ポルシェに乗りたいけど「スポーツカーは不便」「乗り心地や燃費が良くて、家族で旅行にも行きたい」という人におすすめしたいのが「ポルシェ・パナメーラ」です。
パナメーラは、大人4人で乗れる4ドアタイプのクーペ。
2016年に登場した2代目のパナメーラは、走りと環境性能を両立するハイブリッドモデルのポルシェとして人気となっています。
パナメーラは、クーペ以外にワゴンタイプもラインナップされており、アクティブなユーザーやファミリー層の要求にも応えられる仕様となっています。
年式は2016年以降と比較的新しいため、新車だけでなく、中古車も良好な状態のものが多く出回っているのが特徴です。
そこで、パナメーラを購入しようかとお悩みの人が最も気にするのが「パナメーラの寿命」ではないでしょうか?
「外国車は壊れやすい」という噂がいつまでも消えない日本市場では、どのメーカーの車でもささやかれるため、仕方のないことかもしれません。
そこで今回は、ポルシェ・パナメーラの寿命に関して調査した結果をご紹介します。
これからパナメーラを購入しようとお考えの人は、ぜひ参考にしてください。
日本市場に出回るパナメーラの種類

日本におけるポルシェ・パナメーラには正規輸入車と並行輸入車があります。
正規輸入車とは、日本の法律や自然環境・道路事情などを考慮して、海外で生産した車を日本に輸入したものです。
逆に並行輸入車は、外国で生産・販売されている車を、並行輸入業者や個人がそのまま日本に輸入した車となります。
正規輸入車は、正規輸入ディーラーによって輸入され、正規ディーラー(販売店)で販売される車です。
このような車は「認定車」と呼ばれ、中古車も「認定中古車」として、様々な保障の対象となります。
一方、並行輸入車の場合、外国で生産された車をそのまま輸入するため、日本の高温多湿な環境に合わず、トラブルが起きやすい可能性があります。
並行輸入車は、正規ディーラーでは車検や修理を受けさせて貰えないことや、できたとしても高額な費用がかかることがあります。
このように、外国車を購入して故障が多いと言われる原因は、並行輸入車で故障が発生しやすいことや、修理代が高いことも要因の1つと言えるでしょう。

車の寿命はどこで判断する?
日本でよく言われるのが、車の寿命は「約10年」や「10万㎞」で乗り換えるという基準です。
しかし、これは目安とは言えません。
なぜなら、車の寿命は走行距離や年数よりも「メンテナンスをしっかりしているかどうか」が重要だからです。
一般的な日本車と比べて、ポルシェのようなスポーツカーは、車自体がこまめなメンテナンスを要求します。
日本のように、2年に1回の車検までそのまま乗り続けるような乗り方では、やはり不具合が起きやすくなるのです。
最低でも5000㎞毎か半年ごとのオイル交換と共に、ディーラーによるチェックを受ければ万全と言えるのではないでしょうか。
ただし、その都度5万円~10万円程度の出費を覚悟しないといけませんので、国産車に比べると高くつくことは仕方のないことです。
また国産車でもポルシェのような外国車でも、10年くらい乗ると、どうしても経年劣化する部品がでてきます。
タイミングベルトやエアコンのガス・コンプレッサー・エンジンからのオイル漏れなども発生しがちです。
これらの部品交換や修理は確実に起こります。
国産車が「強い」と呼ばれるのは、このタイミングで乗り換える人が多いためで、決して壊れないわけではありません。
まとめ

このように、国産車・外国車を問わず、メンテナンス次第では50万㎞くらいは「十分に持つ」のが現代の自動車です。
タクシーやトラックは平気で100万㎞以上を走破しますが、それもこまめなメンテナンスのおかげなのです。
そこで、パナメーラを購入しようとお考えの人へ「正規ディーラーで正規輸入車を購入する」「メンテナンスをこまめにおこなう」「高額な維持費を覚悟する」ことの3つをアドバイスさせていただきます。
実際にポルシェは壊れにくい車として、世界中でもトップクラスに優良なメーカーなのです。