あなたも取れる!車の「あったらいいな」を形にする身近な特許の取得方法

2019年の4月3日、トヨタは20年以上培ってきたハイブリッド技術を2030年まで無償で提供すると発表しました。その具体的な方法はハイブリッドに関してトヨタが持っている特許1万2000件ほどを公開するという内容でした。恐らく多くの人が一回は聞いたことのあるこの特許という単語。聞いたことはあっても実際に特許を持っていたり取得しようと思っている人はとても少ないのではないでしょうか。その理由の一つに特許というものが非常に遠い存在だと認識している人が多いことが挙げられます。そこで、ここでは特許というのはみなさんが思っているより身近なものであるということ、そして企業のように専門の知識のない一般の人でもアイデア次第では取ることができる形の特許があるということを紹介していきたいと思います。

特許とは?

特許というものについて詳しく知らないという人も多いでしょう。そこで、まず特許とは一体どういったものなのか、何のためにあるのかなど特許に関する基本的な部分を説明していきます。

発明を保護する制度

特許というのは簡単に言いますと、新しい発明を保護するための制度です。例えばあなたが何か新しいアイデアを思いついたとしてみましょう。そのアイデアを使うと多くの人を便利さという面で喜ばせることができます。このアイデアを他の人に盗まれたり勝手に真似をして大儲けされてしまってはあなたが損をしたような気持ちになるでしょう。そこでそのようなことがないように発明というアイデアを保護しようというのがこの特許という制度です。ただし特許には期限が決められており、原則として出願日から20年となっています。また、特許にはアイデアを保護をするという目的の他にも別々の人がかぶったアイデアを研究しないようになり全体的な人類の技術の進歩も進めるという役目も担っています。

特許庁

特許というものの仕組みを語る上で欠かせないのがこの特許庁という存在です。特許に関する全てに関わっています。基本的に特許というのはこの特許庁が認定しないことには特許にはなりません。また、特許はその国その国でしか適用ができないため他の国で特許を取りたいと思ったら自国で特許を取っていたとしてもその国の特許庁に出願をしないといけません。従って、日本の特許庁は日本だけではなく世界各国からの特許出願にも対応しています。

特許の取得方法

特許というのはどういうものかを踏まえた上で実際に特許を取るにはどういったことをする必要があるのかについてお話していきたいと思います。

弁理士を雇う

特許を取るに当たってまず何よりも欠かせないのが弁理士の存在です。特許を申請するには特許出願という書類を記入し、その書類を特許庁に提出する必要があるのですが、この特許出願書類というのが特許申請が通るかどうかの全てになってきます。当然、一般の人が適当に書いてしまうと全くと言っていいほど申請は通りません。そこで特許を取得してくれる専門の方、弁理士に依頼をするのです。特許申請が通るのかどうかはこの弁理士の腕にかかってます。特許申請をすればあとは審査を待つだけです。

専門の知識はいらない

多くの人が懸念をすることとして特許を取るにあたり車に関しての専門の知識がなければ申請は通らないと思っているでしょう。そんなことはありません。専門の知識がなくてもそのアイデアがあればそれを元に先ほど説明した弁理士が設計図を書いてくれたり発想を絵に起こしてくれます。そのため弁理士を雇えば特別な知識はなくてもアイデアさえあれば特許は申請できるのです。

個人が取得した車の特許にはこんな特許も

冒頭に一般の人でも特許が取れると言いましたが、実際の特許の一覧を見てみるとやはり企業が申請する特許の数は個人のものに比べ大変多いです。車などは特にそう。車は今の最先端の技術の塊ですのでこうなってしまうのは仕方のないことかもしれません。しかし、特許を取れるのは何も最先端な技術だけではありません。人々を便利にさせる車の新たな発想ならばたくさんあります。そこで、ここでは個人で特許を取得した車のアイデアについて一体どのようなものがあるのか見みましょう。

フロントスライド開閉ドア

今までの車にはスライドドアはついていたとしても後部座席にしか付いていませんでした。この特許を取得した方はそれを前方の座席にも付ければいいじゃないかという発想をしたのです。スライドドアを前にもつけることのメリットはたくさんあります。一つ目は道路上で降りる時に後続車の追突の危険性が少なくなること。二つ目が駐車場で隣の車にドアをぶつけることがなくなること。そして三つ目が風が非常に強い時でも容易にドアの開閉ができることです。これが実装されれば運転席と助手席の人はかなり乗り降りが楽になりますね。さらに、前方にスライドドアをつけても車の前席と後席の間にある支柱は外さなくていいので車体の頑丈さでもあまり変えることなく実現できそうです。

マウスを利用して自動車を操作

特許の中にはこのようにぱっと見驚くうような発明もたくさんあります。このマウスで車を操作するという発明もその中の一つです。この発明では、何と車に付いているハンドルとアクセルを全て取り除いて運転席と助手席の間にマウスを置き、そのマウスで車を全て操作します。実際に車に搭載されれば運転席と助手席両方から車を操作できるようになり、運転に疲れたらすぐに交代してもらえるでしょう。また、急ブレーキをかけなければならない際にも足でアクセルからブレーキに切り替えるのに比べ指で切り替える方が圧倒的に早く急ブレーキをかけれそうです。ただ、実装されるには今問題となっている踏み間違えならぬ押し間違えの防止策を考えたりなど課題はまだまだありそうですが、このような驚くような発想があるからまた新しい技術やデザインというのは出てくるのでしょう。

自動車用傘収納装置

普段の生活している中のこれがあったらいいなを特許にしたのが、車の中で傘を収納できる収納装置です。今まで雨天時の乗り降りをしている際、車に乗った後の濡れた傘の処理に困ったことはないでしょうか。濡れている傘をそのまま座席に立てかけるわけにはいきませんし、かといって床に置いたとしてもマットがびしょびしょになってしまいます。そんな時にドアに傘を縦で収納でき、落ちてくる水滴も排水できる機構があれば非常に便利ですね。このような普段のちょっとしたことを便利にする特許は他にも数多くあります。

普段から小さな不満を覚えておくことが重要

車の特許と聞くとどうしても難しい発明に思えてしまいますが、例えばここで紹介した特許はみなさんが想像していたほど難しい特許ではなかったのではないでしょうか。確かに企業が取る特許というのは一般人にはとても難しく、その数も多いです。なので一見特許と聞くとそういった特許を想像してしまい、自分には縁の遠いものと思ってしまいがちです。しかし、実は特許というのは自分の身近なものから「これがあったらいいんじゃないか」「こういったものがあったら世の中便利になるんじゃないか」そのような発想を形にするものです。みなさんが普段生活している中、車を運転したり乗ったりする中にこれがあればいいんじゃないかというものが浮かんできたら、メモをして置いたり覚えておいたりするとそれが世の中をもっと便利にする特許になるかもしれませんね。

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