フィアット500の中古車は今が買い時?

ポップでキュートなデザインのフィアット 500は、輸入車の中でも圧倒的な人気を誇る車種です。

フィアット 500は新車でも手ごろな価格です。中古車なら新車の軽自動車並みの価格で手に入りますが、果たして今が買い時なのでしょうか?

そこで、今回はフィアット500の中古車情報をご紹介します。

フィアット500とは

フィアット500 (チンクエチェント)はイタリアのフィアットが1936年から製造・販売する小型乗用車ですが、その名を広めたのが1957〜1977年に販売された2代目と、2007年に発売された3代目となります。

2代目もイタリア本国やヨーロッパを始め世界各国に熱心なファンがいて、日本国内にも愛好家が多い名車です。

しかし、新しくても40年以上も前の車ですから、誰でも気軽に買える中古車とは言えません。

そこで中心となるのが2代目モデルです。

国内でも2008年から販売され、中古車市場でも多く流通しており、手ごろ感のある中古車も見つかる可能性が高いと言えます。

2代目モデルの基本的なサイズは、トヨタで最も小さい登録乗用車のパッソと比べて全長以外はほぼ同じサイズ感と言えます。

それでも非常に小さく見えるのは、2ドアに限定した短い全長のせいでしょう。

全長×全幅×全高
トヨタ パッソ 3,680mm×1,665mm×1,525mm
フィアット 500 3,545mm×1,625mm×1,515mm

エンジンは2気筒の1.0Lターボと4気筒の1.2L。

1.2Lモデルは、パッソの3気筒996ccエンジンと似ている点があります。

また、1.0Lターボの最高出力85pはパッソの3気筒より圧倒的にパワフルなのです。

エンジン スペック
フィアット500 2気筒875ccターボ 63kW(85ps)/ 5,500rpm
フィアット500  4気筒1,240cc 51kW(69ps)/ 5,500rpm
トヨタ パッソ996cc 51kW(69ps)/ 6,000rpm

フィアット 500の魅力はなんと言ってもそのスタイリング。

居住性能や各種スペック、そして装備などは国産の軽自動車やコンパクトカーに及ばなくても、唯一無二のスタイリングはそれらを無視できるほどの魅力があります。

フィアット 500の種類

フィアット 500が日本国内でも人気があるのは、次々に登場する特別仕様車です。

毎年、2〜3種類が発売される特別使用車はどれも魅力的で、多くは日本だけの仕様であることも、我々の購買心をかけたててくれます。

したがって中古車選びにおいても、この特別仕様車の仕様をよく知っておいた方がよいでしょう。

つぎにフィアット 500の中古車価格を、代表的な特別仕様車の仕様とともにご紹介しましょう。

フィアット500の仕様と中古車価格

2008年から発売されている現行モデルの中古車相場は、価格帯では15万円〜319万円となっており平均で100万円前後です。

内訳としては1.2Lモデルが15〜278万円、1.0Lモデルが30〜319万円となっています。

人気の特別仕様車の中古車相場は次のようになります。

※なお、記載した中古車価格は2022年1月現在の一例であり、定まった金額ではありません

フィアット 500 マヌアーレ・ピゥ・チエロ

中古車相場:260~280万円

2020年9月に発売され、500シリーズには設定のない5MTを採用し、内外装に数々の特別装備を付与した限定車。

500には珍しく、走りをイメージする仕様が特徴です。

ハッチバッグは限定155台、カブリオレは限定75台となっています。

フィアット 500 ザッフィロ

中古車相場:230~246万円

2018年10月に1000台限定で発売されたザッフィロは、1.0Lターボをベースに、サファイアをイメージさせるような輝きを放つブルーの専用ボディカラーに、ブラウンのフラウ社製レザーシートやエレガントな雰囲気のカラーコンビネーションの内装。

さらに専用デザインの16インチアルミホイールやクローム仕上げのエクステリアミラーハウジングが採用された特別仕様車です。

フィアット 500 S マヌアーレ・ロッサ

中古車相場:230~235万円

2019年6月に発売されたマヌアーレ ロッサは、1950年代に登場したフィアットNUOVA 500をフィーチャーした5MTの特別仕様車です。

ボディカラーは鮮やかな“パソドブレレッド”を採用し、ダークグレーのアルミホイールフロントバンパー・サイドスカート・リアバンパーなどを装備し、ブラックを基調した内装とともにスポーツ感を演出する専用パーツを採用。

フィアット 500 フィオーレ・ローザ

中古車相場:40万円

2013年2月に発売された フィオーレ・ローザは、1.0Lターボのツインエア ポップをベースとする特別仕様車です。

ボディカラーに新色のピンクの花をイメージした「フィオーレ・ローザ」を採用しています。

またシートは色はアイボリー/ファブリックで、女性にピッタリの仕様と言えるでしょう。

価格も40万円前後で、9年前のモデルながらも最新の現行モデルと基本は変わらず、買い得感のある150台限定の特別仕様車です。

フィアット 500 マジェンタ

中古車相場:60万円

 500 マジェンタは2011年9月に発売された特別仕様車です。

1.0Lターボのツインエア ポップをベースとし、紅葉をイメージする特別色の「マゼンタレッド」のボディカラーやメッキパーツ、そしてオートエアコンを装備した特別仕様車です。

発売から10年以上経過し、100台限定なので中古車市場でも見つけるのは困難ですが、それだけに特別感のあるモデルです。

まとめ

ご紹介したフィアット500は、国産車並みの価格とイタリア車ならではの運転して楽しい車です。

中古車でも多くの台数が流通していますが、それだけに選ぶのが難しい車種でもあります。

この記事がフィアット500の中古車選びの参考になれば幸いです。

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