病院や介護施設だけでなく、個人ユーザーにとっても注目が集まっている福祉車両。
福祉車両とは、身体の不自由な人が車を乗降しやすいよう、シートの回転やスライド機能、スロープやリフトを装備した車両のことです。
しかし、福祉車両は一般的な車に比べて価格が高く、使い方も限られているため、必要な期間のみ利用できるカーリースを検討してみるのも一つの手です。
そこで今回は、福祉車両をカーリースするメリット・デメリットや価格相場について解説します。
福祉車両とは?
福祉車両とは、主に歩行困難な身体の不自由な人が、乗降しやすい機能を備えた車両のことを指します。
介護車両や車いす対応車とも呼ばれており、大きく分けて、車いすのまま乗るタイプや車いすから降りて乗るタイプがあります。
利用者の用途やニーズに合わせてさまざまな種類があり、一般の車を改造して福祉車両にするケースもあるようです。

福祉車両をカーリースにするメリット
福祉車両をリースにすると、車の頭金などの初期費用がかかりません。
月々の定額料金に含まれており、月額料金も手軽な価格であることがメリットの1つです。
また、消費税が非課税になることも魅力。
さらに、福祉車両をリースすることで車両のみならず、車検やタイヤの消耗品にかかるリース料も非課税に。
福祉車両の維持費を抑えられることは大きなメリットと言えます。
また、介護施設や病院などの法人ユーザーが福祉車両をカーリースする場合、以下のようなメリットが挙げられます。
福祉車両を用意する際のコストを軽減できる
病院や介護施設は、タイミングや時期によって利用者が変動します。
カーリースをすることで、利用者の増減に合わせて複数台の福祉車両を揃えることができます。
利用者が急に増えた場合でも、大きなコストをかける必要がありません。
支払い手続きが簡単
福祉車両においても、一般的な車と同様に納税や自賠責保険料などの支払い手続きは欠かせません。
カーリースであれば、手間のかかる手続きをカーリース会社で行ってくれるため、リース料金を支払うだけで利用することができます。
リース料を経費として計上できる
法人が車両を所有する場合、固定資産管理台帳にて管理・減価償却が必要です。
一方、カーリースなら月額料金を経費に計上するだけで良いため、会計処理上での手間が大幅に減らせることもメリットと言えるでしょう。
福祉車両をカーリースにするデメリット
福祉車両には多くのメリットがありますが、下記のようなデメリットも考えられるため頭に入れておきましょう。
・契約期間中の解約は違約金が発生する
・リース期間中に故障や破損があると別途費用が発生する
福祉車両のカーリースの多くは、事前に決められた契約期間中の解約は原則できません。
途中解約をする場合は、違約金が発生するケースがあるため注意しましょう。
また、契約期間中に事故などによる故障や破損があった場合、契約終了時に追加費用が発生することもあります。
車体の傷や著しい消耗・修復歴も対象となるため、車の取り扱いには十分注意しなければなりません。
福祉車両のカーリース料金は?
福祉車両のリース料は、車のタイプや装備、車種、期間、会社などによってさまざまですが、一般的な相場は月額20,000~60,000円程度です。
また、オプションなどによる変動もあるため、まずは契約前にカーリースの見積もりをしてもらうことをおすすめします。
まとめ
さまざまな用途によって使い分けられる福祉車両は、介護をするにとっても、受ける側にとっても負担軽減に繋がります。
病院や介護施設だけでなく、個人の在宅介護としても利用するケースが増えているものの、どれくらいの期間に渡って必要になるのかは予想しづらいもの。
カーリースなら経済的負担を軽減させられるほか、思わぬ出費や長期のローンを組む心配もありません。
より快適な介護を実現できるよう、カーリースを取り入れてみてはいかがでしょうか。