なぜ国際標準は左ハンドル車?かつては輸入車乗りのステータスだった時期も

左ハンドルこそステータス!そんな時代もありました

昔、日本にまだ輸入車が少なく、しかも高価で普通の人はとても買えないような時代には左ハンドル車こそが輸入車の証という時代がありました。 厳密にはイギリスなど昔から右ハンドルのままの国もあるので、左ハンドル=輸入車というわけではないのですが、昔から人気のあったドイツ車やイタリア車、派手なアメリカ車は左ハンドルでしたから、輸入車の圧倒的多数が左ハンドルだったわけです。 日本で自動車が普及してからも、左ハンドル車に乗れる人は富裕層に限られましたから、「左ハンドル=輸入車=お金持ち=カッコイイ!」という構図が固定します。 本物のお金持ちにとってはどっちでもいい話だったでしょうが、1980年代後半から1990年代はじめのバブル景気の頃には、成功のアピールとして左ハンドルの輸入車、果てはわざわざ海外から左ハンドルの日本車を逆輸入するのが流行ったものでした。 ただ、そうして輸入車があふれてみると海外メーカーも「そんなに売れるなら右ハンドル車で日本仕様を作って売ろうじゃないか」となりますし、それが登場すると当たり前ですが便利でもっと輸入車が売れるようになります。 日本との貿易赤字に悩んでいた当時のアメリカでも、「なぜ日本ではアメ車が売れない?」「そういうことは右ハンドル車を作ってから言ってくれ」ということになり、90年代には右ハンドル車を作り始めたほどです。 かくして、今や輸入車でも右ハンドルは当たり前になり、左ハンドル車の設定すら無い車さえ登場しています。

なぜハンドルは右左に分かれたのか?

現在の自動車のハンドルが右・左に分かれているといっても、左側通行で右ハンドルという国自体が少なく、イギリスおよびイギリス連邦諸国(旧イギリス連邦の一部を含む)と日本やタイ、インドネシアなど、一部の国にすぎない少数派です。 それでも市場的には大きいので左ハンドル国のメーカーが右ハンドル車も作ることは多いのですが、なぜこのように2分されてしまったのでしょうか? そもそも左側通行と右側通行、双方存在する理由というのが「昔からそうだったから」という以上に理由が無く、なぜ統一されなかったのかも定かではありません。 何となく昔と同じようにやっていたらそのまま近代化してしまい、それを無理に修正すると国中大混乱になるのでやらない、ということではあります。 一部の国では実際にやった例がありますから、今後も国際標準として右側通行で統一される可能性はゼロでは無いとはいえ、ほぼありえないでしょう。 日本でも第2次世界大戦の敗戦後に連合国占領下に置かれた時期がありましたから、その時期に左側通行を右側通行にしていればと思いますが、その連合国に左側通行のイギリスが加わっていたので変わらなかったのでしょうか? (実際、長らくアメリカの単独占領統治下にあった沖縄では、1978年7月30日まで右側通行で車も左ハンドルでした)

現在も存在する左ハンドル専用車

理由はともかく左側通行・右ハンドル国となり、現在では輸入車もそれに合わせてハンドルは左右どちらも選べる、あるいは右ハンドルのみが多い日本。 しかし、今でも左ハンドル車しか設定が無い車は皆無ではありません。 メルセデス・ベンツ Sクラスは現在でも左ハンドルしか設定が無いグレードがありますし、フェラーリ 488スパイダーも左ハンドルですし、その他スーパーカーでも左ハンドルしか設定の無い例はあります。 これらは右ハンドルを設定するほど需要が無かったという事情もあり、BMWのハイパフォーマンスモデル、Mシリーズの中には左ハンドルしか設定が無かったため正規輸入しなかったのではないか、と推測されているモデルも(1シリーズMクーペなど)。 そういった意味では、今後も日本を走る左ハンドル車は完全に無くなることは無いでしょうし、個性やステータス感を求めて左ハンドル車を好む人もいなくならないでしょう。

Ancarにも連日多数の輸入車が出品されますが、ある程度古い車ならほとんど左ハンドル、それ以外にも逆輸入車や並行輸入車を含め、左ハンドル車が結構あります。 他の人とちょっと違う車で個性をアピールしたい!という場合には、ちょっと覗いてみてください。

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