「コックピット?いやいや、それは飛行機の運転席でしょ。」私もそう思っていました。しかし、近年のスーパーカーと呼ばれる車の運転席はまさにコックピットです。おそらく、初めてスーパーカーのコックピットに座る人は普通の運転席との違いに困惑することでしょう。もしかしたらエンジンのかけ方もわからないかもしれません。初めて飛行機を運転する人と同じですね。そんな時のために…ってスーパーカーを運転するなんてことがこの先あるのかわかりませんが。手が届かないとわかっていても、見るだけで楽しめるというのが男心。きっとあなたもこの「コックピット」を見て興奮すること間違いなしです。
そもそもスーパーカーとは?
そもそもスーパーカーとは一体なんなのでしょう。直訳すれば「超車」ですね。なんか速そうな車です。おそらく、みなさんがイメージするのはフェラーリやランボルギーニといった高級車でしょう。しかし、フェラーリやランボルギーニの中にもスーパーカーであるものと、そうでないと言われるものがあるそうです。不思議ですよね。「フェラーリなんて全部スーパーな車じゃん」と思いますが議論が重ねられているそうです。
値段や性能だけではない、重要なのは雰囲気
さて、みなさんお気づきでしょうか。そうです。スーパーカーであるかどうか、分けるのは雰囲気です。速ければスーパーカーということでもないんですね。それならレーシングカーやマッスルカーもスーパーカーになってしまいますからね。
性能・美しさ・装備のよさ、価格などで並の自動車を超えた車。スポーツカーの中でも特に大型、強力で、手作りに近いもの。
この、「美しさ」というのが肝です。美しさとはなんなのか…。おそらく、車高が低く細部まで作り込まれていて、2シーターで車体の大きいもの。さらに、近代的なデザインであることも重要かと思います。手作りに近いというのも重要ですね。フェラーリのように一台一台を職人が作り上げるような高級車は確かにスーパーカーと言えるでしょう。
日本のスーパーカーと言えば?
日本のスーパーカーとして挙げられる車は、
- ホンダ NSX
- レクサス LFA
- 日産 GT-R
- トヨタ 2000GT
しかし、この中で広くスーパーカーとして認められているのはNSXとLFAでしょう。
スポーツカーとスーパーカーの違い
「えっ、日本のスポーツカー代表選手のGT-Rもスーパーカーじゃないの!?」そう思いましたよね。GT-Rのスペックは、たしかにスーパーです。しかし、スタイリングは2ドアクーペ。あくまでもGT-RはGTカーということでしょう。反対に、NSXを見ていただければわかると思います。これはスーパーカーどう見てもスーパーカーですよね。日本にも、ちゃんとスーパーカーはあります!この平べったい感じや鋭いヘッドライト、そして一番注目すべきは「ドア横のインテーク」です。なんのために空いているのかわかりませんが、ものすごくスーパーカーっぽいですよね。ただ、LFAは微妙なところですね。クーペっぽいスタイリングですが、車高は低くてインテークもしっかり入っています。
男心をくすぐる夢のスーパーカーコックピット
それでは、スーパーカーについていろいろとわかったところで、ついにそのコックピットを見ていきます。特徴として挙げられるのは、意外にもレザーを多く使っていることですね。ハイテクでメカメカしい外見とは裏腹に、内装は伝統的な素材のレザーを使用して上品な雰囲気を醸し出しています。一つ一つが職人の手によって造られているスーパーカーですから、内装のレザーも上質なものを革職人が丁寧に張っています。その伝統的な素材のレザーとは対照的に、操作部分はかなりハイテクで派手な造りになっています。この柔らかい印象のレザーとゴツゴツした操作部分が融合しているのがたまらないですね。
ランボルギーニ ウラカン
ランボルギーニの現役ラインアップであるウラカン。様々な仕様で発売されており、価格は2535万円〜3416万円。うーん、スーパーカーの中では安いですね。買えませんけど。コックピットで特徴的なのがセンターコンソールに一列で並ぶスイッチです。トグルスイッチのようなデザインのスイッチはまるで戦闘機のよう。エンジンのスタートは赤いフラップを開けてボタンを押します。ミサイルの発射スイッチのようで男心がくすぐられます。
ランボルギーニ チェンテナリオ
この車は、ランボルギーニの創設者フェルッチオ・ランボルギーニ生誕100周年を記念したプレミアムな車です。お値段なんと2億1600万円。限定40台ですでに完売してしまっています。アルカンターラと呼ばれるふわっとした手触りの素材にステッチが入り、随所にカーボンが使用されています。ダッシュボード中央のタッチパネルには衛星ナビゲーションが搭載されており、インターネットやSNSが利用できます。ものすごくかっこいいのですが、エアコンが普通すぎてちょっとおもしろいです。
ブガッティ シロン
さすがフランスの車ですね。おしゃれすぎる内装におもわずびっくりしてしまいました。500台限定で3億1765万円。さっきのチェンテナリオよりも高い!内装に関してはもうおしゃれ過ぎて何も言えません。わかるのは、ランボルギーニとは対照的で、あまりごちゃごちゃせずに必要最低限のスイッチを配置していることです。スイッチが少ないというのも逆に近未来っぽくて素敵です。
マクラーレン 720S
名前の通り720馬力のマクラーレン 720S。価格はスタンダードで3338万円からです。あれ、なんだか安く感じてきますね。内装はかなりラグジュアリー。上質なレザーが綺麗な曲線を描いています。タッチパネルでは衛星ナビゲーションやエアコンの操作などができます。コントロール類はセンターに集約され、ドライバーが運転に集中できるようにと配慮されています。
Wモーターズ ライカン ハイパースポーツ
あの有名な車映画でビルの間を飛んだライカン。アラブの会社Wモーターズが作る車で価格は4億円。出ました最高額。さすがアラブの車ですね。フロントライトにはダイヤモンドが420個ついているらしいです。ダッシュボードにもダイヤモンドや金が散りばめられ、金糸のステッチが入っています。ナビゲーションディスプレイは3Dホログラムが採用されています。この3Dホログラムは空中に映像が映し出されて、そのホログラムをタッチして操作します。まるでスターウォーズの世界。実はこの3Dホログラムは日本の会社が開発したものなんです。なんだか誇らしいですね。
パガーニ ウアイラ
イタリアの会社が販売する車で、世界一美しい車とまで言われています。価格は1億2000万円。上質なレザーとアルミの融合がパガー二らしいです。いままでのスーパーカーとは打って変わり、アナログな造りになっています。どこかレトロな雰囲気もあり、まるで少し古い宇宙船のようですね。ちなみに、シートに空いている穴は座面の高さを調整するものです。飲み物でも置くのかと思いましたが、違いました。