「お金持ちっていったいどんな車に乗っているんだろう?」車好きな皆さんなら一度は考えたことがあるんじゃないでしょうか。
ロールスロイス、ベントレー、フェラーリ…名だたる高級車を思い浮かべますが、そうした車にこだわらない億万長者もいるのです。
今回は、皆さんもご存じの大富豪2人の“意外すぎる”愛車をご紹介します。
ジェフ・ベゾス(Amazon創業者・CEO)
保有資産額1,310億ドル(14兆2,300億円)/世界長者番付1位
※日本円は現在の為替レートから概算
アマゾンのCEOジェフ・ベゾス氏はフォーブスが毎年出す世界長者番付で2年連続1位に輝いています(2019年3月)。正真正銘、世界一の大富豪です。
「どんな車に乗っているんだ⁈」と思わず考えてしまいますが、ベゾス氏の愛車がこちらです。
アコード/ホンダ
「え…アコード?」と思われた方も多いかもしれません。なんと、世界一の大富豪の愛車はホンダのアコードなんです。意外ですよね!
アマゾンを立ち上げた1994年、ベゾス氏はシボレー・ブレイザーに乗りながらフォークリフトを手に入れるのを夢に見ていたといいます。1997年にアマゾンはNASDAQ上場を果たします。ベゾス氏は120億ドル以上の資産を得ましたが、買い替えたのはベンツやポルシェなどの高級車ではなく、ホンダのアコードでした。実はベゾス氏、すごい倹約家なんです。
1999年にはアメリカCBSの番組にベゾス氏が出演。インタビューの中で「なぜお金持ちになったのにホンダ・アコードなのか?」と質問され、ベゾス氏は「この車は非の打ちどころのない良い車だから」と答えています。名前や金額にこだわらず「自分が本当に良いと感じるものを見極める」というベゾス氏の信念が感じられます。
また、上場とともにブレイザーからアコードヘのアップグレードしたときのことを大切にしているようです。ベゾス氏にとって、アコードは思い出の一台なんですね。このあたり、私たちが最初の1台に思い入れが強いのと同じかもしれません。
1997年から2013年まで、ホンダ・アコードに乗るベゾス氏の姿がたびたび目撃されていました。
【当時のアコード(5代目)】
アメリカでは1989年以来、3年連続乗用車販売台数No.1になるなど、当時のアコードには高い人気と信頼、実績がありました。5代目アコードはより安全で、優れた燃費性能をめざす一方で、「走る」という車の原点と、走ることで得られる爽快さにおいても「セダンを超える」性能をめざし大きく進化しました。
10代目アコード、待望の日本デビュー!
「2018北米カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞した10代目アコード。アメリカ、カナダ、中国で販売されていましたが、2020年初めから日本で販売されることが決まっています。
東京モーターショー(2019年10月24日~11月4日)Hondaブースにて国内市販予定モデルを先行公開予定です。
【アコード HYBRID EXのスペック】
車両本体価格:417.6万円(税込、FF)
燃費性能:30.0km/L
最高出力:107kW(145ps)/6,200rpm
最大トルク:175Nm(17.8kgm)/4,000rpm
マーク・ザッカーバーグ(Facebook創業者・会長・CEO)
保有資産額623億ドル(6兆80億円)/世界長者番付8位
続いてはマーク・ザッカーバーグ氏。SNSの「Facebook」「インスタグラム」は現代に欠かせないサービスであり、まさに時代を象徴する人物です。映画『ソーシャル・ネットワーク』ではザッカーバーグ氏の活躍が演じられるなど、生きながらにして偉人のような実業家です。
そんなザッカーバーグ氏が乗っている“意外すぎる”愛車が・・・
フィット/ホンダ
若くして世界トップクラスの資産家となったザッカーバーグ氏ですが、私生活がとても質素でシンプルということで有名です。成功後も賃貸アパートに住み、安いランチや洋服で暮らす…というようなライフスタイルが目撃されています。
ネット上ではザッカーバーグ氏がホンダのフィットに乗り込む姿が話題となりました。
アキュラTSX/ホンダ
また、ホンダ・アキュラTSX(すでに生産終了/推定価格3万ドル前後)もザッカーバーグ氏の愛車のひとつ。アキュラはホンダの海外向け高級ブランド。ザッカーバーグ氏はアキュラTSXを選んだ理由を「安全・快適で、これ見よがしなデザインではないから」と述べています。
ちなみに、TSXは日本仕様のアコードをベースとした車です。ベゾス氏もアコードが愛車でしたが、「シンプルな非の打ちどころのなさ」にはお互いに通ずるところがありそうですね。
ゴルフGTI/フォルクスワーゲン
ザッカーバーグ氏はアキュラTSXと同価格帯のフォルクスワーゲン・ゴルフGTIも所有しています。こちらのデザインもシンプルでスポーティ。乗り心地は快適で、安全性、燃費・維持費でも高い評価を受けています。
新型フィット、世界初公開!
新型フィットも東京モーターショーにてお披露目されます。それに先行して、ホンダHP上にティザー画像が公開されました。
今回のフィットは「ココチいい」がテーマ。従来の便利さは残しつつ、乗っている人が心地よいと感じられる車づくりを追求しています。
ホンダは中・大型モデルで採用されていたハイブリッドシステム「i-MMD」を小型化。小型i-MMDは新型フィットを皮切りに、採用モデルの拡大が進められるようです。
【フィット HYBRID L Honda SENSING のスペック】
車両本体価格:2,11.8万円(税込、FF)
燃費性能:34.0km/L
最高出力:81kW(110ps)/6,000rpm
最大トルク:134Nm(13.7kgm)/5,000rpm
最後に・・・
いかがでしたか?今回ご紹介したのはたくさんのお金持ちのうちの2人にすぎませんが、それでも私たちになじみの深い車に乗っているのは面白いことだと思います。
また、ベゾス氏は倹約家ではありますが、高額な買い物をしないわけではありません。6,500万ドルのプライベートジェットを所有しています。
このことからわかるのは、“本当に自分に合う一台”を見つけることがいかに素晴らしいかということです。
時には普段使いのため、時にはラグジュアリーアイテムとして、そして時には想い出のひとつとして…様々な面から車選びを楽しんでみてはいかかでしょうか?