自動車を購入するとき、好きな自動車メーカーやスペックを気にしてみたり好みのデザインのものを購入したりすると思います。しかしほとんどの場合は車を購入する際にどのメーカーの車を選べばいいかわからないそんな人が多いかもしれません。初めて車を購入する方や車についてあまり知識のない方は特にわかりにくいように感じている人が多いと思われます。各自動車メーカーの生産している製品はさまざまな特徴があります。歴史も深くメーカーの歩んできた道を知ることでどのような車を世に送り出してきたのかがわかります。その各社持ち合わせている特徴を吟味し、消費者のライフスタイルに合った車を選び購入することで初めていい買い物ができるのではないかと考えています。今回は数多くの自動車の中からアルファロメオについて紹介していきたいと思います。
アルファロメオとはどんな自動車メーカー?
アルファロメオはイタリアで生まれた自動車メーカーです。独自のブランドイメージを持っているアルファロメオの特徴は何と言っても赤いボディカラーとフェイスにあると思います。そんなアルファロメオはどのような歴史を歩んできたのでしょうか。
アルファロメオ設立からの歩み
現在のアルファロメオは1910年に設立されたアルファが元となっています。経営危機に瀕したフランスの自動車メーカーをアルファが買収し、最初の生産車である24HPの生産を開始します。創業一年でモータースポーツ業界へと進み始め、30HPや40-60HPが数々のレースで活躍しアルファの名前が知れ渡りスポーツカーメーカーとしての地位を築いていきます。1980年に実業家ニコラ・ロメオが運営するニコラ・ロメオ技師有限会社と吸収合併することで会社名がニコラ・ロメオ技師株式会社に変わりました。このタイミングで旧社名のアルファと新ブランドのロメオが合わさり、アルファロメオが誕生しました。
アルファロメオはフィアットの傘下に
経営不振に陥っていたアルファロメオは所有していた株とともにフィアットによって17.5億ドルで買収されました。アルファロメオの吸収によりフィアットは自社のスポーツカーラインナップを保管できると考えていました。フィアットとのプラットフォーム統合を推し進めており、アルファロメオは買収後唯一の資産であるブランドイメージの向上に注力し始めます。2012年にアルファロメオとマツダは業務提携に向けて協議を行っていました。そしてマツダの工場でマツダ・ロードスターをベースにした車が生産されることとなります。しかし、アルファロメオブランドの車両はイタリア国内生産車とするというブランド戦略が決定し、アバルトブランドとしてアバルト・124スパイダーが販売されました。
アルファロメオが生み出した名車たち
アルファロメオが誕生してから長い年月が経ちましたがその中で数々の名車と呼ばれる車が誕生していきました。アルファロメオの生み出した数々の名車の中から一部抜き出して紹介していきたいと思います。
アルファロメオ・スパイダー
アルファロメオ・スパイダーはアルファロメオが1966年から製造販売しているオープンカーです。アルファロメオ・ジュリアのオープンカーモデルとしてジュネーブモーターショーで発表されました。ジュリアの名前は引き継がれずアルファロメオ1600スパイダー・デュエットという名前になりました。アルファロメオ・スパイダーは1967年に公開された「卒業」という映画の主人公が乗っていた車として登場し映画とともに広く認知されるようになりました。
アルファロメオ・156
アルファロメオ・156はアルファロメオ史上最も売れた車の一つとして数えられています。アルファロメオ・156はフランクフルトのモーターショーで発表され、日本では1998年に発売されました。日本仕様のアルファロメオ・156はギアシステムがフェラーリのF1で使用されていたシステムを元にしたものであったりとスポーツ走行にも耐えられる性能を持っていました。
アルファロメオ・159
アルファロメオ・156の後継車としてアルファロメオ・159は2005年のジュネーブモーターショーで発表されました。アルファロメオ・159 はあの名車デトマソやデロリアンのデザインを手がけたジョルジェット・ジウジアーロとアルファロメオにより共同開発されました。ブレラの顔を正しく魅力的に表現するため車幅が拡大されたため、前輪の切れ角が向上し旋回性能がアルファロメオ・156よりも優れています。アルファロメオ・159はカラビニエリのパトカーや大使館や官庁の専用車として多く使用されており、さまざまな場面で活躍しています。
アルファロメオの魅力ってどんなところ?
アルファロメオは世界を代表する自動車ですがなぜここまで世界的に人気のある自動車になったのでしょうか。その人気の裏には何か魅力があるからこそ支持されているのかもしれません。
アルファロメオの官能的なデザイン
アルファロメオを特徴的にさせているのは何と言ってもフロントローブです。フロントローブはフロントグリルのことをさしており、アルファロメオのフロントグリルは逆三角形の形をしています。この形の由来は昔騎士が使っていた盾をイメージして作られていると言われています。また全体的な曲線美は多くの車好きを引きつけています。またデザインだけではなく機能美も兼ね備えてるのも特徴の一つです。
アルファロメオの純血のエンジンが染める日常
アルファロメオに搭載されているエンジンは評判が良く、高回転域まで回る気持ち良いエンジンであると評価されています。アルファロメオのエンジンは、“純血のエンジン”と呼ばれています。このエンジンはフェラーリに搭載されているV8エンジンにも劣らないと言われています。スーパーカーのような速さはアルファロメオにはありません。しかし、街乗りの際の軽快なシフトフィールや純血のエンジンが奏でる音を聴きながらのドライブは日常を彩ってくれます。