最近、車中泊を禁止する道の駅が増加しています。ニュースで取り上げられたりなど、「道の駅での車中泊」は人気を得ていたのにもかかわらず、なぜ車中泊禁止の道の駅が増えているのでしょうか。
そこで今回は、車中泊禁止の道の駅が増えている理由と、道の駅で車中泊をする際の注意点について紹介していきます。
車中泊が禁止の道の駅が増加
車中泊ブームから一転、一部の道の駅が車中泊を禁止に
近年、一部の人たちの間で車中泊がブームが起こっています。宿代を抑えることができるうえ、旅行や旅を自由に楽しめることなどを理由に、多くの人々の間で人気を集めるようになりました。
しかし、車中泊人気が続く中、車中泊を禁止する道の駅が増えています。例えば、以下のような道の駅は看板などを通して「車中泊禁止」と警告しています。
- 北海道 道の駅知床らうす
- 北海道 道の駅さるふつ公園
- 静岡県 道の駅伊東マリンタウン
- 山梨県 道の駅なるさわ
- 岐阜県 道の駅馬瀬 美輝の里
これらの他にも、車中泊を禁止している道の駅はいくつもあります。
なぜ一部の道の駅では車中泊が禁止に?
迷惑行為・マナーの悪さ
一部の道の駅では、車中泊によるマナーの悪さや迷惑行為が目立っています。具体的には以下のような例があります。
・長時間の利用(駐車スペースの占有)
車中泊を楽しむことはもちろんよいことですが、長時間の駐車スペース占有をする方も少なくないです。何日間にとどまらず、中には何週間と駐車する人もいて、他の利用客にとって迷惑となっているケースもあります。
・キャンプ行為(テントの設置やBBQなど)
道の駅は休憩のできる公共施設ですが、キャンプをする場所ではないですよね。ですが、「テントを広げる」「BBQする」「洗面所で洗濯する」などの行為も見受けられます。
・スマホなどの充電
車中泊をしながら、道の駅で長時間のスマホなど電子機器の充電が行われます。
・ポイ捨てや家庭ゴミ
車中泊をする中でゴミをポイ捨てする人がいたり、大量の家庭ごみ(車の中に溜まっていたゴミ)を持ち帰らずに、道の駅で捨てていく人も少なくないです。道の駅の閉店から開店の間に、ゴミ箱に入りきらないほど大量のゴミが捨てられていることもあります。
車中泊ができる場所であれば旅行者や訪れてくる人が増えますし、道の駅にとって、利用者が車中泊をすることは問題ではないと思います。実際、道の駅 阿蘇など「車中泊歓迎」を掲げている道の駅もあります。しかし、マナー違反が繰り返された結果として、一部の道の駅は車中泊を禁止せざるを得なかったということが考えられます。
道の駅での車中泊はアリなの?
休憩目的の仮眠はOK
道の駅での車中泊は可能なのでしょうか。国土交通省は、道の駅での車中泊について以下のように回答しています。
質問
「道の駅」駐車場での車中泊は可能ですか?
回答「道の駅」は休憩施設であるため、駐車場など公共空間で宿泊目的の利用はご遠慮いただいています。もちろん、「道の駅」は、ドライバーなど皆さんが交通事故防止のため24時間無料で利用できる休憩施設であるので、施設で仮眠していただくことはかまいません。
ソース:国土交通省
「宿泊目的の利用でなく、休憩目的であれば仮眠しても構わない」といえます。車中泊禁止という看板を掲げている道の駅もありますが、何時間以上の休憩から車中泊になるという決まりはありませんし、具体的に何をもって車中泊と判断するかは難しいです。国土交通省の回答を見ると、宿泊目的でなく安全運転のための休憩であれば問題はないと受け取ることが出来ます。長時間運転をする際には仮眠などの休憩は欠かせませんよね。休憩といってテントを設置したり、何日間も滞在することは問題だと思いますが、安全運転のためにも夜間に軽く睡眠をとることは問題ではないと考えられます。
明確な法律は存在しませんし、道の駅で車中泊をすること自体は法律違反にあたらないのではないかと考えられます。しかし、迷惑行為は控える必要があります。例えば、トイレの電源などを無断使用することは電気窃盗にあたる可能性があるので注意しましょう。また、テントを設置したり、長時間滞在することは他の方の迷惑となります。他の利用者への配慮を忘れずに、休憩場所として使えると良いと思います。
車中泊ができる場所RVパーク
車中泊ができるRVパーク
日本RV協会は、車中泊を楽しみたい方に向けて「より安全・安心・快適なくるま旅」をできる場所「RVパーク」を提供しています。温泉施設、キャンプ場、道の駅などと連携し、全国各地で提供されています。有料ですが、電源設備や24時間アクセス可能なトイレなど車中泊するための環境が整えられています。そして何より、堂々と車中泊ができるので良いですよね。車中泊を楽しみたい方は、RVパークをしてみても良いと思います。