トヨタ・ハリアーは、高級SUVとして多くの方に運転される人気車種です。スポーティーでありながら、先進的で高級感のあるデザインであることが特徴的です。ハリアーを利用している方やこれから購入を考えている方は、故障しやすい箇所や修理費用などについて知っておきたいですよね。そこで今回は、ハリアーの故障しやすい箇所や修理費用についてまとめてみました。
トヨタ・ハリアーについて
ハリアーの歴史・特徴
ハリアーは、1997年に販売が開始された人気SUVです。初代ハリアーの販売開始後、海外では「レクサス・RX」として販売されました。その後、2013年に生産が中止された2代目ハリアーまでは、搭載エンジンなどの細かな差を除き、ほぼ同一でした。しかし、3代目ハリアーにフルモデルチェンジされて、レクサスと切離されプラットフォームから異なる別の車になりました。ハリアーの特徴は洗練されていて、高級感のあるデザインです。スポーティーでありながらも、洗練されたエクステリアと上品に作りこまれた内装により、高級感漂うSUVになっています。
トヨタ・ハリアーの主な故障箇所と修理費用まとめ
イグニッションコイル
ハリアーはイグニッションコイルが弱いといわれています。イグニッションコイルは、ガソリンを燃焼させるために着火の役割を果たす点火プラグが作動するのに必要な高電圧を供給します。エンジンがかかりにくい、エンジンの振動が大きい、加速しにくいなどの症状が出た場合は、イグニッションコイルに問題がある可能性があります。早めにディーラーや整備工場で点検などをしてもらうと良いと思います。(ハリアーのエンジンは新車登録日から9年以内は保証がついています。)
ドアロックアクチュエーター
ハリアーは、車を走らせると自動でドアのロックがかかるようになっています。しかし、ロックされずに何度も「カチャ、カチャ」といったような音がすることがあるかもしれません。これは、ドアロックを作動させるドアロックアクチュエーターの磁気が弱まっていることが原因だと考えられます。
ドアロックアクチュエーターの故障のため交換したい場合、1ヶ所につき1万円~4万円程度かかることが予想されます。
サンルーフ
サンルーフのあるハリアーの場合、サンルーフからの異音や雨漏りなどのトラブルが起こる可能性があります。ゴムパッキンの劣化による雨漏りや、グリス切れによる異音などのさまざまなケースが考えられます。状態に応じてボルトの締め直し、グリスをさす、部品交換などにより対応します。しかし、異音などのトラブルの原因を突き止めるのは簡単ではありませんし、異変を感じたら、まずはディーラーなどにみてもらうのが良いと思います。
ヘッドライト
平成15~21年2月に生産された30系ハリアーは、ヘッドライトに水が入るなどのトラブルが多く発生しました。そのため保証期間は9年に延長し、ランプの上面にブチルゴムと防水テープの貼り付けをするなどの防水対策の処置を無償で行いました。しかし、現在は保証期間を過ぎているため、30系ハリアーの中古車購入を考えている方は防水対策がされているか気をつけた方が良いといえます。
まとめ
それぞれの車には故障しやすい箇所があったり、長く車を走らせる中で寿命による故障も出てきます。異変を感じたり、車に問題が生じた際には速やかに対応するようにしましょう。また、安全に運転できるように定期的な点検も欠かさないようにすると良いと思います。
リコール情報について
トヨタ・ハリアーのリコール情報は以下のようなものがあります。
- ホースに穴が開くことによるオイル漏れ
- ヘッドランプの不具合
- ハイブリットシステムの電力変換器の不具合
- クリアランスソナーの不具合
- ETCの不具合
リコール情報などはホームページなどで確認することが出来ますし、ディーラーで調べることもできます。運転している車がリコールの対象車両かどうかを確認したい方は、トヨタ公式の「リコール等の内容と実施状況の検索」で検索できます。リコール対象である等の情報を確認した場合、安全のためにもすぐにリコール対策をし、安全に運転できると良いと思います。