クライスラービルとは？ロケ地や観光スポットとして大人気

アメリカ合衆国のニューヨーク市にある超高層ビルは、「クライスラービル」と言われています。

クライスラービルを見て、「どこかで見たことがある」と思っている方が少なくはないでしょう。

結論から言うと、クライスラービルは映画のロケ地として話題になっているので、見たことがあるという方がいると考えられます。

本記事では、クライスラービルがどのようなものなのかを解説します。

クライスラービルとは？

クライスラービルは、正式名称「クライスラー・ビルディング」の略称であり、アメリカ合衆国ニューヨーク市マンハッタン区タートル・ベイに位置する超高層ビルです。高さは最頂部まで320mで、階数は77階まであります。自由の女神と並ぶほど、アメリカ合衆国のシンボルとして知られています。

クライスラービルという名称は、自動車ブランドであるクライスラーのために建設したことが由来です。そのためクライスラービルには、車のモチーフが施されています。1930年〜1950年代までクライスラーの本社が置かれていましたが、現在はドイツの投資会社・アメリカの不動産会社・保険会社が所有しています。

クライスラービルは映画のロケ地として有名

クライスラービルは、最上部が尖っておりおしゃれなデザインが施された超高層ビルです。インパクトある見た目が魅力的で、映画のロケ地として撮影が行われたことがあるほど有名です。

クライスラービルをロケ地とした作品は、「好きだった君へ：これからもずっと大好き」が代表的です。ライトアップされたクライスラービルが映っており、昼間と違ったクライスラービルが見られます。実際に夜間になるとクライスラービルはライトアップされるので、ニューヨークの夜景を撮影する際にうってつけです。

クライスラービルは内部観光ができるって本当？

クライスラービルはデザインが特徴的で、外観だけでも楽しめるスポットですが、内部観光ができると話題になっています。ただし、上階部は企業のオフィスとして使われているので、観光できるのは1階のみです。

クライスラービルの観光可能な時間は、平日の7:00〜18:00です。無料で観光できるので、アメリカ合衆国に行く機会がある方は、ぜひ足を運んでみてください。

クライスラービルの見どころ

クライスラービルを内部観光する場合、以下で紹介する見どころに着目してみると良いでしょう。

・アールデコ調
・天井の大きな絵画
・壁や床に用いられた大理石
・エレベーターの装飾

アールデコ調とは、1910年代〜1930年代にかけて流行した装飾様式です。華やかで派手というよりも、直線的なデザインが施されており、シンプルなように見えて芸術性が感じられるデザインが特徴的です。そのため落ち着いた雰囲気ではあるものの、別世界にいるような感覚が体感できるでしょう。

クライスラービルの天井には、世界一大きな絵画が装飾されています。絵画のタイトルは「Transport and Human Endeavor」で、「Edward Trumbull」というアーティストが描いたものです。天井に直接描いたわけではなく、事前に描いておいた絵画を天井に貼り付けて装飾されています。実は絵画の中には、クライスラービルが描かれています。大きな絵画の中に小さいクライスラービルがあると言われているので、行く機会があればぜひ見つけてみてください。

クライスラービルの内部は、壁や床に大理石が用いられています。大理石は高価な建築材料としても知られており、豪華な雰囲気をもたらしています。壁は赤色の大理石、床は黄色や青色の大理石で装飾されており、色使いや模様などにこだわっています。

また1階部分のみ観光ができ上階部は立ち入り禁止となっていますが、エレベーターの装飾にも注目すると良いでしょう。エレベーターの扉は、寄木細工でハスの花が装飾されており、大理石が用いられた空間の中に温かみが感じられるスポットとして注目されています。木材には、ホウノキ・桜・ミズキ・タモなど日本でも馴染みある雑木が用いられています。