エンジンを1つずつ「手作り」することで知られるAMG。その職人が、インスタグラムで伝えたメッセージとは?
これこそ、世界で最も格好いい仕事の1つかも!?
メルセデスの高性能車部門で有名なAMG。
アッファルターバッハという場所に本拠地を置いていますが、そこでは現在でも1台1台のエンジンを1人の熟練職人が組み立てる、そんなチームが存在しています。
職人にも階級があるわけですが、経験の順序というものがあるならば、マイケル・キュブラー氏がその頂点に立っています。
エンジンには1台ずつ、製造を担当した職人のネームプレートが入れられ、誰がこのエンジンを作ったのかがはっきり分かるようになっています。
何か問題が起きたときの責任追及を簡単にするだけでなく、それは名誉のバッジでもあるのです。
実はこのマイケルの名前は、AMG車の中でも特別のクルマに、よく見られるものとなっています。
「AMG GT」や「AMG GT3」、「AMG GT R」から「マイバッハS600」まで。
そしてさらには、メルセデスのエンジンを搭載しながらも別のブランドが組み立てるウルトラ級のスーパーカー、パガーニに向けたエンジンも、彼が担当してきました。
そのため、マイケルのインスタグラムのアカウントは、15万を超えるフォロワー数を誇っています。
彼はなんと自分のアカウントで、AMG工場の内部やパーツなど、一般の人が見ることができないものを公開してくれているのです。
フォロワーが15万人目を突破した際、マイケルはこんなメッセージを残しています。
「エンジン組み立て職人の目から見た、AMGの世界というものを、世の中にお見せしたいというのがこのSNSの動機でした。
それは今も同じです。
エンジンに対する情熱や、『ワンマン・ワンエンジン』という我々の哲学が、何を意味するかを伝えたい。
それにしても、ここまで多くの注目を集めるとは思っていませんでした。
私の造ったエンジンの、1000人以上のお客様が、インスタグラムでつながってくれています。
私のエンジンのクルマに乗ってくれている紳士淑女の皆様、それからすべてのAMGとパガーニユーザーの皆様に、私の情熱を世界に広めてくれたことに対して、お礼を申し上げます。
皆さんに乾杯!」