日本車が海外からどのように見られているか気になりますよね?日本車は世界中で人気です。日本車についての海外の反応は、「品質が高い」、「信頼ができる」などのポジティブな評価ばかりです。アメリカでは3分の1以上が日本車だといわれています。では、なぜ海外では日本車が人気があり、評価されているのでしょうか?
今回は、日本の自動車が海外でも人気な理由について考えていきます。
日本車は世界中で愛されている
日本車は、「信頼ができる」、「クオリティが高い」などの理由により、世界でも多くの人々が愛用しているようです。
ここでは、日本車について世界からの評価を見ていきたいと思います。
アメリカでは3分の1以上が日本車
アメリカでは日本車が非常に人気です。アメリカの3分の1以上の車が日本車です。「GoodcarBadcar.net」によると、アメリカでのメーカー別自動車販売数ランキング(2018年)のトップ10に、日本の4つのメーカーがランクインしています。結果については以下の通りです。
- General Motors
- Toyota Motor
- Ford Mortor Corp
- FCA
- Nissan Motor Co
- Honda Motorr Corp
- Hyundai Morotor Corp
- Subaru Corp
- Volkmswagen Group
- BMW group
2位にトヨタ、5位に日産、6位にホンダ、8位にスバルと、主要な日本車メーカーがランクインしています。日本車メーカーのシェアは、全体の約40%を占めており、3分の1以上が日本車であることがわかります。「品質が良い」、「信頼性できる」などが日本車を好む主な理由なようです。
ヨーロッパでは日本車はあまり人気がない
ヨーロッパ全体でのシェアはわかりませんが、ドイツやイギリスなどのヨーロッパ諸国では、日本メーカーのトヨタや日産によるシェアは、おおむね1ケタ台です。アメリカでのシェアと比較をすると、日本車が大人気とはいえないようです。ドイツには、BMWやフォルクスワーゲンなどの人気メーカーが多く、激戦区であることが理由だと考えられます。また、アメリカのように日本との歴史的な関わりが深くないため、馴染み深い存在になれていないことも1つの理由かもしれません。
海外の反応は?「燃費がいい」、「魅力的な値段」
世界にはさまざまな国があり、海外というように一括りにすることは出来ません。しかし、日本国外ではどのような声が上がっているのかを調べてみました。
- -「耐久性があって燃費がいい」
- -「魅力的な値段」
- -「信頼ができる」
- -「国は関係ない」
- -「トヨタ最高」
などさまざまな声が上がっていました。ポジティブな意見が多く、燃費の良さや信頼ができることを理由に日本車を好む人が多いようです。日本では、日本車のデザインに不満を持つ方々がいるようですが、海外でそのような意見は見受けられませんでした。
日本車のデザインについて書かれている記事を見たい方はこちらをどうぞ。
日本車についてのネガティブな事実
アメリカでは、日本車も意外と故障しやすい
アメリカでの日本車の故障率について調べてみました。イメージとはかなり異なっていたのでぜひ見ていただきたいと思います。(※日本での故障率ではありません。)
「J.D.パワー」(アメリカのカリフォルニア州を拠点とする市場調査会社)が、2016年モデルの自動車を対象として、2019年までに起きた問題(故障など)の割合を調査しました。調査の結果、レクサスが1位、トヨタが3位でした。一方で、スバルは業界の平均、日産、ホンダなどは平均を下回る結果となりました。
故障しにくいイメージでしたが、そうではないようです。このような結果にもかかわらず、日本車が多くの人々から愛される理由は、それぞれの日本メーカーが顧客を重視し、製品や自動車を提供してきたことが理由だと考えられます。また、その積み重ねが、深い信頼関係を築き上げたのかもしれません。
なぜ日本車は世界で人気なの?
ヨーロッパにおける日本車のシェアはまずまずという結果でしたが、アメリカでは日本車が大人気なことが分かりました。しかし、アメリカのD.J.パワーによって行われた2016~2019年の調査によると、すべての日本メーカーの故障率が低いとはいえないようです。では、なぜ日本メーカーの車がアメリカで人気なのでしょうか?
日本車がアメリカで人気な理由について考えていきましょう。
日本車がアメリカで人気な5つの理由
- 優れた技術力と品質の高さ
多くの日本メーカーは、機能性のある自動車を作り出しています。例えば、コンパクトな自動車や、プリウスなどのハイブリット車を生み出しました。技術力を強みとして、世の中が求めているものを常に創造することにより、需要のある自動車を作り続けています。そのため、質の高い自動車をお手ごろな値段で購入するために、日本車を選択する人が多いのではないかと考えられます。 - 日本との歴史的な関わり
日本車は1960年代にアメリカへ進出しました。当時は、安価で質の高い自動車をアメリカに輸出することができました。そのため、アメリカでは多くの人々が日本車が使用しました。そして、その多くの人々に日本車の品質や機能性の高さが認められて、現在まで日本車人気が続いています。日本車が古くからあるため、なじみ深さを感じる人たちも少なくないようです。 - 安定感のある経営
日本の多くの企業が古くから終身雇用制度を採用しています。そのため、経営陣などの変更が比較的少なく、継続的に安定して成長することができたのではないかと考えられます。また、経験のある従業員が多くいることにより、よりよい顧客サービスを提供することができたのかもしれません。 - 日本ならではのサービス精神
多くの日本メーカーはアフターサービスにも力を入れています。自動車を売るだけでなく、整備などのサービス体制の強化も行うことにより、顧客との信頼関係を築くことができました。日本の企業ならではの丁寧で正確なサービスにより、日本の自動車を利用する方々との間の絆を、深めていくことができたのではないでしょうか。 - 信頼ができる
1960年代ごろから、質の高い自動車を丁寧なカスタマーサービスとともに提供しつづけることにより、多くの日本メーカーがたくさんの信頼を獲得しています。また、現地での生産を行っていることなど、身近な存在であることなども信頼関係を深めることにつながっているのでしょう。