イタリアかフランスか?決められないならシムカ1000

のん気なフランス自動車メーカー「シムカ」

「シムカ」とは今では全く名前が残っていない自動車メーカーなので、どの国かと思えばフランスのメーカーです。 そもそもはトリノ生まれのピゴッツィなる人物が1920年代、イタリアのフィアット車をフランスで販売する権利を得たのが始まり。 当時のフランスは国産車保護のため輸入車に高い関税を設けていましたが、「最終組み立てさえフランスでやれば、フランス車だよね?」と一休さんのようなとんちを効かせ工場を設立、まんまと戦前のフランスでフィアット車を売ることに成功しました。 それを元手に1934年に自動車メーカー、シムカを設立。 やがてルノー、プジョー、シトロエンに次ぐ立派なフランス第4位メーカーに成長し、1950年代にはタルボなど他メーカーの買収すら進めています。 フィアットをバックに大舟に乗っていた気になっていたシムカでしたが、そのフィアットが1960年代の経営危機であっさりシムカの株式を手放し、前々からヨーロッパ進出の準備を進めていた米クライスラーに買収されてしまいました。 シムカ首脳陣は電撃的な買収劇に直前まで気づかず、「ウチはフィアット車さえ売ってれば大丈夫!」と信じていたと言いますからのん気なものですが、その頃開発・発売されたのがシムカ1000です。 後に日本の無印良品が「ムジカー1000」(日産K11マーチの簡素版)という車を売ってましたが、名前が似ているのは気のせいでしょうか。

フィアットベースのオリジナル車、シムカ1000

1961年に発売されたシムカ1000は、当時のシムカ車の例に漏れずフィアットの強い影響を受けていましたが、以前のようにフィアット車の名前違いや独自改良型では無く、シムカオリジナル車でした。 フィアット600をベースに、スマートで絶妙な曲線を持つ美しい4ドアセダンボディをオリジナルで開発し、リアエンジンだったのでフロントグリルは無し。 しかし丸目2灯のヘッドライトにメッキバンパーのシンプルなフロントマスクが可愛らしく、同じようなデザインのリアエンジン大衆車、ルノー8とともに大人気となりました。 エンジンはベースとなったフィアット600(663~767ccエンジン)より大きな944ccエンジンを搭載しており、それまで小排気量に留まっていた大衆車クラスを上級移行させています。 その5年後に日本で日産 サニーやトヨタ カローラ(いずれも初代)で起きたことと同じですね。

乗りこなせばスポーティ、高性能版の「ラリー」もあり

リアエンジン車なのでフロントエンジン車とは逆に前がトランクスペースでしたが、この荷室容量を稼ぐため燃料タンクはベース車と異なりリアのエンジンルームに移されました。 その結果、前後重量は文は35:65と極端なテールヘビー、フロントが軽いので旋回性能が良いというよりコーナリングで重いリアに振り回されるオーバーステア傾向があります。 ただ、その点を踏まえて乗りこなせばかなりスポーティに走れたので、エンジンを1.1~1.3リッターに強化したスポーティ版の「シムカ1000ラリー」が作られました。

スポーツクーペやアバルト版もあった!

シムカ1000には2+2シートの4人乗りスポーツクーペもあり、1962年登場のシムカ1000クーペと、1967年のシムカ1200Sクーペがありました。 1200Sクーペではリアにあったラジエターをフロントに移したので、フロントグリルとボンネット上に排熱用のルーバーが設けられましたが、元のシムカ1000のイメージを生かしつつ、流麗でエレガントなスタイルになっています。 さらにイタリアのフィアット御用達チューナー、アバルトも目をつけ、シムカ・アバルト1150を作っていました。

シムカ1000は1978年まで実に17年間も作られたロングセラーモデルで、日本では当時それほど人気は出なかったものの、ちょっとオシャレな昔のフランス車ということで、今でも時々レストアされたと思しき中古車が出てきます。 高性能版の「ラリー」はさすがに高価で600万円代ですが、通常のシムカ1000なら200万円代から購入できるので、気になる人はチェックしてみてはいかがでしょう?

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