アルファロメオ156という車をご存知でしょうか?
直ぐにピンときて分かる人は、アルファロメオ好きか車好きだと思います。
今回は、アルファロメオ156の魅力について徹底追求していきます。
「156は名車」と言われているぐらい魅力的な車なのです。
では、どのような所が魅力的で、どこが良いのか、なぜ人気なのかというところを追求していきます。
156が気になる人や検討中の人の参考になればと思います。
アルファロメオ156とは
アルファロメオ156とは、1995年~2005年にかけてアルファロメオが製造販売していた中型のセダンです。
155の後継車で、セダンのみでなくスポーツワゴンもラインナップしていました。
エクステリアデザインやV型6気筒エンジンを搭載したエンジン、パフォーマンスなどが評価され、アルファロメオ史上商業的に最も成功した車とも言われています。
また、156には伝統ネーミングの「GTA」が与えられた「156 GTA」というモデルが存在します。
通常の156とは異なり、GTAの名に恥じないスペシャルな作りになっています。
エンジンやトランスミッション、タイヤサイズなどあらゆる場所が差別化されており、156のトップスポーツタイプの車に仕上がっています。
ちなみに156は、1998年度の日本のグッドデザイン賞を受賞しています。
このように、156は世界的に有名で名の知れた車なのです。
156GTAに惹かれた人も多いようで、虜になる魅力を持ち合わせた車であると言えます。
次に、156の魅力について見ていきましょう。
アルファロメオ156の魅力
アルファロメオ156の魅力は、何と言っても完成度の高さにあります。
なぜなら、1998年に日本仕様が販売されてその年のグッドデザイン賞を受賞するほど仕上がっているからです。
見た目の美しさ、特徴的なフロントフェイスに美しいボディラインで、見る人・乗る人・所有する人の心を魅了してきました。
そして、特にエンジンに魅力を感じている人も多いのではないでしょうか。
156は、アルファロメオ製の最後のV型6気筒エンジンを搭載しています。
V6エンジンの綺麗で伸びのあるエンジン回転、美しいサウンド、見劣りしないエンジンパワーなどドライバーにとって心がワクワクするようなエンジンを搭載していました。
サスペンションも特徴的で、日本仕様は本国使用より少しローダウンされています。
その分少し足回りが固めではありますが、コーナリング時や走行中の安定性が増すため、よりスポーツタイプの車に仕上がっています。
スポーツセダンとも言われており、エンジンとサスペンションのセッティングがしっかりとされているため、アクセルを踏み込んでもコーナーを曲がる時でも安定し不安要素が少ない車です。
このように、156は魅力的な部分が多いので、アルファロメオのラインナップの中でも1,2を争うほど人気な車種となることができました。
アルファロメオ156は故障が多い?
156に多い故障事例は、トランスミッション不良・エアコン不良・エアバッグ警告点灯などが多いようです。
トランスミッション不良は、セレスピードという方式を採用していることが原因と言えるかもしれません。
セレスピードとは、オートマチック車でありながらマニュアル車のような作動をするトランスミッションです。
油圧ポンプを使用し、トランスミッション内部のバルブに油圧をかけシフトチェンジをおこなう機構なのですが、そこに問題があり「ギアが入らない」「ギアが抜けない」というような症状が起こる可能性があります。
部品の交換が必要になりますが、金額も10万円を超えるような修理になる可能性もあります。
定期的な点検やメンテナンスをおこなうことが重要になってきます。
エアコン不良は、エアコンのコンプレッサーが故障してエアコンが効かなくなるというもの。
コンプレッサーの交換が必要になってくるため、金額も高額になります。
また、エアコンの吹き出し口が狭い事によりエアコンの効きが悪くなることもあるそうです。
その場合は、交換等でなく吹き出し口を少し広げてあげれば改善するようです。
エアバッグ警告が点灯するのは、シートの着座センサーのコネクターの接触が悪くなることが原因として多いです。
コネクターの接触取りをおこなえば改善されます。
それでも直らなければ、部品交換が必要になってくるでしょう。
アルファロメオ156に限った事ではありませんが、輸入車で多いのはオイル漏れやイグニッションコイル不良などもあります。
オイル漏れもイグニッションコイル不良も、どのメーカーでも起こります。
ガスケット交換やコイル交換をおこなえば良くなります。
車の部品も永久的に故障しないことはまず無いので、故障と上手く付き合っていかなければならないです。
アルファロメオ156評価
156に対する評価は、良いと言えます。
評価で多かったポイントは、やはりV型6気筒エンジンについてです。
「最高のエンジン」や「軽く吹け上がるエンジン」「官能的なエンジンサウンド」などと、エンジンを褒める評価が多かったです。
また、「セクシーなデザイン」や「デ・シルヴァのエクステリアデザインが最高」「日本車にはない、美しいプレスライン」というようにボディについての評価も高評価でした。
悪い評価としては、「後席があまり広くない」や「燃費が悪い」、「サスペンションが柔らかい」、「修理費用がかかる」といった点が挙げられています。
約20年前の車になるので、燃費が悪かったり、室内があまり広くなかったりするのは、仕方ないのかなとも思います。
また、修理費用に関しても、部品の生産が終了しているものもあるようで、どうしても費用がかさんでしまうようです。
そのような悪い評価を受けながらも、良い車と言っているユーザーの方が多いのも事実です。
156は、悪い点より良い点の方が突出しているため、「名車」と呼ばれ今でもなお愛され続けているのだと思います。
まとめ
今回は、156の魅力や故障、評価に焦点を当ててみました。
やはり、156はユーザーからの評価が高く、魅力的な車である事は間違いありません。
1度味わってしまうと、このエンジンやエクステリアデザインに魅了されてしまうのかもしれませんね。
しかし、輸入車によくあるオイル漏れや電子部品故障、156では、トランスミッション故障といった不具合に見舞われる可能性がありますので、日頃のメンテナンスや点検でしっかり整備をしていく必要があります。
しっかり整備されている車であれば、状態も良く、まだまだ現役で走り続けてくれます。
アルファロメオの代表車とも言える156なので、検討中の人や興味のある人はぜひ前向きに検討してみてはいかがでしょうか。
きっと、魅了されること間違いなしです。