MINI ミニクーパーの第2世代目のR55、R56、R57に関する定番の故障、起こりやすいトラブルについてご紹介します。
R55がクラブマン(ステーションワゴン)R56が基本形で、R57がコンバーチブル(オープン)のモデルになります。
現在ミニクーパーに乗られている人や中古のミニクーパーの注意点をお教えしますので、ご購入される際の参考になれば幸いです!
MINI ミニクーパー R55、R56、R57の定番故障事例
ウォーターポンプやサーモスタットからの冷却水漏れ
このモデルのミニクーパーは、ウォーターポンプやサーモスタットからの冷却水漏れが発生する事例がとても多いです。
冷却水が漏れてしまっていて少ない量で走行してしまうとエンジンをうまく冷却することができなくなり、オーバーヒートを起こしてガスケットの破損やピストンの焼きつきが起きてしまうこともあります。最悪走行不能になってしまうため、事前にチェックしたい箇所になります。
中古車購入検討時の現車確認の際は、ボンネットを開けてサブタンク内の冷却水の量が減っていないか目視でチェックしましょう。また、臭いを確認することも重要です。エンジンかけてしばらくしたときに甘い匂いがしたりしたら、その車両は漏れている可能性が高いので要注意です。
エンジンチェックランプ点灯
VANOSソレノイドバルブが原因の場合が多いです。
異常がある場合はエンジンチェックランプが点灯します。VANOSソレノイドバルブはエンジンの回転数に合わせてバルブの開閉を制御しているので、エンジンチェックランプ点灯後も放置しているとだんだん酷くなり、エンジンが突然止まることがあります。
エンジンチェックランプが点灯したらすぐに整備工場に入庫し、修理してもらいましょう。
また、水温センサーの故障の際にもエンジンチェックランプが点灯しますので気をつけましょう。
故障してしまうと水温センサーからの温度と実際の温度に誤差が生じてしまい、エンジンを切ってもラジエーターの電動ファンが回りっぱなしになってしまうなどの症状が出てしまいます。
このモデルのミニの場合、水温センサーの交換はサーモスタットと一体型になっているのでアッセンブリー交換になります。画像は、交換前と新品の部品の比較になります。
中古車購入検討時に現車を見に行った際はエンジンチェックランプが点灯していないか、メーター内の液晶を確認しましょう。また、エンジンを少しの間かけてその後エンジンを切って、ラジエーターの電動ファンが回りっぱなしになっていないか確認すると良いでしょう。
燃料ポンプ故障
燃料噴射ポンプも故障しやすいです。もし故障してしまうとアイドリング時に回転数が不安定になったり、加速時の息継ぎが起きてしまいます。その後さらに悪化してしまうとエンジンが掛からなくなってしまいます。
異常がある場合はエンジンチェックランプが点灯して知らせてくれますが、場合によってはいきなり故障して突然エンジンがかからなくなってしまうことも。
中古車購入検討時に現車を見に行った際は、エンジンチェックランプが点灯していないか確認しましょう。
エンジンオイル漏れ
オイルフィルターハウジングの付け根からのオイル漏れがとても多いです。
エンジンオイルが漏れた状態でずっと走行すると、エンジン内部の潤滑不足で摩擦によるピストンの変形や破損などにつながってしまいます。酷くなればエンジンがかからなくなってしまうことも。ですので所有している間はエンジンオイルの量を日々チェックする事が大切です。ご自身で見る事が出来ない場合はガソリンスタンドなどでチェックしてもらいましょう。
中古車購入検討の際は実際に現車を見に行き、エンジンをかけ、エンジンルーム内をざっと見た後にオイルフィルターハウジングの周りをしっかり漏れがないかチェックしましょう。漏れているとエンジンを始動して少し時間がたった後に熱でオイルが焼けて、独特の焦げの臭いがしてきます。目視だけではなく臭いを確認することも大切です。
まとめ
ご購入前に点検さえしっかりやっていれば、経年劣化による消耗品によるトラブル以外は起こるリスクが少ないので安心してご購入でき、きっと楽しいカーライフを送ることができるでしょう!
Ancarでは購入前に無料で整備士による点検を依頼することができます。点検を依頼して、現在の車の状態をプロの目で見てもらってから購入出来ますので非常に安心です。
この機会に中古のMINI ミニクーパーを探してみてはいかがでしょうか?