イタリアを掌握している?フィアットってどんなメーカー?

海外メーカーの中でもコンパクトな車が多く、日本でもよく見かけることのあるフィアット。イタリアのメーカーらしいおしゃれなデザインの内外装が魅力です。フィアットは世界の中でも屈指の大企業であるため、かなり長い歴史を誇っています。フィアットという企業をより詳しく知ることで車をさらに好きになることもあるでしょう。そこで今回は、そんなフィアットの歴史と名車を振り返って見ていきます。

フィアットの歴史

フィアットの設立

フィアットの設立は古く、1899年に数人の実業家の出資によってトリノで創業が開始されました。創業した当初はイタリアが第一次世界大戦中だったため、軍に向けて飛行機や自動車などを提供していました。それは第一次世界対戦が終戦した後の第二次世界対戦でも変わりませんでしたが、第二次世界大戦で敗戦したイタリアは経済的な大打撃を受けてしまいます。当然フィアットもその影響を免れず、一時期は大きな損害を被りましたが、イタリア全体が「イタリアの奇跡」と呼ばれる急速な経済成長を遂げたため、フィアットの経営もすぐに復活をしました。

アニェッリ一族の経営

フィアットの歴史を語る上で欠かせないのがアニェッリ一族。アニェッリ一族とは多数の実業家を排出するイタリアの名門財閥一族で、フィアットの設立にもこのアニェッリ一族が出資しています。その後の経営も基本的にはアニェッリ一族が先頭に立って行なっています。アニイェッリ一族の経営の特徴として、自動車に限らず積極的に会社の買収を行うということが挙げられます。1986年には、アウトビランキ、フェラーリ、アバルト、ランチア、アルファロメオを傘下に納め事実上イタリアの自動車業界を独占するまでになります。その後も買収の手を緩めることなく、マスコミや電装品などのメーカーも買収をしていき、最終的には「フランスはルノーを持っているが、フィアットはイタリアを持っている」と称されるまでになっていきます。そして現在は、クライスラーと共に「フィアット・クライスラー・オートモビルズ」を設立し、その規模はトヨタやルノー、フォルクスワーゲンなどの世界有数の規模誇るグループと肩を並べるまでになっています。

フィアットの生み出した名車

フィアット・パンダ

フィアット パンダ 初代

その名の通り動物のパンダから名前がつけられたフィアット パンダ。初代は1980年から2003年までのおよそ20年間大きな変更なく販売され続けました。爆発的な人気というわけではありませんでしたが、20年という間根強い人気によって支えられてきた一台です。そして、2代目のパンダでは「ヨーロッパ・カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞し、当時経営に行き詰まっていたフィアットを立て直しました。

フィアット500

FIAT500 二代目

今日本でも、もっとも見かける機会の多いイタリア車と言っても過言ではないでしょう。初代は1936年から1955年まで生産され、小柄なサイズと取り回しのしやすさで多くの人に愛される国民車となりました。そして二代目では、丸みを帯びた愛らしいデザインとコンパクトなエンジンで熱狂的な支持を獲得し、1977年に生産終了した後も日本含め世界中で修理して乗り続けられているまさに自動車史に残る名車です。日本ではこの二代目にルパン三世が乗っていたことでも有名ですね。新型になった現在も多くの人に愛される車です。

フィアット・バルケッタ

フィアット バルケッタはフィアットにしては珍しく、小型のスポーツカータイプの車で、1995年に登場し2002年まで生産されました。バルケッタはイタリア語で小さい船という意味で、その名の通り小型の船のようなデザインをしています。バルケッタのデザインは非常に高く評価され、今見ても全く色褪せない美しさがあります。エンジン方式も当時のスポーツカーにしては珍しくFFで現在のスポーツカーの先駆けとも言える存在です。

フィアットの魅力

おしゃれなデザインセンス

まず第一におしゃれなデザインセンスが魅力です。イタリアというだけあってデザインには一切の妥協をせず、長年乗っていても全く古臭くならない、年数が経てば経つほど味が出てくるデザインをしています。それは外装だけに限らず、内装も同様でドアノブ一つ、シフト一つをとっても突き詰められた洒落ているデザインとなっています。

小さくて可愛い

よく、海外の車を日本で運転する際に困るのが、日本の道が海外の車に対して狭すぎるということ。日本に独自の軽自動車規格が存在するのもそのためですね。フィアットの魅力は日本車と比べても非常にコンパクトであるということ。名車を振り返って見ればわかる通り、基本的にフィアットは大きな車を作らず、小さくて可愛い国民車のような車を生産し続けています。小さい中にもおしゃれなデザインが詰め込まれているので、雑になっている箇所があるということもありません。これが日本の街中でもよく見かける大きな要因かもしれませんね。

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