まだ誕生したばかりの国産車メーカー、売り物は何と「EVオート三輪」!

「19年ぶりの自動車メーカー」の誤り

2015年に製造しているクルマが国土交通省からの型式認定を受け、めでたく自動車メーカーの仲間入りをした日本エレクトライク。 同社について紹介される際にしばしば「19年ぶりに誕生した16番目の国産車メーカー」と言われますが、それは1994年にオリジナルカー「ゼロワン」の型式認定を取得した光岡自動車以来、という意味でカウントしています。 ただし、光岡自動車からニホンエレクトライクの間にも、ゼロスポーツや鈴商、トミーカイラやASL、タケオカ自動車工芸、R&D SPORTなど数多くの事業者が国土交通省から型式認定を受けたクルマを生産して「自動車メーカー」の仲間入りをしており、19年ぶりという表現は正しくありません。 どういう基準で光岡自動車以降の「自動車メーカー」を飛ばしたのか不明ですが、仮に小規模メーカーだから外したという事であれば、この日本エレクトライクもいつか忘れ去られてしまうのでしょうか? これから日本エレクトライクの紹介をしとうとするメディアや個人の方は、光岡自動車と日本エレクトライクの間にあった「自動車メーカー」を忘れるべきでは無いでしょう。

久々に誕生した国産車メーカー、日本エレクトライク

そのようなわけで今回紹介する新興自動車メーカー「株式会社日本エレクトライク」ですが、神奈川県川崎市にあるこの小さな企業が、最初から自動車メーカーを目指していたわけではありません。 そもそもは創業者の松波 登氏が東海大学と電動三輪自転車の共同研究を行っていたもので、いよいよ実用化・市販へとプロジェクトが進んだ段階で2008年に設立されました。 インドのバジャージ社が生産していた小型3輪トラックを改造してEV(電気自動車)化して売り込もうとしたものの、大手企業から「型式認定を受けてもいない改造EVなんて」と言われてしまいます。 それならばと国土交通省から型式認定を受ける事になり、2015年6月についに取得。 晴れて自動車メーカーとして認められ、正式な型式を持つクルマとして売り込みが可能になったのでした。

現在販売しているのはエレクトライクとソーラートライクらしいが?

同社が現在販売しているのは、先に書いたバジャージ社製小型三輪トラックをベースとしてEV化した、EV三輪トラックです。 ただ、会社として発足したばかりのためか、ホームページを見てもデモンストレーション的な活動ばかりが目立っており、まだまだ「営業している会社」というよりも、「研究開発プロジェクトの公開レベル」に留まっているようです。 実際、イベントへの参加や展示会への車両出展情報は最新情報が更新されているものの、肝心の販売車両情報がほとんどありません。 ブランドは「eTlike」と決まったと書かれているものの、ホームページでは「エレクトライク」と記載されているため、車名が実際なんなのかはよくわからず。 さらに、価格情報も無いため、これがどこでいくらで買えるのか?ホームページを見ても何もかわらないのです。 唯一わかるのは、「充電式電動のエレクトライク」と、「太陽光発電式電動のソーラートライク」の2種類が存在し、詳しい事はメールで問い合わせるしか無い、という事でした。 どうも個人が趣味嗜好で乗るという需要に対して供給可能かどうかを積極的にアピールする段階にはまだ無い、という事なのでしょう。

具体的にはどのような車両なのか

同社のホームページを見ていてもほとんど何もわからないので、それ以外も含めて調べてみます。 ボディサイズがミニカー規格の割にはモーター出力が4.5kw×2と、ミニカーで許された0.6kwをはるかに超え、超小型モビリティ暫定規格の8kwすら超えています。 それでさぞかしパワフルな走りを…と思えば、小径タイヤゆえに最高速度は49km/h止まり。 同じ理由でどうも不整地走行もあまり得意では無さそうです。 ベースモデルに対してユーザーの好みでオプションの荷台を選べるという柔軟性は、運搬用三輪車として評価しても良いでしょう。 価格はバッテリーサイズによって130~160万円、実際には補助金が出て100万円から購入可能なようです。

安全性の軽視が残念

扱いとしては250ccの側車付き普通自動二輪車…つまり三輪トライクとしての扱いになるため、シートベルトもヘルメットも着用義務がありません。 しかしドアも何も無いですし、シートのホールド性が格段に優れているわけでも無さそうですから、実際にはバイクのようにまたがるトライクなどよりよほど危険な乗り物で、ヘルメットを被らない事には非常に危険でしょう。 どうもこのあたり、「簡便さ」を前面に押し出しすぎて、法律で義務付けられていないゆえか、元々大学との共同研究で生まれたゆえか、安全性についてはメーカーとしての責任感をあまり感じていないように見えます。 せめて衝突時などドライバーが簡単に放り出されないようシートベルトはつけて欲しかったところで、そう考えるとオススメできる乗り物とは言い難いです。 見た目は面白いのですが、肝心の安全性が「法律上問題が無ければ後はユーザー任せ」では、今どきのユーザーから共感は得られにくいかもしれませんね。

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