電子回路を用いてシステムを制御する装置である『Electronic Control Unit(ECU)』
ECUは、1台に1つというわけではなく、1台に複数のECUが存在します。
例えば、エンジン制御ECUやパワーステアリングECU・トランスミッションECUなど。
その中のエンジン制御ECUに存在するOBDについての紹介と、現在旧型のホンダ車乗りに人気のOBDスキャナー『ホンダッシュ』について紹介します。
OBDとは
OBDとは、車載式故障診断装置『On Board Diagnostics』の頭文字から取ったものです。
その名の通り、車の故障診断を自動で行うもの。
現在の車は、コンピュータで制御されているものが多く、目に見えないトラブルも多くあります。
その目視できないトラブルを解決するためのものです。
OBDとOBD2の違い
OBDとOBD2の2種類がありますが、その違いについて。
OBDのバージョンアップしたものがOBD2になります。
OBDが主流だった時代、DCTと呼ばれる故障コードの表示方法がバラバラだったのと同時に、接続ケーブルやコネクターの種類もバラバラでした。
OBD2が登場してからは、故障コードはもちろん、接続ケーブルやコネクターが共通化されたことによって、扱いやすくなりました。
現在はないと困るOBD2
電子制御の車が多くなっている今、車の整備も診断機でできるようになっています。
例えば、プリウス。
20系プリウスのブレーキフルードを交換した際のエア抜きは、診断機がないとできません。
OBD2では故障診断のみならず、車の速度やエンジンの回転数・燃料消費量や水温なども確認できます。
レーダー探知機やBluetoothでスマホと繋ぐことで、様々な情報をモニターを介して見ることも可能です。
ホンダッシュとは
Hondashすげぇwwww pic.twitter.com/0WnCmIreYc
— こが (@NIIGATAMELTDOWN) September 7, 2020
『Hondash(ホンダッシュ)』というものをご存じでしょうか。
ホンダ車専用のOBD Blue toothスキャナーです。
使用方法は至って簡単。
診断機カプラーにホンダッシュを接続し、お持ちのスマホとBlue toothで接続するだけとなっています。
ホンダッシュを付けることで、様々なメーターを付ける必要もなく、スマホのみで知りたい情報が見れるので、旧モデルのホンダ車乗りには欠かせないツールになっています。
ホンダッシュが使える車種
ホンダッシュが使える車は、3ピンまたは5ピンのコネクタを使用している1992年~2001年に製造されている車種です。
ホンダッシュの情報は正確?
完全に正確とまでは言えませんが、大体の数値は正確に表示されるようになっています。
また、数値が大幅に合わない場合も、調整することで数値を合わせることも可能です。
ホンダッシュを取り付ける際の注意点
ホンダッシュを取り付ける際の注意点は、2つあります。
それぞれについて、見ていきましょう。
ホンダッシュはiphoneでは使用不可
ホンダッシュはiphoneに対応しておらず、アンドロイドのみとなっています。
ホンダッシュを利用する際は、アンドロイド専用のアプリをスマホに落とす必要があります。
古いスマホを利用すると、OSが対応していない場合などもありますので、注意が必要です。
取り付けるときに一工夫必要
結論
真ん中の配線が常時電源でした
スイッチ噛ませてオンオフ切り替えできるようにしたのでHONDASHをいちいち取り外す必要が無くなりました https://t.co/xdkxfXmn3A pic.twitter.com/RQzcVRrIGX— りこりー (@Lycoliy) February 15, 2020
ホンダッシュを取り付ける場合、車種によっては常時電源が来ている場合があります。
毎日車に乗る場合はそのままでも大丈夫ですが、あまり頻繁に乗らない場合は、アクセサリー電源に切り替えないとバッテリーが上がってしまったり、バッテリーの消耗を早めてしまいます。
ホンダッシュのHPに、取り付け方法などが記載されているので、HPを見ながら取り付けをしましょう。