BMW 3シリーズの維持費が高くなる理由|なぜ?故障しやすいのか

BMW 3シリーズとは

BMW 3シリーズはBMWの中で最も代表するモデルであり、初代3シリーズから現在の3シリーズまで最多量販を記録し続けており非常に人気です。駆動方式は伝統的なFR駆動でボディータイプは、セダン・ワゴン・クーペ・カブリオレと4つのタイプがあります。エンジンも直列4気筒の1800ccから直列6気筒の3000ccまで様々なラインナップがあります。またガソリンエンジン以外にもディーゼルエンジンのものもあります。BMW 3シリーズはたくさんの人の様々なニーズに対応したモデルです。

なぜ?維持費が高くなるのか

BMW 3シリーズの購入前に、きちんと把握しておきたいのは維持費についてです。BMW 3シリーズだけに限らず、車を維持していく費用は決して安くはありません。

BMW 3シリーズは輸入車のため維持費は国産車と比べると、高額になりやすい傾向にあります。古い年式のモデルや、走行距離が長くなっていくほど、維持費は高くなっていきやすいです。

なぜ輸入車ほうが維持費が高くなるのか。大きな理由が3つの理由があります。これからその理由について詳しく説明していきます。

BMW 3シリーズの維持費が高い理由3つ

BMW 3シリーズの年式や走行距離、整備工場などのさまざまな条件によって維持費は変動します。BMW 3シリーズ特有の理由で維持費が高くなるわけではありません。

先ほどお話しさせていただいた通り、BMW 3シリーズの維持費は走る距離が増えれば増えるほど高額になっていくことになります。これはBMW 3シリーズが輸入車であることが理由です。BMW 3シリーズの購入をすることを検討しているのであれば、輸入車の維持費が高くなりやすい傾向にある理由を把握しておきましょう。

BMW 3シリーズの維持費が高い理由1:純正パーツや消耗品が高価

BMW 3シリーズは輸入車だからという理由で、車検の際に必須になってくる自賠責保険費用や重量税、検査料が国産車より高いということはないです。

ですが、車検時の際の車両状態によって交換必要部品が出てくる場合があります。その場合、BMW 3シリーズは部品をドイツ本国から飛行機で送ってもらう必要があり、純正パーツや必要な消耗パーツなどが高価になりやすくなります。

BMW 3シリーズの維持費が高い理由2:消耗品の劣化が早い

BMW 3シリーズ限らず、車を乗っているうちに消耗パーツがどんどん劣化していくため、大きな症状が発生する前に定期的な部品交換が必要になります。消耗パーツの交換をしっかりしていれば、その分長く乗り続けることができます。ですがBMW 3シリーズは国産車と比べてその際の部品交換サイクルが早いとされております。

したがって、乗っている距離が長ければ長いほど、その分多くの部品交換が必要になってきます。そして、その部品は海外から取り寄せるので高価な場合が多いのでその分維持費が高くなっていくのです。

BMW 3シリーズの維持費が高い理由3:ディーラーの工賃・点検整備費が高い

点検整備に関してはディーラー以外にも整備や車検などを受け付けているところもあります。その受け付けている整備工場の中のどこの工場で整備をお願いするかによって値段は変わってきます。点検整備の安さを一番の売りにしている工場などと、ディーラーの点検整備費を比べた場合にディーラーでする方が高いというケースがほとんどです。

ですが、整備や修理の内容、部位によってディーラーでのみ作業可能という場合もあるため、その場合高い金額を払わざるを得ないのです。

BMW 3シリーズの維持費

BMW 3シリーズの維持費には、保険や税金などの様々な固定費がかかってきます。そして、点検整備や突然の部品交換などの変動する費用も発生します。固定費は走行した距離に関係なくかかってきますが、変動する費用のほうは乗った分で上下します。ですので、BMW 3シリーズにはどのくらいの固定費と変動する費用が必要なのか把握しておかなければいけません。

BMW 3シリーズの維持費1:自動車取得税

自動車取得税に関して、2019年の10月にすでに廃止されて、代わりに自動車税環境性能割というものが導入されております。自動車税環境性能割は、車の取得した価格に環境性能割の税率を掛け算した金額を税として支払わなければいけないものになります。また適用される税率は、自家用車が0%〜3%、営業車と軽自動車が0%〜2%です。購入金額や年式によってはかからない場合もあります。

BMW 3シリーズの維持費2:自動車税

自動車税は、毎年4月1日の時点に自動車を保有している人に対して課せられる税金になります。支払わなければいけない金額は、所有している自動車の用途や総排気量、年式など様々な条件によって異なります。

BMW 3シリーズはエンジンの排気量がさまざまなので、その排気量よって自動車税の金額は変わります。2019年10月1日の消費税増税に伴いまして、自動車税は排気量に応じて引き下げられた為、2020年以降の自動車税は安くなっています。

BMW 3シリーズの維持費3:自賠責保険料

車を保有していくのであれば、自賠責保険への加入が法律で義務付けられています。自賠責保険に加入していない、期限切れの場合は車検に合格しません。未加入、期限切れの状態で一般道を走ると違反となります。

BMW 3シリーズの場合でももちろん自賠責保険加入が必須となります。自賠責保険は契約期間が12ヶ月から37ヶ月まで様々な期間選ぶことができ、1年契約で約15,000円前後で、2年契約ですと約25,000円前後が維持費として必要です。ほとんどの場合は車検の際に取得します。

BMW 3シリーズの維持費4:自動車保険

自動車事故の際、自賠責保険だけではカバー仕切れない補償は多くあります。強制の自賠責保険だけではなく、任意の自動車保険にも加入するということが一般的で安心です。自動車保険は保険会社や、条件などによって金額がいろいろと異なります。目安としては、年間で3万円台から7万円台前後かかると思っておきましょう。各保険会社で見積もりやシミュレーションなどもありますので、加入前に確認して見るのがおすすめです。

BMW 3シリーズの維持費5:駐車場代

車を停めるための駐車場を借りると駐車場代が必要となります。駐車場代は立地場所などの条件によって金額が変わりますが、毎月数千円〜数万円はかかるでしょう。月々の支払いは少なく感じていても、年間で計算すると数万円〜数十万円は必要となるので、意外と高いです。

BMW 3シリーズの維持費6:ガソリン代

車を走らせるため、ガソリンは必須となります。走った分だけガソリンを入れる必要があるため、車でよく出かける、長距離走行するという人はその分ガソリンを入れる頻度が多く、費用が高くなります。さらにガソリンは年々値上がりを続けているので、今後ガソリン代は上がっていくことになると思います。

BMW 3シリーズの維持費7:車検代

BMW 3シリーズは輸入車になりますので、車検代行の基本料金が国産車より高くなります。さらに交換が必要な部品がある場合の部品代、工賃は国産車よりも高いです。車検をどこの工場にお願いするか、交換必要部品がどれくらいあるかどうかで車検にかかる費用は変動します。

BMW 3シリーズ維持費8:修理代

BMW 3シリーズの維持費の中で最も高いと感じやすいのは、突然の故障などで大きな修理が必要となったときです。BMW 3シリーズは輸入車ですので、部品は海外から取り寄せとなってしまいます。車の部品の多くは消耗品ですので経年劣化するため、そこが原因で故障して大きな事故に繋がってしまう前に交換する必要があります。

また、BMW 3シリーズの部品は高価なうえに、交換のサイクルが国産車に比べて早いので維持費が高いと感じてしまうでしょう。

BMW 3シリーズ維持費9:タイヤの交換

タイヤも消耗品になります。走行しているうちに溝が浅くなってきたら安全のために交換する必要があります。BMW 3シリーズのタイヤは国産車の物よりもサイズが大きく高価になります。交換する際の金額は数万円はかかってしまう場合があります。

BMW 3シリーズ維持費10:交通費

出かける際は高速料金などの交通費、また出掛けた先でパーキングを利用することもあると思います。月極の駐車場などに対し、コインパーキングでは少しの時間停めるだけであっても1,000円や2,000円の料金、それ以上かかる場合もあります。交通費はたくさん積み重なっていき、年間で換算するとかなりの金額になっているということがあります。

BMW 3シリーズ維持費11:洗車代

BMW 3シリーズの見た目は綺麗な状態を維持しておきたいと考える人も多いと思います。また、単純に汚れた車で出掛けたくないと考える人もいると思います。そのような人たちは、もちろん洗車の頻度が多くなると思います。コイン洗車場でも1回で数百円から数千円はかかるため、月に1、2度洗車をした場合には、年間で1万円以上かかることがあります。自分で洗車する場合でも、シャンプーやブラシなどの消耗品の購入が必要になってきます。

BMW 3シリーズが故障しやすい箇所とは

BMW 3シリーズの故障しやすい箇所

エンジン周りのセンサーの故障

BMW 3シリーズの故障の多いセンサー類の代表的なものは以下の通りです。

・クランクシャフトセンサー
・カムシャフト
・O2センサー
・エアフローセンサー

これらのセンサーが故障した場合はエンジンチェックランプが点灯いたします。

冷却水漏れ

BMW 3シリーズは冷却水の漏れも多いです。エクスパンションタンクの亀裂や各ホースの亀裂などから冷却水が漏れてしまうことがあります。

より詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください↓

【BMW 3シリーズ E46型 318iや320iなど】定番の故障や不具合が出やすい紹介と中古車購入時の注意点

BMW 3シリーズの維持費は国産車の1.5倍以上かかる場合もある

BMW 3シリーズは国産に比べて故障しやすく、維持費が高いイメージを持っている人も多いと思います。たしかに年式が古いBMW 3シリーズは故障率が高く、消耗部品のこまめな交換などにも気を使う必要があり、国産車よりも維持費が高額になる場合が多いです。

ですが、ガソリン代、駐車場などの固定費は国産車とそこまで大きく変わらないですし、大きな故障などを防いで維持できれば、基本的な税金や維持費などの固定費は同クラスの国産車と変わりありません。

さらに新しい年式のBMW 3シリーズは故障率が低く維持しやすくなっております。

BMW 3シリーズの年式による違いやそれぞれの壊れやすい箇所や、維持費などの知識を把握してから、購入を判断するのがおすすめです。

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