VTECとは
VTEC(Variable valve and lift Electronic Control system)とは、本田技研工業が開発したエンジンです。
4サイクルエンジン用可変バルブ・リフト機構となっています。
初めてVTECを搭載した車は2代目インテグラ(B16A)と言われています。
また、2015年にはVTEC TURBO(K20C)を発表し、TYPE R初のターボエンジンを開発しています。
VTECが切り替わる瞬間がある!
VTECはバルブタイミングリフトなので、低回転時にはローカムで低速トルクを確保し、高回転時にハイカムに切り替わり、音や加速力が変わります。
車種によって異なりますが、VTECの切り替わりは、おおよそ5000回転~6000回転と言われています。
特に、ちかおじTVさんのシビック(FD2)Type Rの動画はVTECの切り替わりが分かりやすいのでご覧ください。
i-VTECとの違い
i-VTECは高知能可変バルブタイミング・リフト機構と言われており、VTECの可変バルブタイミング・リフト機構にTVC(連続可変バルブタイミング・コントロール機構)を足したのがi-VTECと言われています。
i-VTECは、低回転で走行する市街地などは、バルブリフト量(バルブが開く量)を小さくすることで低燃費を実現し、高速道路など高回転で走行したい場合は、バルブリフト量を多くすることでハイパワーを出すという高性能を実現したエンジンとなっています。
現在のホンダ車のほとんどがi-VTECを採用しており、その燃費の良さで人気が高くなっています。
VTECの魅力
VTECは日本に留まらず世界的にも人気。海外でも多くのファンがいます。
VTECはなぜそんなにも人気なのか。
それは乗ってみないとわからないと言うのが正直なところですが、VTECの魅力に関して紹介していきます。
VTECサウンドのファンが世界的に多い
なんといっても、一番の魅力はVTECサウンド。
他の車では感じることのできないサウンドをしています。
特に回転数を上げた際にローカムからハイカムに切り替わった時の音がたまらないという人が多いです。
車種によって異なりますが、ハイカムに切り替わった瞬間が分かりやすい車と分かりにくい車があります。
この動画ではいろいろなVTECサウンドが聞けるので、ご覧ください。
すさまじい加速力とレスポンスの良さ
VTECは音だけでなく、力強い加速力とレスポンスの良さも魅力の一つです。
本来では低回転時に力強い出力で高回転時に出力が弱いか、低回転時に出力が弱くて高回転時に出力が強いかのどちらかになりがちでしたが、VTECはその欠点をなくすことができました。
なので、低回転時も高回転時も変わらず力強い加速力が実現しました。
また、レスポンスの良さは初期のころから劣らずに、アクセルを踏むとダイレクトに加速していくのが実感できます。
VTECが搭載されていて人気の高い車両4種!
VTECの魅力を書いてきましたが、最後にVTECが搭載されている人気の車両を紹介したいと思います。
車両ごとにも魅力を感じる点があるので、気に入った車両があったら是非一度乗ってみてはいかがでしょうか。
S2000
ホンダの50周年記念に製造されたFRのオープンカーであるS2000。
高回転型のエンジンであり、許容回転数は9000回転と言われています。
S2000のエンジン(F20C型)は2リッターで8000回転、250馬力もの力を出力す高回転型VTEC。
そんなS2000ですが、2009年に販売が終了。
似たような車両がないため、販売終了して時間が経過した今も人気が高い車両となっています。
インテグラ
VTECを初めて搭載したインテグラ。
特に人気の種類は1995年に登場したインテグラTypeRです。
「FF最強の車」と言われており、サーキット走行を想定して開発されただけあって、モータースポーツであるジムカーナの車両としても人気の高い車両となっています。
海外でも需要が高く、現在中古車市場では100万円超えで取引されていることも多い車両です。
日本でも人気は劣らず、今後も中古車市場でも高く取引されていくと想定しています。
また、ホンダの海外向け高級車ブランドであるアキュラから、新型インテグラの発表がされました。
2022年に復活することが判明し、6MTが設定されます。
詳細については発売間近に明らかになると思われます。
シビック
「VTECと言ったらシビック」と言えるほどの人気車両。
現在も生産されている車両ではありますが、特に人気なのがEK9やEG6などの古い型式です。
特にVTECの切り替わりが分かりやすいシビック。
一度シビックに乗ってしまえば魅力に取りつかれてしまうこと間違いなし。
フィット
乗用車として人気のフィット。
なんと、フィットにもi-VTECのみではなくVTEC搭載車両があります。
2006 年に販売が開始された1.5リッターMTが設定されているGD3のみ、VTEC(L15A型)が搭載されています。
低価格な車体が多く、それなりに早い・なかなか故障せずに車両によっては20万キロ以上走行できる点がとても魅力的な点です。
特に初心者やVTEC入門車両としておすすめです。
Ancarでもホンダ車を出品中
Ancarでもホンダ車を複数出品しています。
エンジンのみならず、車両についてもこだわりが強いホンダ。
どの車も車種によって魅力は異なります。
これを機にホンダ車に乗ることを考えてみてはいかがでしょうか。