バックミラーやサイドミラーは安全を守るためにも車に必要な1つのパーツだったはずです。しかし、それも万能ではなく死角も作ってしまうもの。それが廃止の方向に向かっています。その代わりとなるのがカメラとスクリーンです。実はアメリカより先に、日本で許可された装備なんです!車メーカーがこぞって取り入れようとしているこの新技術、一体どんなものなのでしょう。
ミラーがデザインを壊していたという意見も
テスラの自動運転技術が話題になっている最中ですが、誰だって事故に遭いたくはありません。
無事故のドライバーで居続けるためには、危険を事前に予知する能力が必須となります。
そして、その助けとなるのが、運転者にとっての死角を最小化し、より適切な視覚情報を得るための技術です。
自動車が登場してからこれまで長らく、バックミラーがその役目を担ってきました。
しかもそれは、充分な能力を発揮する「ツール」だったため、特に問題もなく利用されてきたわけです。
しかし今後は、様々なツールが近代化するにつれ、もっと複雑なモノも出現してくることになり、今までのバックミラーやサイドミラーは必要なくなるようです。
車幅を減らせるというメリットはある
将来的には、フロントドア付近からサイドミラーが消え去ることが予測されます。
それだけでなく、ドライバーの頭の一番近くで後方の景色を映し出してくれていた、ルームミラーまでも、別の装備に取って代わられるでしょう。
鏡の代わりとしてビデオカメラが装着されることになるのです。
この大変革を主導しているのが、実は日本なのです。
先日、世界でも5つの国が、まずはじめにミラーレス車の販売を許可したのですが、そこには日本も含まれていました。
ただ、車両へのカメラの装着というのは、まったくの新技術ではありません。
ミラーだけでは補えない部分も大きいため、後退時のバックアップカメラなどは多くのクルマに採用例があります。
これから登場するクルマでサイドにもミラーがなくなると、空力性能も向上する上、運転者が変わるごとに調整しなくて済むため、同じクルマを使用する人全員にとって便利になります。
これまでミラーを支えてきた支柱も必要なくなるため、全体的に視界も開け、より安全になるとも言えます。
ミラーレス車の最先端を行くのは日本
ミラーレス車では、転回時にミラーではなくセンタースクリーンを確認することになります。
今のところ、ホンダをはじめとする自動車メーカー数社が、将来的にそんなクルマが増えることを見越して、ユーザーに慣れ親しんでもらおうと、ミラーにカメラを装着し、映像をスクリーンに映し出す車両を販売して、来たるべき時代への準備としています。
ただ残念ながら、自動車メーカーだけにその過渡期を任せれば良いというものでもありません。
日本以外の国では、BMWやテスラ、日産といった製造社側も、ミラーに関する法律を(日本のように)緩和すべきだと政府側に嘆願しています。
しかし、先手を打った日本市場でミラーレス車が成功すれば、ほかの国でも主流となることが予測されます。
アメリカでも2018年にはミラーレス車が発売になると言う人もいます。
1年後となるこの年は、ちょうどNHTSA(米道路交通安全局)が、アメリカ市場でバックアップカメラが全車に標準装備となることを予測している年でもあるのです。
そんな具合で、これからニューモデルが出たら、ミラーがどうなるかに注目するのも面白いはずです。
今後の展開に要注目です!!