ECU(いーしーゆー)
Electronic Control Unit(エレクトロニック・コントロール・ユニット)、またはEngine Control Unit(エンジン・コントロール・ユニット)の略。 車そのものの頭脳であるメインコンピューターと解釈すれば良いでしょう。 昔はエンジンへの燃料供給やスパークプラグの点火タイミングなどを制御する比較的単純なものでしたが、現在はオートマチックトランスミッションやABSとエンジンは統合制御されていますから、エンジンだけを見ていればいいわけではありません。 ほかにもパワステやエアコンなどコンピューターで制御している部分は数多くあり、それらはECUで一括コントロールしている時もあれば、それぞれのコンピューターから来る信号をECUで管理してエンジン制御に生かす場合もあります。 また、最近の「コネクテッドカー」と呼ばれる、簡単に言えばインターネット回線に接続される車の場合、その回線を用いて外部のサーバーと通信を行うケースもあるのです。 これにIT企業のGoogleやAppleは車のECUに接続させてくれれば、良質なサービスを提供すると持ち掛けていますが、ほとんどの自動車メーカーはセキュリティ上の観点や、自動車を知らない企業にあまり触って欲しく無いと難点を示しています。 ただ、自動運転には交通情報などの把握のためインターネット接続が不可欠なことから、一部の自動車メーカーは独自に自動車向けインターネットを行おうと、連合を組んでいるのです。
ECVT(いーしーぶいてぃー)
Electro Continuously Variable Transmission(エレクトロ・コンティニューアスリー・バリアブル・トランスミッション)の略。 現在は軽自動車やコンパクトカーで広く使われている無段変速機、CVTを1984年にスバルがオランダ企業との共同開発で初めて実用化した時には、このように呼ばれていました。 スバルや日産が使っていた初期のCVT車には「ECVT」というステッカーがよく貼ってありますが、目立つのは赤帽サンバーでしょうか。 今のCVTと違って自動電磁クラッチを使っており、停止時にはクラッチを切るので、ブレーキから足を離してもクリープ現象で勝手に進んだりはしません。 ただ、この電磁クラッチの操作が結構乱暴で、止まる瞬間にバコン!と外れて、走り出す瞬間にドコッ!とつながるので、走行中はともかく渋滞にハマった時などちょっと快適とは言い難いものでした。
ELR(いーえるあーる)
Emergency Locking Retractor(エマージェンシー・ロッキング・リトラクター)の略。 シートベルトの機能の一つで、シートベルトを急いで締めようと思い切り引っ張るとガコッ!と止まってしまい、そこから焦って何度もグイグイ引っ張ってもシートベルトが伸びずに「何でー?!」と叫んだ人もいるのでは? それがELRの機能で、別に急いでる人にイタズラして焦らせる機能では無く、事故や急ブレーキの衝撃でシートベルトが急に引っ張られた時にロックして、それ以上体が前に出るのを防ぐ役割を持っています。
EV(いーぶい)
Electric Vehicleの略で、電気自動車のこと。 日産など一部の自動車メーカーは、エンジンを積んでいても走行はモーターだけで行う方式の車を「新しい形の電気自動車」などと宣伝していますが、そういった車は実際には電気自動車ではありません。 確かに電気の力だけで走りますが、その電気を生み出す発電機を持っている車は「シリーズ式ハイブリッド」というハイブリッド車の一種で、明確に区別されています。 ただ、EVの航続距離を搭載した発電機で伸ばす、という意味から「レンジエクステンダーEV」と呼ばれることがあるのも、また事実です。 それでも、例えば環境保護のため排ガス低減のため厳しい製作をとっているアメリカ・カリフォルニア州などでは、EVと、大容量バッテリーを積んでいるのでEVモードでの走行距離が長く、充電ステーションでエンジンを使わず充電可能なPHV(プラグインハイブリッド)しかエコカーと認めていません。 やはりEVと「新しい形の電気自動車」の間には大きな差があると思っていいようです。 なお、純然たるEVというと国産車では日産 リーフと三菱i-MiEV、ミニキャブMiEVがあり、海外ですとテスラのモデルSやモデルX、GMのシボレー VOLTが代表的です。
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