「コンパウンド」とは、複数の物質を「化合・合成・混合」するという意味であり、車用コンパウンドはボディーなどに付いたキズの補修剤をいいます。コンパウンドには粒子径の異なる研磨剤が入っているので、キズの深さや大きさによってコンパウンドを使い分ける必要があります。
車用コンパウンドとは
「車用コンパウンド(compound)」とは、車のボディなどにできた細かなキズを修復するための研磨剤などが入った、ペースト状や液状の物質をいい、一般的にチューブ・ビン・カンなどの容器に充填して販売されています。車用コンパウンドを使用する理由は、原材料に含まれる研磨剤でボディーなどに付いたキズの凸部をなだらかに削り落として目立たなくすることであり、キズの凹部を埋める効果を持っているわけではありません。
ペーストタイプと液体タイプ
販売されている車用コンパウンドは、主にペーストタイプ(のり状)とリキッドタイプ(液状)の2つがあります。ペーストタイプは、やや大きめの粒子の研磨剤が含まれていることが特徴ですが、ボディーに接着しやすいことから、車体の側面や下部の研磨に適しています。一方リキッドタイプは、伸びやすい性質があることから、ボンネットやルーフなど広い面を均一に研磨する作業に適している反面、乾燥しやすいので注意が必要です。
水性・水溶性と油溶性タイプ
車用のコンパウンドには、大きく分けると「水性・水溶性コンパウンド」と「油溶性コンパウンド」の性質が異なる2つのタイプがあります。一般的に水性(溶剤に水を用いる)・水溶性(水に溶ける物質)コンパウンドは、研磨性能が優れているため、作業効率が良いのが特徴です。もう一方の油溶性コンパウンドは、シリコン・ワックス・保護剤などが含まれているため、小さなキズを削ってピカピカに仕上げられるのが特徴です。

車用コンパウンドおすすめ8選

市販されているコンパウンドにはさまざまな種類があるため、コンパウンドを使う目的と作業内容によって使い分けを行う必要があります。コンパウンドを使う場合は、下処理や仕上げ処理が必要な場合があります。また、コンパウンドで磨き過ぎると塗装が剝がれる恐れもあるため、愛車のメンテナンスに最適な商品選びをおすすめします。
車用コンパウンドおすすめ1:コンパウンドミニセット・ホルツ
車用コンパウンドおすすめの商品1つ目は、Holts(ホルツ)製の「コンパウンド ミニセット MH926」です。ホルツのコンパウンドミニセットは、研磨剤の粒子径のサイズによって研磨用の荒目、仕上げ用の細目、艶だし用の極細の3本セットになっています。チューブの内容量も少なめで作業の進捗段階によって使い分けが可能なところがおすすめです。
車庫の柱に父の自動車を擦ってしまい、良心の呵責に耐えかねたので(笑)、これを購入。小さな傷というか、擦った時に移った車庫の柱の塗料はちゃんと落ちたので、どうにか傷は目立たなくなった。
車用コンパウンドおすすめ2:MTC メタルコンパウンド・ワコーズ
車用コンパウンドおすすめの商品2つ目は、Wako’s(ワコーズ)製の「MTC メタルコンパウンド 万能金属磨き剤」です。ワコーズのMTC メタルコンパウンドは、金属表面のサビやキズが付いた箇所を素早く磨き上げるための研磨剤です。特殊なコンパウンドの働きがありかつ非常に伸びやすいため、特にアルミ部品にはごく少量で簡単に磨き作業ができるところがおすすめです。
ハーレーのメッキ部分に使用しました。流石ワコーズの商品だけありくすみが取れピカピカになります。ただ、あくまで汚れやくすみを取ってピカピカにする商品なので使用後にバリアスコートやメッキングでコーティングする事をオススメします。
車用コンパウンドおすすめ3:液体コンパウンドトライアルセット・SOFT99
車用コンパウンドおすすめの商品3つ目は、SOFT99(ソフト99)製の「99工房 液体コンパウンド トライアルセット」です。 99工房 液体コンパウンドは、石油系溶剤の液体コンパウンドでペイント補修の仕上げから小さなキズ消しまで使用できます。コンパウンドの取扱いが初心者の方でも、3つの手順だけなので間違えることなく安心して使用できるところがおすすめです。
当て逃げされたミラーの傷消しに使いました。跡が綺麗に消えて全くわからなくなりました。
車用コンパウンドおすすめ4:コンパウンド3種セット・3M
車用コンパウンドおすすめの商品4つ目は、3M(スリーエム)製の「コンパウンド3種セット」です。3M製のコンパウンド3種セットは、ノンシリコン・ノンワックスのプロ仕様のコンパウンドです。使用前には必ずシャンプー洗車と鉄粉除去を済ませてから使用することをおすすめします。
自動車のレンズ磨きに使用しましたが、三段階で徐々に磨いていくととても綺麗に仕上げることができました。良い物を購入できて良かったです。ありがとうございました。m(_ _””m)ペコリ
車用コンパウンドおすすめ5:Manelord 液体コンパウンド 4 in 1 液体オールインワンセット研磨剤
車用コンパウンドおすすめの商品5つ目は、Manelord製の「液体コンパウンド 4 in 1 液体オールインワン研磨剤」です。Manelord製の液体コンパウンドは、ペイント補修の汚れ落としや小さなキズ消しなどに幅広置く使えるオールインワンの研磨剤セットです。車体に付いた頑固な水垢やピッチタールの除去、鍵穴周りのキズの補修などにも簡単に使えるのでおすすめです。
ゴシゴシ力を入れなくても綺麗になる。コスパ的に最高だと思う。下手なコンパウンドより確実に傷が消えます。
車用コンパウンドおすすめ6:カーメイト 車用 キズ消し コンパウンドセット
車用コンパウンドおすすめの商品6つ目は、CARMATE(カーメイト)製の「車用 キズ消し コンパウンドセット C22」です。カーメイトのキズ消しコンパウンドセットは2液タイプになっており、1液は深いキズを除去する荒目コンパウンド、2液は細かいキズを除去する超極細マイクロクリーナーです。艶だしワックスを配合しているのでピカピカの仕上がりになるのでおすすめです。
これはよいです。綺麗に傷が消えました。結果が出たのは嬉しいです。
車用コンパウンドおすすめ7:液体コンパウンド ミニセット・Holts
車用コンパウンドおすすめの商品7つ目は、Holts(ホルツ)製の「液体コンパウンド ミニセット 80ml×3本セット Holts MH956」です。ホルツ製の液体コンパウンド ミニセットは、ボディーの下地処理やキズ取り用の細目、鏡面仕上げ用の極細、超鏡面・艶だし用の超極細の3本セットなのでおすすめです。
コンパウンドなんて大量に使わないので、必要な番手で分量が少しずつこのミニセットはかなり便利だと思います。
車用コンパウンドおすすめ8:LOOX(ルックス) 表面仕上げ剤・KURE
車用コンパウンドおすすめの商品8は、KURE(呉工業)製の「LOOX(ルックス) 330ml 表面仕上げ剤 HTRC2.1」です。KURE(呉工業)製のLOOX(ルックス)表面仕上げ剤は、車体の汚れ落とし・微少なキズ消し・艶だしなどをこれ1本で済ませることができるのでおすすめです。
ポリッシャーを持ってる方ならヘッドライトとボディの磨き&コーティングがお手軽にできるので万能商品だと思ってますよ!
車用コンパウンドの使用特徴5つ
車用コンパウンドは、ボディーに付いた小さな擦りキズや細い線状のキズの補修に最適ですが、上手に使うためには正しい知識と作業手順を知っておく必要があります。ボディーなどの焼き付け塗装は柔らかい素材の塗料が使われているため、不用意なコンパウンドの使い方をすると塗装面を剝がしてしまう恐れがあるので注意してください。
車用コンパウンドの使用特徴1:車の汚れを削り取ることができる
車用コンパウンドは、いつもの洗車程度で落ちにくい頑固な水垢やピッチ・タールなどの油性汚れも素早く落とすことができます。車用コンパウンドは、シャンプー洗車した後の使用が原則であり、必要に応じてねんどクリーナーで鉄粉除去した後に使うことをおすすめします。
車用コンパウンドの使用特徴2:コンパウンドを使わない方が良いキズ
ボディーに付いたキズによって、本来の塗装色と異なる白や灰色などの下地の色が見えるような場合は、不用意にコンパウンドを使って研磨することは禁物です。ボディーの塗装色より深い部分までキズをつけてしまった場合の修復は、タッチペンや板金塗装によって丁寧に下処理をしなければなりません。専門的な作業も行わなければならないため、専門業者に相談することをおすすめします。
車用コンパウンドの使用特徴3:コンパウンドを使って良いキズ
コンパウンドで補修できるキズは、基本的に爪でなぞって明らかな引っかかりがない程度のキズです。車用コンパウンドは決してオールマイティーではなく、あくまでもボディーのクリア層に付いた軽微な擦りキズが対象です。研磨した後はコーティングやワックスなどで保護膜を作ってください。
車用コンパウンドの使用特徴4:キズの状態に合わせて選ぼう
車のボディーに付いた狭い範囲の小さなキズは、ある程度まではコンパウンドで目立たなく補修することが可能ですが、キズが広範囲にわたる場合は専門的な知識と熟練した技術が必要です。局所的な線状の浅いキズの場合は、シャンプー洗車した後にタッチペンでもきれいに補修できる場合があります。
車用コンパウンドの使用特徴5:コンパウンドの形状で選ぶ
市販のコンパウンドは、性状(液状やペーストなど)や研磨剤の粒子径によって使い分けする必要があります。一般的に水性の方が油性に比べて研磨力が強いため、初心者には多少時間がかかっても油性タイプの3種セットのコンパウンドを選ぶ方が安心です。
車用コンパウンドは用途タイプを理解して選ぼう
小さな浅いキズはコンパウンドできれいに補修できますが、細い線状のキズならタッチペンでも十分補修が可能であり、目立たない微少なキズならクリーナーでも消すことができる場合があります。コンパウンドは、ボディーに付いたキズの補修剤ですが、使用する際には「使った方がよい」と「使わない方がよい」の見極めをしっかりすることが肝心です。