【何かわかりますか?】EFI、e4WD、EURO6、EBD(今さら聞けない車略語)

EFI(いーえふあい)

Electronic Fuel Injectionの略で、「電子制御式燃料噴射装置」のこと。 もっとわかりやすく言うと、コンピュータ制御で燃焼を最適化した形でエンジンに燃料を噴射する装置の、トヨタ式の名称です。 トヨタとダイハツ独自の名称なので、スズキでは「EPI」、ホンダでは「PGM-FI」など、割と好き勝手な名称で呼ばれています。 そのため、メーカー問わず呼ぶ時は「インジェクション」と言ったりも。 コンピューターを使わないアナログ式制御の機械式インジェクションもありますが、これは「機械式インジェクション」とのそのまま言うので、単にインジェクションと言えばコンピューター制御だと思ってください。 昔はこのインジェクションが横Gや戦闘機なんかで背面飛行した時のマイナスGなど、急激な機動を行ってもキチンとエンジンに燃料が行くための装置でした。 燃料を霧状にして空気と混合、エンジンに送り込むキャブレター式だと、Gがかかった時にちゃんと燃料がいかずに息継ぎすることがあるので、自動車ではスポーツカー向けだったんですね。 それが1970年代に排ガス規制が厳しくなると、燃焼を最適化してクリーンな排ガスを出すため普通のクルマで採用されるようになります。 さらに燃費を良くするためにも燃焼を最適化する必要が生じたので、2000年前後くらいにはキャブレター式のクルマは無くなってしまいました。 それでもキャブレターの中身だけちょっと入れ替えてちんまりとしたインジェクター(燃料噴射器)を入れた簡易インジェクション車は2000年代前半くらいまで残ってます(ダイハツのEF-SE搭載車とか)。

e4WD(いーよんだぶりゅーでぃー)

日産が開発してマツダでも採用していた、簡易4WDシステム。 普通の4WDはエンジンから駆動軸を伸ばして4輪を駆動しますが、e4WDは駆動軸が通ってない方のタイヤ左右の間にモーターを仕込んで、必要な時だけ駆動させます。 そのためハイブリッド車やEVの一種のように思われる時もありますが、e4WDのモーターは厳密に言えば「走行」には使われません。 使用されるのはあくまで、加速時や低速走行時のスリップして前に進まないような状況を助けるためのもので、それ以外は何もしないのです。 そもそもモーター用のバッテリーは積まない上に出力も低いので、高速走行時のアシストにも使えないんですね。 それでも、4WD化を念頭に置かないで開発されたFF車(フロントエンジン前輪駆動車)なんかでは便利なので、昔の日産 マーチなど日産車やマツダ車の一部コンパクトカーで使われていました。 もうちょっと本格的な、ハイブリッド車の補助モーターとしても機能していたのがトヨタのE-Fourで、エスティマやハリアーのハイブリッド車に使われています。

EURO6(ゆーろしっくす)

EU(ヨーロッパ連合)加盟国に課せられた、とんでもなく厳しい排ガス規制。 段階的に引き上げられてEURO6まで引き上げられたのは2015年1月からなのですが、EURO6自体も段階的に厳しくなることになっています。 具体的には、単に規制を厳しくするだけではなく、測定方法も検査室ではなく実際に走行して計測するなど、メーカーがズルをできなくしているわけです。 おかげでヨーロッパの自動車メーカーは「このままではとてもこの先クリアできない」と悲鳴を上げている状態で、クリーンディーゼルや排気量を下げてターボで補助するダウンサイジングターボが発達したのはそのため。 それでもクリアが難しいということで、ヨーロッパの自動車メーカーは大きな岐路に立たされています。 フォルクスワーゲンの排ガス検査不正が無くとも、EV(電気自動車)化は避けられなかったはずですね。

EBD(いーびーでぃー)

Electronic Brake force Distributionの略で、電子制御制動力配分装置のこと。 自動車のカタログを見て安全対策欄にEBDと書かれてもよくわかりませんし、その日本語訳がわかっても結局何の略かわからない最たるもののひとつでしょう。 要するにABSの一種で、スリップしたタイヤのブレーキを緩めてタイヤのグリップ力(摩擦力)を回復させる操作を、前後別に、あるいは各輪別に操作する事でブレーキ力を最適化します。 そうしないと各タイヤのブレーキの効きがマチマチになってスピンしたりしますから、その危険を避けるための安全運転支援装置というわけですね。 昔ならハンドルやブレーキを微妙に操作してクルマの向きを保ったりしたものですが、最近だとこの手の操作はクルマが勝手にやってくれます。

次回

というわけで、次回も引き続き「E」です。

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