アルピナやシュニッツァー・ハルトゲなど…BMWのチューナーたち

21世紀に入り日本法人も設立!上り調子の『ハルトゲ』

かつて日本ではそれほど馴染みが無く、ダイハツがシャレード・デ・トマソに続きシャレード・ハルトゲをモーターショーに出品した時も「ハルトゲって何?」と思った人が多かったのではないでしょうか?
しかしその歴史はBMWが本格的にモータースポーツに参入した頃にさかのぼり、BMWモータースポーツ(現在のBMW M)が設立される前年、1971年に設立されています。

創業者のハーバート・ハルトゲ自らBMW2002のステアリングを握るチューナー兼レーサーで、その実績から急成長。
単にBMWを得意とするチューナーというだけではなく、1985年にはドイツ政府から認められ、BMWの高性能コンプリートカーを開発・販売するれっきとした自動車メーカーでもあります。
以前日本ではトミーカイラZZで有名なトミタ夢工場が輸入販売元でしたが、同社の体制変更と解体の中で2001年、独自に日本法人ハルトゲ・ジャパンを設立しました。
エンジンチューンとエアロパーツ、タイヤホイールを得意としており、日本ではBMW車およびニューミニのパーツやホイールの正規販売を行っています。

四輪も二輪もBMW御用達!レース部門は事実上BMWワークスの『ACシュニッツァー』

シュニッツァーと言えばBMW車で盛んに参戦しているレーシングチームを思い浮かべる人も多いのでは無いでしょうか?
日本でもJTCC(全日本ツーリングカー選手権)など、BMWが本気で勝ちに来る時は必ず参戦してくるのがシュニッツァーで、市販車ベースのレースでは事実上のBMWワークスと言える存在です。
おかげでそのネームバリューは抜群ですが、一方でチューニングパーツやコンプリートカーを製造・販売するACシュニッツァーとは直接の関係は薄い別会社です。
とはいえ、形の上ではレース部門のシュニッツァー・モータースポーツとチューニング部門のACシュニッツァーとして、決して無縁ではありません。

ACシュニッツァーそのものは1987年設立でまだ日が浅く日本法人も無いのですが、前述のようにレースでの活躍もあって、ネームバリューだけは相当なものがあります。
ハルトゲ同様、BMW車だけではなくミニやランドローバーなどBMW関連ブランドのチューニングやコンプリートも手がけていますが、四輪以外にBMWのオートバイも手がけているのが特徴です。

余裕の高品質!BMW公認チューナー『アルピナ』

BMW M以外でBMWチューナーとしてもっとも歴史が深いのはアルピナでしょう。
外観が控えめなことと、品質を保つため生産規模を全く拡大しないため正規輸入されてBMWディーラーでも販売されているにも関わらず見かける機会は少なく、結果的に存在感も歴史の割に薄い感はあります。
しかし、バブル時代に一般の人も広くBMW車に乗るようになる以前から「アルピナ」の名はBMWを超えたBMWとして知られており、前述のように外観の違いが少ないため、独自の「アルピナライン」を貼り付けたステッカーチューンも流行りました。 (5ナンバーなのですぐバレる場面が、昔の漫画「GT roman」などにも登場します)

1964年には既にBMW公認チューナーとして認められるほど高い技術と品質を誇りますが、メルセデスAMGのように傘下に置かれることなく、あくまで独立独歩。
そういう意味ではメルセデス・ベンツにおけるブラバスと同じような立場にあるかもしれません。
日本では正規輸入車がBMWディーラーのほか、世田谷のニコル・オートモビルで販売されています。
なお、アルピナは車だけでなくワインも販売しており、アルピナ車の試乗会に行くとお土産でもらえるようです。 興味ある方は一杯、いかがでしょう?

アルピナについてもっと知りたい方は、こちらの記事もいかがでしょうか?

人とはちょっと違うBMWに乗りたい、なら「アルピナ」はいかが?

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