整備士が故障要因を特定するときの考え方と故障の予防方法とは?|ベテラン整備士が教えます!

自動車の故障って突然発生してしまう物なので、中々予測する事は正直むずかしかったりします。 しかも一定の知識が無ければいったい何処が壊れてしまっているのか見当もつきませんし、何より不安なので精神衛生的にも良くないです。

走行中なら、警告灯が灯るのでその危険度をはかり知る事がまだ可能です。 それも走行中に限ってのことなので、エンジン自体が掛からないとなると点灯すらしません。 怖いのは「この故障が深刻なのか?軽度の物なのか?」自分自身で判断が付かないところにあると思います。 自分自身で100%判断が付かなくても、冷静に業者に話すことで正しい不具合内容を伝える事ができスムーズに問題処理を行う事ができるのではと思っています。 少しマニアックな話ですが、故障探求を自分である程度特定できると、故障が発生した時の動揺も軽減できますので、知っていて損はないと思います。

原因がどこにあるのかを系統別で考える

自動車には大きく分別すると以下のようなジャンルに分ける事が出来ます。 1.エンジン 2.足回り 3.トランスミッション 4.エアコン 5.電装品 ここから更に細かく分類されていくのですが、大まかに分けると上の5分野になります。 ここまでは以前の記事で書いた様な気がします。笑 例えば、エンジンがかからないのに、エアコン関係を疑っても故障要因を探り当てる事は出来ません。 統括されている分野が違うからです。 もう一つ大事なのが、シチュエーションです。

エンジンの場合はいつどこでどんな状態で不具合が発生したのか把握するのが大事

エンジンがかからない場合に重要なのはエンジンがどういう状態の時に不具合が起きたのかを把握しておくのが大切です。 朝一つまり、冷間時に起きたのか、それとも停車中にいきなりエンストしてそれっきりなのか。 同じエンジンがかからないでも疑ってかかる場所は、シチュエーションによって大きく異なります。 前者の場合は、水温センサーやバッテリー上がり等に疑いが持てますし、後者の場合は燃料系統やトランスミッションに何らかの問題を抱えている事が可能性として出てくるわけです。 つまり、電装系の問題なのか、物理的な構造上の不具合なのかを見分けることができます。

殆どの故障は電装品による不具合

例えば、上記で挙げたケースの場合頻度は圧倒的に前者、つまり電装系が多いです。 後者の構造部分に関しては殆ど稀で特に現代はそれがより顕著です。 電装品は散発的な不具合を繰り返し、ある日いきなり故障してしまうのですが運転者がそれを予測するのは結構難易度が高い問題です。なので、事前な予防をしようと思うなら、「なんだかおかしい」というくらいのレベルで、一度見せに行くのがいいのではないでしょうか。完全に故障してしまってからよりも費用感が抑えられる可能性もありますが、状態の程度によっては整備士ですら特定・対処が難しい場合があるのはご理解ください。 そして、逆にエンジン、トランスミッション等の構造的な故障は普段から注意深く運転していると乗り味に変化が現れ初めて徐々劣化していくものなので比較的に予測がつきやすいです。 普段から注意してドライビングを行っていると、そういう細かい変化に気づきやすくなるので、違和感を感じたら整備工場で点検してもらう事で、最小の修理費用で運用する事が出来ると考えています。また、世の中的に言われる5000km毎のオイル交換などは、ちゃんと理由があり、車の血液を綺麗にしておくことで健康に保つという発想で、けちらずに行うことで状態悪化を予防できるかと思います。 細かい出費はけちらなければ、大きな出費をしなくてすむでしょう。

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