今年も東京モーターショー2019が開催されますね。東京モーターショーは車のショーで何かの発表がある。と言うような認識はあると思いますが具体的にどのような発表が今まで行われてきたのか、どのような企業が参加していて、いつ始まったイベントなのでしょうか。今回は東京モーターショーの歴史から今年どのような発表があるのか予想していきたいと思います。
東京モーターショーとはどんなイベント
毎年この時期に開催される東京モーターショーはどのようなイベントなのでしょうか。今回は東京モーターショーというイベントを深く掘り下げていき、どのようなイベントなのか調べていこうと思います。
東京モーターショーはいつ始まったのか
東京モーターショーの記念すべき第1回目は1954年に全日本自動車ショーと言う名前で日比谷公園内広場で開催されました。当時の主流であった展示は商業車でした。254社が参加し展示車両は267台、そのうち乗用車の出展は17台のみでした。来場者は54万7千人と多くの人が来場し自動車業界にとって明るい希望となりました。その後第11回目に海外メーカー3社が出展することとなり、全日本自動車ショーを改め現在と同じ東京モーターショーと改名されました。その回から報道関係者向けのプレスルームなどが設けられ国際ショーへと本格的に歩み出しました。またこの年はGTやクーペ系の車種が数多く展示されており、時代はスポーツ向けの車を好んでいたことがわかります。
東京モーターショーを開催する目的は一体何?
東京モーターショーは市販車やコンセプトカーの発表の場として毎年開催されています。また海外ブランドのチューンドカーなどさまざまなバリエーションを発表することがあります。東京モーターショーで新しい発表をすることでモーターリゼーションの進展や自動車普及率が上昇し来場者の数も多く見込むことができます。新型車種の発表の場としての東京モーターショーだけではなく、自動車に関する興味がなくても楽しめるイベントを提供するのが東京モーターショーの目的となっています。また国内外の大手自動車メーカーが多数参加する国際的イベントとして世界5大モータショーの一つに数えられるほど世界的に注目されている自動車イベントです。
東京モーターショーにはどんな企業が参加するの?
東京モーターショーに参加する日本の企業は、トヨタ、日産、ホンダなどで有名企業のほとんどが参加しています。東京モーターショーは自動車のみではなくバイクなどの二輪も展示されるのでヤマハやスズキなども参加しています。海外の企業ではフォルクスワーゲンやBMWなど大手企業が参加しています。また自動車に搭載されている音響に関するBOSEなどのメーカーやシートで有名なレカロなども参加しています。
東京モーターショーではどんな発表があるの?
具体的に世界5大モーターショーの一つで世界中から注目の集まる過去に行われた東京モーターショーではどのような発表が行われたのでしょうか。
東京モーターショーで世界初公開された新型GT-R
ワールドプレミアとして世界初公開された現在有名な車は日産GT-Rです。2007年10月に行われた第40回東京モーターショーにて量産型のGT-Rが初公開されました。そして同じ年の12月から販売が開始され、現在でも愛される車となっています。そして来年2020年にフルモデルチェンジの可能性があり、フルモデルチェンジしたGT-RはEVなどの機能を搭載した次世代のスポーツカーに変化すると考えられています。
あのブガッティ・ヴェイロンの発表が東京モーターショーで行われた
そのほか大きな発表としてあげられるのは、なんと言ってもブガッティ・ヴェイロンです。長年、形だけ展示されてきたスーパーカーで2005年の東京モーターショーで生産モデルとして初めての発表がされました。最高速度400km/hを超えるハイスペックな性能を持ち合わせたブガッティ・ヴェイロンは4年間に渡って300台の製造しか行われず、価格は消費税込みで1億6300万円と超高額でまさしくスーパーカーでした。しかし1台売れる毎に3億円以上の赤字を生み出す逆ザヤであったり、ただお金持ちであるだけでは購入することはできず厳しい審査が必要であったりと購入するにも一苦労でした。そんな日本に数台しかない入手困難なスーパーカーをお笑い界の巨匠ビートたけしが所有しているようです。さすが世界的に有名なだけありますね。
今年のモーターショーはどんなことが予想される?
過去さまざまな発表が行われてきた東京モーターショーですが、今年行われる東京モーターショーではどのような発表が期待できるでしょうか。現時点で噂されているものから発表されているものをまとめていきます。
トヨタの開発する燃料電池車ミライが2020年に発売決定
新型MIRAIはトヨタの真開発手法であるTNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクスチャー)を採用しており、燃料電池や水素タンクなどの全ての部品を一新しています。また車両ベースが一回り大きくなり乗車定員が4人から5人に変更となっています。燃料電池の性能向上や水素タンクが大きくなったおかげで水素のフル充填からの渡航距離は30%向上していると言われています。
マツダが開発する新型EVの内装ティザーイメージが公開
マツダの公開したティザー映像から読み取れるものは少ないですが、内装インテリアの質感が読み取れる内容となっています。使用される素材は乗車している際の快適さや環境への配慮を考慮して選択しているそうです。この新インテリアのコンソールとの相性や乗り心地、触り心地などの快適性がどれくらいあるのか興味が出てきます。
タイヤメーカーのコンチネンタルがセンサー内蔵タイヤ管理システムを紹介
コンチネンタルではIoTを使用した新しいタイヤの管理システムの紹介を東京モーターショーで行う予定です。この新しいシステムのコンチ・タイヤケアはタイヤ構造の内部に組み込まれているさまざまなセンサーがタイヤの残光や損傷具合、空気圧のデータを断続的に評価するコンチ・センスという監視システムでモビリティの管理を効率的に余計な手間をかけずに管理することができます。
日野がモビリティコンセプトを発表
日野はモビリティコンセプトのフラットフォーマーを世界初公開しました。このフラットフォーマーは上部の室内空間が完全分離できる新しいコンセプトです。1台のプラットフォームをベースとしてさまざまなボディと組み合わせることにより活用可能な場面をさらに押し広げ空間を最大化できます。また動力部と空間部分のプラットフォームを分離することで新たな2つの価値を生み出せるので新しい可能性を感じるようなプラットフォームとなっています。
開催間近となった東京モーターショーでは多くの情報が解禁となってきます。毎日発表される情報を追いかけるだけでも楽しいのでぜひチェックしてみてください。