は市販化されていた「AMG Vision Gran Turismo」


世界で最も売れているレーシングゲーム「グランツーリスモ」。世界中のクルマがリアルに再現され、今や自動車メーカーの新たなブランド戦略の重要な場として自動車業界に大きな影響をもたらした作品です。

2013年に自動車メーカーとグランツーリスモ制作チームがコラボし「夢のクルマ」をゲーム内に登場させるプロジェクト「ビジョン・グランツーリスモ」がスタート。その第1弾としてこの「AMG Vision Gran Turismo」が発表されました。AMG製の5.5L V8ツインターボと7速DCTが搭載され、大型動物を思わせるようなボディはアルミ・カーボンを多用した「設定」で1358kgという軽量に仕上がっています。2014年にはより軽量かつパワーアップした「レーシングモデル」も発表されました。

どこかクラシックSF風なAMG VGT。後にショーモデルとして現実に登場しましたが、その後「SLS AMG」をベースに150万ドル、5台限定で販売されました。公道はおそらく走行不可、完売はしたそうですが、その販売車両の目撃情報は1つもありません。

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