日韓問題の影響で韓国市場での日本車の売り上げが50%減?日本車は韓国で再びシェアを伸ばせるのか?

日本と韓国の国旗

みなさんは韓国市場でどのようなメーカーの自動車が人気を集めているかご存知ですか?日韓問題の影響や、日本で韓国車をほとんど見かけないことを考えると、日本車は韓国で人気がないと思っている人も少なくないでしょう。実際のところ、政治的な問題によって不買運動が起こる以前は、日本車は韓国市場において、大きなシェアを獲得していました。2019年上半期では、日本車が韓国の輸入車のうち20%以上を占めるほどの好調ぶりでした。しかし、不買運動等の影響を受けて、一時は日本車の売り上げが50%以上減少しました。このように、韓国での日本車の売り上げについて詳しく知りたい方や、これからどのようになっていくのか興味のある方は少なくないでしょう。

そこで今回は、韓国市場における日本車の売り上げの変化や、韓国での日本車のこれからについてお伝えしていきます。

韓国市場で日本車の売り上げが大きく減少

2019年上半期、日本車が20%以上のシェアを獲得

日本車(トヨタ、日産、ホンダ)のロゴ

2019年上半期、日本車が韓国の輸入車のうちの21.5%のシェアを占めるなど、日本車が韓国で好調でした。日本車は韓国で人気を集める以前は、政治的・歴史的な問題を棚に上げて、韓国ではデザインや高級感を強みとするヨーロッパ車が人気を集めていました。一方で、日本車はヨーロッパの自動車メーカーのように差別化が出来ていないことが問題だと考えられていました。

しかし、日本の自動車メーカーが得意とするエコカー(ハイブリット車)で多くの人気を集めるようになりました。韓国では、PM2.5で「大変悪い」水準になっており、大気汚染の問題が深刻化しています。そんな中で、フォルクスワーゲンは、PM2.5の一因だと考えられていた排気ガスを偽装していたとして、販売が中止されました。「レクサス」は、高級感や品質の高さに加えて、環境にも良さもあり、多くのニーズに応えるブランドとして人気を集めました。レクサスだけでなく、トヨタやホンダなど、多くの日本メーカーはハイブリット車を得意としており、これが日本車の販売台数を増加させたと考えられます。

不買運動の影響で日本車の販売が一時的に50%以上減少

右下がりで減少傾向にあるグラフ

日韓の政治的な問題を受けて、韓国の一部では、2019年7月ごろから日本製品に対しての不買運動が起こりました。韓国市場で好調だった日本車ですが、この影響を受けて、2019年8月の新車販売台数は前月比で57%も減少したようです。前月の半分以下の販売台数だったことを考えると、この不買運動による影響はとてつもなく大きいといえます。その後も減少傾向にありましたが、10月からは再び販売台数が増加しています。不買運動の影響が大きかったのは間違いありませんが、徐々に不買運動の勢いは弱まってきているといえます。

これから韓国での日本車はどうなっていくのか?

政治的な状況による変化

日本と韓国の国旗

日本と韓国は歴史的な関わりが深く、いまだに解決されていない問題が多く残されています。また、歴史的な理由もあり、感情的になってしまう方も少なくないです。そのため、1つの出来事が韓国での日本車の売り上げに大きな影響を与えます。

ハイブリット車などのエコカーを中心に、日本車が韓国市場で人気を集めました。しかし、それにも関わらず、日韓関係の影響を受けて、一時的に販売台数が急激に下がりました。長く続くものや、短期的なものなど、さまざまなケースが考えられますが、政治的な問題による影響はとてつもなく大きいといえます。

韓国メーカーの躍進!ヒュンダイは世界で5位に

ヒュンダイのロゴ

近年、韓国メーカーは世界中で高い評価を得ています。その中でも、特に韓国の最大手ヒュンダイグループ(ヒュンダイやキアなど)が世界で大きなシェアを獲得しています。2017年の世界販売台数では、なんと世界5位となりました。また、マークライオンズによると、韓国での2018年累計の新車販売台数では、韓国メーカーのうち、ヒュンダイのシェアが46.7%、キアのシェアが34.4%でした。そのため、韓国の国産車のシェアでは、ヒュンダイグループが8割程度占めているということがわかります。その要因としては、品質の向上はもちろんですが、BMWのチーフデザイナーの引き抜き等、デザイン面で進歩を遂げています。また、エコカー分野においては、ソナタなどの人気車種を生み出しました。それだけでなく、高級ブランドとしてはジェネシスがあり、幅広いニーズに応えています。日本では、ヒュンダイを見かける機会がほとんどないため、ヒュンダイについて詳しく知っていた方は少なくないかもしれません。しかし、日本メーカーにとって、ヒュンダイは幅広いにニーズに対応しており、大きなポテンシャルのある怖い存在であるといえるかもしれません。

日本メーカーのこれから

政治的な問題を棚に上げると、他のブランドと差別化を図っていくことに加えて、エコカーの分野で成果を上げていく必要があるでしょう。日本は2018年上半期まで、韓国において、ハイブリット車を中心に大きなシェアを獲得していました。また、フォルクスワーゲンやアウディの販売中止が、レクサスなどの日本車の売り上げアップを助長しました。日本のメーカーとしては、今後も環境に良く、高い性能の車を作りつつ、他の自動車メーカーとの差別化を図っていく必要がありそうです。また、これからは電気自動車にシフトしている中で、充電などに不安がある人はも少なくないため、ハイブリット車の需要はいまだに大きいといえます。しかし、長い目で見ると、ハイブリット車だけでは限界があり、シェアを上げていくためにもEVやその他の分野でも成果を上げていく必要があるかもしれません。


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