スーパーカーの乗りたいと思ったら?
男子たるもの(女性もかもしれませんが)、一生に一度はミッドシップエンジンのスーパーカーに乗る夢を見るのではないでしょうか?
でも、現実的には様々なハードルが立ちはだかります。
一生をささげる覚悟のとんでもない価格、やわな乗り手を撥ねつける性能、強烈にアピールする存在感…全てが魅力であり、足かせでもあります。
そこで憧れを抱きつつも大多数は”高性能な実用車”である「ポルシェ911」にたどり着くのでしょう。
でも、叶うことなら、リスクや苦労少なく、スーパーカーに乗りたいとは思いませんか?
そんな欲求を叶えるのが、今回ご紹介する「ロータス エヴォーラ」です。
ロータスと言えば、軽量ハードコアなハンドリングマシンを生産する一方で、古くから先述した欲求に応える「エスプリ」を生産していた実績があります。
低いノーズやリトラクタブルヘッドライト、リヤ上がりのスタイリングはまさにスーパーカーでした。
世界一著名なスパイの相棒に抜擢された影響からか存在感も抜群で、誤解を恐れずに言うなら、”上品なスーパーカー”と評したくなる唯一無二のクルマでした。
しかしながら「エスプリ」が2004年に生産を終了して以来、そのポジションは空位となりました。
大多数とはいいませんが、確実に存在する復活への要求に応えるべく、満を持して2009年に登場したのが、「エヴォーラ」です。
「エヴォーラ」もやはり「エスプリ」同様、ミッドシップエンジンのスーパーカー然としたスタイリングで登場しました。
しかし、抜群の存在感とは相反して、「トヨタ アルファード」等に搭載される3.5リッターのV6エンジンを心臓とします。
これは経済性や整備性、エンジンの調達容易性を考慮したチョイスです。
ただの実用車エンジンも、ロータスの手により独自の制御プログラムと給排気系を得て、6MTと組み合わされ、ロータス製のアルミシャシーに搭載されれば刺激が足りないと思う余地はないでしょう。
スーパーカーに経済的なエンジン搭載とは、まるでスーパーモデルが肉じゃがを持って家を訪れるぐらいの歩み寄りを感じますが、このクルマの衝撃はこれにとどまりません。
デビュー時最大の衝撃は、なんとミッドシップスポーツでありながら、後部座席を持つことです!
さすがに大人がフルタイムで乗車するには苦しいですが、「+2」をエマージェンシーで使用できる余裕はとても頼もしいものです。
上品なたたずまいと抜群の存在感、一級の性能を持ちながら、親しみやすい「エヴォーラ」で、あなたもスーパーカーデビューを飾ってみませんか?
今回のおさらい
・リヤシートがついています。
・必須オプションの「スポーツPKG」を搭載しています。
・この車種にしては珍しい赤色、「アーデントレッド」で抜群の存在感です。
・走行距離はたったの6000kmです。
・スーパーカー初心者には嬉しい、バックカメラつきです。
・車検もほぼフルで残っています。