慌てないために知っておきたい!路面電車に関する交通ルール

突然ですが、あなたは路面電車のある街を車で走ったことがありますか?人によっては地元に路面電車が走っていて、毎日のように一緒に走っている人もいるかも知れません。

 しかし、普段路面電車に慣れていない人が急に一緒に走るとなると、ルールを理解していなくて混乱してしまったり、終いには周りの車や路面電車にクラクションを鳴らされてしまった、、、なんてこともしばしばあります。

 今回は意外と知らない路面電車に関する交通ルールや地域ごとの注意点をご紹介します。

路面電車の走っている街

 日本において現在路面電車は様々な都市で走っています。日本で路面電車が走っている都市には以下があります。

 ざっと紹介すると図の通り20近い地域で路面電車が走っています。江ノ島電鉄のような車と同じ路面を走りつつも「鉄道」として扱われるケースも含めると、数はより多くなります。こうして見てみると思った以上に多くの街で路面電車が走っていますね。余談ですが、2023年には栃木県の宇都宮にも路面電車が開業すると話題になっています。

路面電車と走る際の交通ルール

 路面電車に関する交通ルールについては教習所で軽く習いますが、普段から路面電車に馴染みがないと忘れてしまうことも多いのではないでしょうか。ここでは路面電車と走る際の交通ルールについてご紹介します。

路面電車に関する標識

軌道敷内通行可

 軌道敷(路面電車が走る線路等のスペース)は原則として車は立ち入ることが出来ません。しかし、下の「軌道敷内通行可」の標識がある場所においては、自動車は軌道敷内を通行することが認められています。

 ただし、軌道敷内を通行できると言っても、車が優先的に軌道の上を走れるというわけではありません。道路交通法第21条3項では、以下のように定義されています。

軌道敷内を通行する車両は、後方から路面電車が接近してきたときは、当該路面電車の正常な運行に支障を及ぼさないように、すみやかに軌道敷外に出るか、又は当該路面電車から必要な距離を保つようにしなければならない。」

(出典: e-GOV法令検索

https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=335AC0000000105)

 通行可能とは言え、あくまで軌道敷内では路面電車が優先であることに注意しましょう。

 

 また、「自動車は通行できる」ということについても注意が必要です。自動車に含まれない自転車などの乗り物はもちろん、原動機付自転車も通行が認められていないので注意しましょう。

安全地帯

路面電車の利用者が乗り降りするスペースは停留所がイメージしやすいかもしれませんが、中には「安全地帯」と呼ばれる島状の簡易的なスペースが設けられている場合があります。

 そうした安全地帯の存在を知らせるのが「安全地帯」の標識です。安全地帯は標識が取り付けられているだけでなく、エリア全体が黄色線で囲まれています。

路面電車用信号

 路面電車用の信号は自動車の信号とは異なり、基本的に黄色の矢印、又は黄色の文字で指示を出しています。

 路面電車だけを対象とした信号機なのですが、信号の意味を分からずに車で発進してしまい、違反をしてしまう方が多くいるのも事実です。

 見慣れない人にとっては少し違和感のある黄色の指示信号ですが、混乱したままに発進しないように気を付けましょう。

原則として軌道敷内は走行禁止

 路面電車と走る際の大原則として軌道敷内(路面電車が走る線路等が敷かれたスペース)は通行禁止となっています。誤って軌道敷内に入ってしまわないように、余裕を持った運転を心がけましょう。

 反対に、軌道敷内に入ってもいい事例として、先に紹介した「軌道敷内通行可」の標識がある場合、右左折や転回をする場合、危険を避けるために止むを得ない場合、道路工事等で十分なスペースが無い場合などがあります。

 その中でも特によくあるケースとして、右左折、転回の為に軌道敷内に入るという事が挙げられます。その際、待っている間は軌道敷内に入らないように注意することが必要です。

「安全地帯」にも注意が必要

 安全地帯は主に路面電車の乗客が乗り降りするスペースのことです。安全地帯付近における注意点として、大きく3点があります。

 一つ目は、安全地帯は通行や立ち入りが禁止されている点です。安全地帯では、標識だけでなく黄色い線で囲まれている為分かりやすくなっていますが、誤って侵入しないように注意しましょう。ちなみに、危険を避けるなどの止むを得ない理由があっても安全地帯には侵入できません。

 二つ目は、歩行者がいる安全地帯の近くを通る際は徐行しなければならない点です。乗客が乗り降りするスペースであるが故に人の往来が多くなる場所なので、注意しながら進みましょう。

 三つめは安全地帯の左側とその前後10m以内は、駐停車禁止となっている点です。誤って駐停車してしまい、乗客や周りの車の邪魔をしてしまわないように気を付けましょう。

まとめ

 今回は意外と忘れがちな路面電車に関する交通ルールの数々をご紹介しました。普段から路面電車が身近な人にとっては当たり前の事と思われるかもしれませんが、路面電車に慣れていない人からすると交通ルールが分からなくて困惑してしまうことが多いのではないでしょうか。

 軌道敷内の通行に関する事や安全地帯に関するルールはややこしい事も確かなのですが、急に路面電車の走る街に赴いた際、混乱してしまわないように今一度交通ルールを確認しておくことをおすすめします。

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