発売から9年を経過した現行のレクサスISは今だに販売は好調なようです。これは2021年11月にビッグマイナーチェンを施しすなど、商品力をブラッシュアップし続けたことが最大の理由でしょう。では、最新のISはどんな車なのでしょうか?今回はその魅力を探ってみました。
レクサスISとは?
レクサスISは1999年に初代がデビューした4ドアスポーツセダンであり、現行モデルは2013年5月にフルモデルチェンジされた3代目となります。
発売当初は、V型6気筒2.5LのIS250、V型6気筒3.5LのIS350、そして直列4気筒2.5LハイブリッドのIS300hというエンジンラインナップに、標準仕様、F SPORT、version Lというの3種の装備が異なる仕様が用意されました。
特に「F SPORT」では、「NAVI・AI-AVS」や、専用チューニングのサスペンションを採用してスポーツセダンとしての魅力を高めています。
さらに「IS350“F SPORT”」は四輪操舵であるLDHを採用して軽快なステアリングレスポンスを実現しています。
しかし、現在ではV型6気筒2.5LのIS250が、直列4気筒2.0LターボエンジンのIS300に入れ替わっていますが、その他の仕様に変わりはありません。
また、発売時には安全装備では、レクサスでは初採用となる「レーンディパーチャーアラート」や「ブラインドスポットモニター」を一部車種にメーカーオプションとして用意されていました。
現在では予防安全パッケージ「Lexus Safety System +」を全車に標準装備しています。
レクサスISのマイナーチェンジ
1度目のマイナーチェンジ
初のマイナーチェンジとなった2016年10月には、走行性能やエクステリア、そして安全装備面で大きなテコ入れが行われました。
走行性能では、改良型ショックアブソーバーを採用したほか、フロントサスペンションロアアームをアルミ製に変更し、特性や制御などにもチューニングを施しています。また、ドライブモードセレクトには、CUSTOMIZEモード」を搭載して各制御の組み合わせを自由に選択できるようになりました。
エクステリアでは、ヘッドランプやフロントグリルの意匠を変更し、LEDヘッドランプは全グレードに標準装備となりました。また、アルミホイールには切削高輝処理を施した新意匠となっています。
安全装備では、プリクラッシュセーフティシステム、レーンディパーチャーアラート、オートマチックハイビーム、レーダークルーズコントロールをパッケージ化した予防安全パッケージ「Lexus Safety System +」を全車に標準設定して安全運転支援の強化を図っています。
なお、このマイナーチェンジでIS250が廃止され、直列4気筒2.0LターボエンジンのIS300(のちのIS300)に入れ替わっています。
2度目のマイナーチェンジ
2度目のマイナーチェンジが行われたのは2020年11月。ボディから足回りに至るまで一新する大幅な改良が実施されることになりました。
ヘッドランプは薄型化され、スピンドルグリルは立体的な多面体構造に変更。さらに、前後のフェンダーは張り出され、それにともないトレッドがワイド化されています。
そして車体構造にも手が入れられ、構造最適化によってボディ剛性が向上され、ショックアブソーバーには「スウィングバルブショックアブソーバー」が採用されました。
さらにインテリアでは、マルチメディアシステムにタッチパネルが搭載さSmartDeviceLink・Apple CarPlay・Android Autoにも対応し、インストルメントパネル、ドアトリムの色彩や材質にも変更が加えられています。
「Lexus Safety System +」も機能が向上して安全性能がアップし、パーキングサポートブレーキやパノラミックビューモニターも導入されました。
また、IS350は「F SPORT」のみになっているほか、マイナーチェンジ前の2017年に2.0Lターボエンジン搭載車IS200tがIS300に名称を変更しています。
レクサスISまとめ
需要が少なくなった4ドアセダンですが、レクサスISは正統派スポーツセダンとしての地位を確実にしています。実際に見るとハッチバックやSUVよりもスタイリッシュで大人のスポーツモデルという雰囲気が漂う車なのがわかるはずです。今後もこのような車が生き残ることを願ってやみません。