”コンパクトカー”というと「日頃の足」「奥様専用車」などのイメージを持たれている方も多いかもしれません。
しかし、近年、各メーカーからは、”走って楽しいハイパフォーマンス”なコンパクトカーが続々と性能を上げながらリリースされており、そのポテンシャルは、”そこらへんのスポーツカー”を凌ぐパフォーマンスをとなっています。
今回は、そんなハイパフォーマンスな最強コンパクトカー5選をご紹介致します。
トヨタ GRヤリス RZハイパフォーマンス
トヨタがWRC(世界ラリー選手権)で勝つ為に世に送り出された「GRヤリス」。
専用開発されたエンジン「G16E-GTS」、3気筒1600ccターボエンジン、272psという驚異的なハイパワー!
車両重量は1290kgなので重量に対して、このパワーは充分すぎます。
トランスミッションは6速MTとなっており、最新の4WDシステムによって路面へのパワーを確実に伝え、サスペンションやボディ剛性もレースカーさながらの設計となっており、トヨタの最先端テクノロジーが惜しみなく注ぎ込まれたクルマとなっています。
RZハイパフォーマンスでは、専用となるプレミアムスポーツシートやサスペンションチューンに加え、インタークーラー冷却スプレー、前後トルセンLSD、専用のBBS鍛造ホイールにミシュランタイヤなどが装着されており、素の「RZ」とは異なる、専用チューンが備わったクルマです。
アバルト 595 コンペティツィオーネ
見た目が小さく、可愛らしいフォルムをしている「アバルト595」。
だが、このクルマ、エンジンを掛けた瞬間、予想を上まわる爆裂音(エンジン音)を発しながら目を覚ますのです。
そしてすぐに、これは普通のクルマじゃないぞ!と、わかるクルマ。
595の中でも3つグレードがあり、それぞれエンジンパワーはスタンダードが145ps、ツーリズモが165psであるのに対し、高性能モデルであるこのコンペティツィオーネは、同じ1.4リッター直4ターボ搭載ですが、ギャレット製のターボチャージャーが装着され、最高出力は180ps /5500rpm、最大トルク230Nm/2000rpmとなっています。
さらにSPORTスイッチを使用した際、最大トルクは250Nm/3000rpmに跳ね上がります。
全長×全幅×全高が3660mm×1625mm×1505mm、車両重量は1120kgという超小柄なクルマながら、パワーウェイトレシオは6.2kg/ps、最高速度は225 km/h、そして0-100 km/hまでに要するタイムは6.7秒という驚異のコンパクトカー。
メルセデスAMG A45 S 4マチック+
“世界最強の量産2リッター4気筒エンジン搭載”をうたう、メルセデスAMG の「A45 S 4MATIC +」。
1997年にデビューした初代のAクラスはなんとも言えないフォルムと、もっさりした乗り心地のコンパクトカーであったが、その後の進化で一躍、人気車種のひとつとなりました。
その中でも最上級グレードのAMG A45は、たちまち世界最強コンパクトカーに登り詰めました。
A45 S 4MATIC +が搭載するエンジンは2000cc直列4気筒ターボエンジン。最高出力は421ps、最大トルク500Nmを発揮します。トランスミッションはデュアルクラッチタイプの8速DCT、駆動方式はトルク配分可変式の4WDとなります。
そのパフォーマンスはなんと!最高速度が270km/h、0-100km/hまでに要するタイムは3.9秒!
このスペックはポルシェ911の前モデル、991カレラを上回るタイムになります。
まさに「最強コンパクトカー」の名に相応しいスペックを持つクルマです。
AUDI RS3 スポーツバック
AUDIの中でも、「RS」シリーズは通常モデルよりもハイパフォーマンス仕様のグレードとなっており、AUDIのモータースポーツ活動を担う「アウディスポーツ」の開発による市販車となっています。
その”RS”シリーズの中でもRS3 スポーツバックはAUDI RSシリーズのエントリーモデルではあるが、そのスペックもまた素晴らしい。
搭載されているエンジンはオールアルミ製の2500cc直列5気筒、最高出力は400ps、最大トルク480Nmは発揮。デュアルクラッチの7速DCT Sトロニックとアウディの4WDシステム「クワトロ」が組み合わされています。
そして、AUDIお得意の、マトリックスLEDヘッドライトや電子制御可変ダンパー「アウディマグネテックライド」などが標準装備されている。ちなみに、このエンジンは「インターナショナル エンジン オブ ザ イヤー」2000〜2500ccクラスにて9年連続で、「ベストエンジン」に選ばれる、世界が絶賛したエンジンとなっています。
そのスペックは0-100km/hはわずか4.1秒で、最高速は280km/h。
ルノー メガーヌ RS トロフィーR カーボンセラミックパック
2019年4月に、ニュルブルクリンク北コースにおいて量産FF車の最速記録を打ち立てた、ルノー「メガーヌ R.S.トロフィーR」。
このクルマは、世界限定470台となっており、日本への割り当てはわずか47台、そしてカーボンセラミックパックはなんと4台のみです。
搭載されているエンジンは1800ccの直列4気筒ターボ、最高出力300PS、最大トルク400Nmを発揮。
トロフィーR カーボンセラミックパックは他のコンパクトカーと若干違い、”本気仕様”ということが伺えるクルマです。
そのひとつに、通常グレードには存在しているリアシートが取り外されています。そう、このクルマ、2人乗りという事です。
そしてフェラーリなどには搭載されているが、非常に高価なので市販車ではあまり見かけることが無いかもしれませんが、なんとカーボンブレーキが搭載。
そしてさらに驚くのはオプションでホイールもカーボン製が選択可能となっており、徹底的に軽量化が図られています。
「アクセルを踏めば踏んだ分だけしっかり加速し、ステアリングを切れば切った分だけきちんと曲がる」と、プロのレーサーも絶賛するクルマです。
まとめ
今回は、ほんの一部の5台をご紹介したが、その性能やスペックは一昔前のスーパーカー並であり、「コンパクトカーでしょ?」と、一括りにしては失礼すぎるほど高性能なクルマ達ですね。
ちなみに、いずれも、お値段はコンパクトではありません。。。