今さら聞けない!「ターボってあった方がいいの?」

ターボチャージャーとは?

その昔、主に航空機の高高度飛行能力向上用として開発、装備されていたのがターボチャージャーで、当時の日本では「排気タービン」と呼ばれていました。 日本では戦時中の航空機にマトモなものを搭載できずに終わりましたが、日本本土爆撃を盛んに行ったB-29にこの排気タービンが装備されています。 エンジンの排気を利用して吸入空気を圧縮するタービンを回し、エンジンが吸い込む空気密度を上げる能力を持っているのが排気タービン=ターボチャージャーです。 同じ役割を果たすものに「スーパーチャージャー」がありますが、エンジン自体の力で圧縮器を駆動するため力を損失してしまい、排気圧を無駄無く利用する「ターボチャージャー」の方が効率が高いため、次第にターボが主流となっていきました。

当初は燃費向上目的だった日本車のターボ

自動車用には1960年代から市販車でも採用が始まり、1973年にヨーロッパ初の市販ターボ車としてBMW 2002ターボが登場し、1975年にはポルシェ930ターボ(後の初代911ターボ)で知名度が上がりました。 日本では1979年の日産 セドリック / グロリアで初採用されましたが、当初その目的は「小排気量のままで大パワーを得ること」。 当時の日本では3ナンバー車の税金が非常に高かったため、5ナンバーに収まる排気量2リッター未満での出力を上げることが、大型車や高級車にとって必要だったのです。 特に1970年代後半は厳しい排ガス規制が始まった頃で、排ガス規制とパワーの両立が難しい時期でした。 ライバルのトヨタに対して遅れを取っていた日産では、ターボでその遅れを巻き返そうと図ったのです。 さらに、大排気量車並のパワーが得られるということはスポーツモデルにも有利なことから、すぐにスカイラインGTにもターボモデルが登場しました。 その一方、パワーに見合った燃費の悪さも持ち合わせていたため、当初の「燃費向上目的」はすぐに忘れ去られ、スポーツ走行などで有利な動力性能を得るため、全てのメーカーがターボを使うようになります。 (一見ターボと無縁のように見えたホンダすらも、初代シティや初代レジェンドでターボを使っています)

独特の発展を見せた軽自動車用ターボ

一方、普通車と同じようにターボ化、スポーツ化していった軽自動車では、90年代半ばから違った進化をしていくようになりました。 それが、三菱 ミニカトッポやスズキ ワゴンR、ダイハツ ムーヴといった、現代まで進化を続ける「トールワゴンタイプ軽自動車」の登場です。 それまでのスズキ アルトワークスやダイハツ ミラTR-XXといったスポーツタイプ軽自動車と異なり、それらはあくまでスペース効率を重視した実用車でした。 しかし、ボディの大型化と重量増加で走行性能低下が著しく、1998年の新規格化でさらに大きいボディが認められたことにより、それらはスポーツ目的か否かに関わらず、ターボ化していきます。 軽自動車の「660ccという排気量の制約」の中で、大きく重くなっていく車体でも高速道路などで十分な動力性能を持たせるには、ターボが不可欠になっていきました。 廉価版でターボを持たないタイプも販売されてはいたものの、それらは「パワー不足でアクセルをより踏み込まないと走らず、燃費がターボよりも落ちる」という現象を生み出していたのです。 そのため、「軽自動車はターボの方が燃費がいい」は、少しずつ常識になっていきました。 スポーツパーツから、燃費パーツへとターボが変化していったのです。

欧州から始まったダウンサイジングターボブーム


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コメント:
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