必要最低限でもいいけどある程度は余裕のあるパワーは欲しい。普段使いする車だからこそスペックが気になるのではと思いますが、中でも燃費問題は最も重視するべき項目ではないでしょうか。そんな燃費に直結すると言われているのがターボを搭載しているか否かという問題です。もちろんターボを搭載している車であればエンジンでは庇い切れない弱点を補い満足いくパワーを感じられるかもしれません。しかし、燃費が悪化してしまうというデメリットがあります。そんなデメリットとされているターボが原因の燃費悪化はどれほどのものなのでしょうか。
実際にNAとターボで燃費はどれくらい違うの?
ターボを搭載すると燃費性能に影響があるとされていますが実際はどれくらいの差があるのでしょうか。実際に販売されている車の燃費からどれくらい差が出るのか見ていきたいと思います。
NAとターボのあるモデルで比較
NAとターボの違いは本当にあるのでしょうか?実際にN-BOXで比較していきたいと思います。
NAエンジン搭載車
658cc直3:58ps/6.6kgm
JC08モード燃費:27.0㎞/L
ターボエンジン搭載車
658cc直3ターボ:64ps/10.6kgm
JC08モード燃費:25.6㎞/L
NAではJC08モード燃費:27.0㎞/Lなのに対してターボ搭載車はJC08モード燃費:25.6㎞/Lという結果が出ています。もちろんNAと比べてターボを搭載することにより1.4km分燃費が悪化していますがそのおかげでNAよりも力強い走りが期待できます。
VS ダウンサイジングターボ
ダウンサイジングターボは比較的燃費が良いとされていますが実際の数値ではどのような差ができているのでしょうか。今回はステップワゴンで比較していきたいと思います。
旧ステップワゴン2.0NA
エンジン:150ps/19.7kgm
燃費:14.8km/L
ステップワゴン1.5ターボ
エンジン:150ps/20.7kgm
燃費:16.0km/L
ステップワゴン1.5ターボは旧ステップワゴンと比べて1.2km/L燃費が良くなっています。また燃費が上がっているだけでは無く、パワーは数値的に変わらないのでターボの方が性能が高い印象です。
VS ツインターボ
現代では排ガス規制により見かけなくなったツインターボですがどのような違いがあるのでしょうか。今回はA70型スープラで比較していきたいと思います。
A70型スープラNA
エンジン:150ps/18.6kgm
燃費:10km/L
A70型スープラツインターボ
エンジン:210ps/28.0kgm
燃費:9.2km/L
A70型スープラは燃費性能を求めるような車ではありませんがツインターボとNAを比較してみると顕著に差が生まれています。燃費はNAと比べてツインターボは0.8km/L落ちるものの最高出力が60psも向上しています。
ターボだからといって燃費が悪くなるわけではない
ターボと聞くと感覚的に燃費が悪くなる印象です。ターボやツインターボと言った性能を補う役割で活用されているターボは燃費が悪化する原因となっています。しかし、ダウンサイジングターボの場合はNAよりも燃費性能が向上しているので一概にターボは燃費が悪くなるとは言えません。購入する際は使用する用途に合わせて性能アップのターボが適切なのか、燃費重視のNAやダウンサイジングターボが適切なのか環境と相談する必要がありそうです。