初めて聞いた?!世界のマイナースーパーカー ベクター W8(アメリカ)

最初に作った「ベクター W2」はカリフォルニアで作った童夢 零?

アメリカというと、ピックアップトラックだろうがミニクーパーだろうがV8エンジンを乗せて溢れるパワーを楽しむ国で、スーパーカーはあってもわざわざ自分で作らず輸入…というイメージがありますが、作ろうという人がいないわけでもありません。 西海岸で空力デザインを扱う会社を設立したゼラルド・ヴィーゲル氏がその1人で、せっかく空力の仕事をしてるのだから、それを活かした車を作りたいと。 アメリカン・マッスルスポーツというと、バイパーやカマロ、コルベットは新しくなればなるほど空力もしっかり考えてある気がしますが、古いモデルだと空力よりパワーこそ全て!という感じもします。 1978年に発表された第1作が「ベクター W2」で、ちょっと角ばったボディにフロントガラスはフロントから一直線にペタッと寝ており、タイヤバリアか何かに突っ込んだらそのまま刺さりそうな雰囲気。 それに加えて四角い開口部など見ていると、日本の「童夢 零」を思い出します。

最初の量産モデル、「ベクターW8」

ベクターW2は生産資金が調達できず、法規上の問題もあったので一旦お蔵入りになり、それから10年後に改めてリファイン版のW8を発表します。 基本的にはW2の延長線上にあるスーパーカーなのですが、写真を見るとルーフの一部がブラックアウトされていて、ガラスルーフかあるいはサンルーフなのか? このへんは陽光さんさんと降り注ぐカリフォルニアで作ったスーパーカーという感じがします。 そしてW2のプロトタイプの頃より少し丸みが出たような気もしますが、相変わらずの直線基調なボディ。 フロント周りは色々と穴が空いたり、スポイラーがサイドまで大きく回り込んで、とにかくフロントのダウンフォースを目一杯稼ごうという気持ちがうかがえます。 それもそのはずベクター車は大きさの割にはアルミモノコックにカーボンケブラーボディで大きさのわりには軽量。 それでいてハイパワーエンジンで推定最高速度が354km/hに達するので、空力処理をしっかりやってダウンフォースを稼がないと、フロントが浮いて宙に舞ってしまいます。 ちなみにエンジンはシボレーのV8OHVで、排気量は不明ですがツインターボ化して650馬力だとか。 それでミッションは3速ATというところが、何ともアメ車っぽい感じです。 トルクが出てるので、段数増やす必要もあまり無いですし、サーキットもオーバルトラックみたいなところならこれで良いのでしょう。

何となく今も続いているらしい?

しかし、このW8でも結局生産資金が集まらなかったり、アメリカの国内法規に合わせるために手直しを行ったりで、1990年から市販されたのはわずか19台ほどでした。 その後は1992年に会社そのものがランボルギーニの親会社(当時はインドネシアのメガテック社)に買収されて、ランボルギーニエンジン搭載のM12というスーパーカーを作ったり、2007年にはWX8というスーパーカーを開発しました。 大きな成果は上がらないものの、今でもマイナーなスーパーカーメーカーとして存続はしている模様です。 このWX8というのがまたえらく平べったい車なのですが、これぞベクター車!という特色なのかもしれません。

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