GW後半に富士スピードウェイにて、日本最高峰のハコ車レース「SUPER GT」の第2戦「FUJI 500KM RACE」が開催されました。大型連休ということもあり、会場内・周辺道路は朝早くから渋滞。述べ二日間で5万5000人が来場しました。
全車一斉計時、一発勝負はいつにない緊張感
しかしながらGW前からの急激な気温変化による天候不順が予選日の富士スピードウェイを直撃、強風と叩きつけるような雨と雷でサーキット側は、朝早くから観戦にきたファンを当初のスケジュールを変更し、一時避難としてサーキット施設内に入場させる事態に。雨は7時過ぎに落ち着いてきました。しかし、それと同時にサーキットには湿度と気温の影響で一面濃霧が立ち込め、8時40分から予定されていた公式練習がキャンセルされる事態となりました。
スケジュールは大きく変更され、予選前に30分の公式練習セッションが設けました。公式予選は、ノックアウト方式から計時予選方式の全車一斉計時、一発勝負に変更されての争いとなりました。
終了5分前に「グッドスマイル 初音ミク AMG」の片岡龍也がトップにおどり出るものの、終了間際に連続アタックで勝負をかけたARTA BMW M6 GT3・高木真一が1分36秒573を記録し、通算13度目のポールを獲得しました。メルセデスAMG最上位は、「LEON CVSTOS AMG」が3位に。初音ミクAMGは僅差の4位となりました。
110周のレースは、通算勝利数単独首位の記念レースとなった
決勝日は、予選日とうって変わって雲一つない快晴。やや強風が気になるところだったが、レーススケジュールは通常通り進行されました。スタートからARTA BMW M6 GT3がスタートダッシュを決め、後続のSUBARU BRZ R&D SPORT以下を引き離しにかかりました。予選3位のLEON CVSTOS AMGは、スタートからペースが上がらず6番手まで後退。3位のポジションに初音ミクAMGが付くことに。
ARTA BMWは、後続の混戦をよそに着実にマージンを築き上げ、ピットインのタイミング以外で順位を落とすこと無く、危なげない走りで2位に26秒という独走でポール・トゥ・ウィンを飾りました。初音ミクAMGは、最後のピットで左前後タイヤ交換という作戦で順位を守ったままピットアウトしたものの失速。5番手でレースを終えることに。スタートでつまづいたLEON CVSTOS AMGは、その後はトラブルフリーで走行。初音ミクAMGの失速もあり、AMG最上位の4位入賞となりました。
ARTA BMW M6 GT3・高木真一は今回の勝利でGT300最多優勝記録である19勝となりました。
次戦は5月19~20日に鈴鹿サーキットで300kmレースが開催されます。