【何かわかりますか?】ABS、ADVAN、ATTESA、AWD(今さら聞けない車略語)

ABS(エービーエス)

Antirock Brake System(アンチロックブレーキシステム)の略でABS。

もうどんなクルマにもついているので、今更だよ、と思うかもしれませんが、ブレーキ時にスリップによるタイヤロックを感知するとブレーキを緩めてスリップを止め、効果的にブレーキを効かせる装置です。

「ABS」に統一されるまではいろいろな名称がありました。

もっとも初期には「アンチスキッド」などと呼ばれており、航空機の着陸用車輪のブレーキがそのまま自動車用語になるかと思いきや、わかりやすく「アンチロック」になります。

それも昔のホンダのように「ALB(アンチロックブレーキ)」など独自呼称もありましたし、ダイハツなどは初期のミラで後輪のみアンチロックにした「ASB(アンチスピンブレーキ)」というものまで。

特にダイハツのASBは後輪のテールスライドを起こさない事で確かにスピンは回避できるのですが、その代わり前輪のロックを止める機構は無かったのでアンダーステアを起こしやすく、「障害物突撃システム」なる異名までありました。

最近のABSは本当に進化しまして、油圧によるブレーキ制御を4輪個別に制御可能な事を活かし、ブレーキの力を個別に加減して曲がりやすくしたり、緊急回避で姿勢が乱れた時にブレーキを使って姿勢を自動で立て直す事までやります。

ADVAN(アドバン)

略語ではありませんが、アドバンというタイヤメーカーがあると思っている人もいるので一応。

横浜ゴムの1ブランドで、前進を意味する「ADVANCE」を元にした造語です。

元々はモータースポーツなどスポーツ用途向けタイヤとして名高く、ブリジストンの「ポテンザ」と双璧を成すスポーツタイヤブランドでしたが、近年ではプレミアムカー用タイヤとして高級ブランドとしての側面も持っています。

国際的には「ヨコハマタイヤ」というより「アドバン」としての方がブランドの知名度が高く、タイヤだけでなくホイールやさまざまな製品にアドバンブランドが使われているのです。

なお、モータースポーツで横浜ゴムからのスポンサードを受けている車両は黒と赤を組み合わせた「アドバンカラー」と呼ばれるカラーリングを施されます。

しかし横浜ゴムはブランド管理にかなり厳しいので、カッコイイからと勝手にアドバンカラーのレプリカ仕様を作ってモータースポーツイベントに出場すると、横浜ゴムからクレームが来るという噂もあるため、普通はレプリカを作ろうという人もいません。

それだけに、アドバンカラーのマシンに乗るという事は一種の憧れでもあります。

ATTESA(アテーサ)

昔の日産が採用していた、フルタイム4WD用の4輪駆動システムの総称。

「Advanced Total Traction Engineering System for All」の頭文字を取ってATTESA(アテーサ)と呼ばれていました。

R32スカイラインから採用されたATTESA E-TSが能動的な電子制御式4WDだった事から、このATTESAそのものも電子制御式4WDのように呼ばれる事があります。

しかしR32より先に登場したATTESAはもっと単純で、前後輪に駆動配分を行うセンターデフにビスカスLSDを組み込んだものが基本という、機械的かつ受動的な4WD制御を行っていました。

つまり、通常は前後50:50の駆動配分を行うフルタイム4WDとして機能するものの、前後どちらかのタイヤが空転すれば、空転していないタイヤに駆動力を回して走破性を高めるものです。

さらにフロントデフやリアデフにもビスカスLSDを追加して、左右のタイヤの回転差からも同じ効果を発揮した車種もありました。

現在この種のシステムは電子制御化されるか、もっと簡易的に前後の駆動輪をつなぐプロペラシャフトにビスカスカップリングを備え、必要な時だけ4WDになるようになっています。

また、日産やマツダではエンジンからの動力ではなく、後輪にモーターを備えて前輪がスリップした時だけ駆動するe-4WDもありました。

AWD(エーダブリューディ)

All Wheel Drive(全輪駆動)の略。

日本では「4WD」すなわち4輪駆動である事が多いので近年まであまり使用されない用語でしたが、海外では軍用車両などを中心に6輪や8輪車による6輪駆動、8輪駆動も多いのです。

そのため、それぞれ4×4、6×6、8×8などと呼ぶ場合もありますが、総称して「全輪駆動」すなわちAWDと呼ぶのが一般的でした。

それでも昔は乗用車で全輪駆動と言えば日本車がほとんど、というよりスバル レオーネエステートバン4WDから市販全輪駆動乗用車の歴史が始まったようなものだったので、日本での4WD名でそう困る事は無かったのです。

海外での全輪駆動と言えば、特殊なオフロード車を除けばアウディ クワトロなど限られた例ばかりでした。

しかし、全輪駆動車が増えてきて世界各国で「AWD」と呼ぶようになると、国際的標準用語に合わせて、まず日本の4WDの原点、スバルから国際標準「AWD」を採用し、CMなどでも使うようになりました。

今でも日本では全輪駆動と言えば輸入車を含めほとんどが4WDなので、AWDと言えば4WDの事だと思っても構いません。

希にメルセデス・ベンツ Gクラスや自衛隊のトラック、装甲車などで6輪駆動や8輪駆動があるくらいです。

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