オールシーズンタイヤという名前を耳にしたことがあるでしょう。
タイヤと言えば、普段使いしているサマータイヤ・冬用のスタッドレスタイヤ、この2つが一般的だと思います。
そこに満を持して登場したのが、オールシーズンタイヤ。
オールシーズンタイヤとは、その名の通り1年を通して季節関係なく使用できるタイヤを指します。
ただ、1年中使用できるタイヤだけに、タイヤの寿命はどうなのかと思いますよね。
そこで今回は、オールシーズンタイヤの寿命についてお話します。
オールシーズンタイヤの購入を検討されている人は、ぜひ参考にしてみて下さい。
タイヤの寿命とは?
タイヤの寿命は、一概に「何年・何万km走行で迎える」というのが断言できません。
タイヤの履き替えの判断は、
・経年劣化・走行距離での判断
・摩耗でスリップサインの露出
・経年劣化のひび割れ
・パンクをした時
と、お考えの人が多いのではないでしょうか。
では、もう少し詳しく見ていきましょう。
運転の仕方や車の使用頻度により異なりますが、タイヤの溝は約5,000kmで1mmほど摩耗します。
サマータイヤには、摩耗限度値を表示するスリップサインという印が1.6mmくぼんだ場所にあります。
スリップサインが出てしまうと、タイヤがスリップしやすくなったり、止まりにくくなったりと危険な状態になります。
新品タイヤの溝は約8mm。走行の仕方や使用頻度にもよりますが約35,000kmで交換時期となります。
使用年数で言えば、約5.6年といったところでしょう。
また、溝が残っていてもひび割れが酷い場合にも交換時期となります。
スタッドレスタイヤは、約4年が寿命と言われています。
また、スタッドレスタイヤは、プラットフォームというマークが付いています。
プラットフォームとは、新品スタッドレスタイヤが50%摩耗した時にでる段差の事です。
プラットフォームは、約30,000kmほど走行すると出てくると言われています。
プラットフォームが出たスタッドレスタイヤは、安全な使用ができなくなります。
つまり、寿命を迎えるということ。
タイヤがパンクした時は、パンク修理をおこなえば修復可能ではありますが、あくまでも一時的なものになるので本来であれば交換をした方が良いです。
同じタイヤで2箇所もパンクした場合は、修理をせずに交換しましょう。
オールシーズンタイヤの寿命
オールシーズンタイヤは、サマータイヤとスタッドレスタイヤを掛け合わせたタイヤです。
したがって、スリップサインとプラットフォームの2つの印が存在しています。
プラットフォームの方が先に出てくるので、プラットフォームが出たら雪道での使用は控えましょう。
スリップサインがまだ露出していないときは、サマータイヤとして使用しましょう。
サマータイヤとスタッドレスタイヤの寿命について先述しましたが、オールシーズンタイヤも同じような溝の減り方・年数による劣化をしていきます。
つまり、オールシーズンタイヤの寿命とは
・製造から約5.6年経過している
・プラットフォームが出ている(スタッドレスタイヤとしての機能低下)
・スリップサインが出ている(タイヤの限度)
・経年劣化のひび割れ
このようなタイヤということになります。
オールシーズンタイヤは、初めは1年中使用できますが、途中からスタッドレスタイヤとしての機能が低下するため、サマータイヤとして使用するということになるかもしれません。
オールシーズンタイヤがオススメな人
オールシーズンタイヤがオススメな人は、あまり大雪が降るような地域ではなく、車の使用頻度があまり多くなく、走行距離が多くない人です。
タイヤの溝の減り方も緩やかで、夏冬でタイヤ交換をおこなう手間が省けます。
また、タイヤを保管する場所も取らずに済みます。
車の使用頻度が多く走行距離が多い人は、夏にタイヤが摩耗してしまいプラットフォームが出てしまえばスタッドレスタイヤとしての役割を果たせなくなります。
そのような人は、サマータイヤとスタッドレスタイヤを季節ごとに付け替えた方が良いでしょう。
まとめ
このように、オールシーズンタイヤは1年中使用できるタイヤです。
オールシーズンタイヤの寿命は、製造から5.6年経過したものやプラットフォームが出たとき、ひび割れを起こしたときになります。
夏・冬でタイヤ交換をする手間が省けることはとても良いですが、夏に走行し過ぎてタイヤが摩耗してしまうと、早めにスタッドレスとしての機能が低下してしまう恐れがあるので注意しましょう。
「そろそろタイヤ交換の時期だな」と思われている人やオールシーズンタイヤを検討中の人も、オールシーズンタイヤは1年を通して安心して使用できるタイヤです。
この記事が、少しでもタイヤ選びの手助けになれていれば嬉しいです。