飲酒運転に関する正しい知識をつけて、安全運転を!もう知らなかったは通りません!!
アルコール分解時間と正しい知識
「大して酔ってないから」
「少し寝て休んだから」
飲酒運転を経験したドライバーのコメントです。
当然、全てNGです。
よく耳にしますが「飲んだら乗るな!乗るなら飲むな!」まさにその通りです。
とは言っても、飲酒運転につい正しい情報をもっていませんよね?
アルコールの分解にはどれくらい時間が必要?
酒気帯び&酒酔い運転の基準と違いは?
それによる罰則は?
ノンアルコール飲料は大丈夫?
お酒を楽しいものにするためにも正しい知識を身に着けておきましょう!
アルコール分解に必要な時間は?
アルコールには基準があります。
「アルコールの1単位」=純アルコール20gという基準です。
そして、アルコール1単位を体内で分解するのに約4時間必要とされています。
ただ、アルコールの分解ですからご存じのとおり、時間は個人差があります。
一般的には男性より女性のほうが、体重が重い人より軽い人のほうが分解に時間がかかる傾向にあります。
例えば、ビール中瓶2本と日本酒1合。
これでアルコールは3単位です。分解にかかる時間は12時間。
時間帯によっては朝までアルコールが残りますね。
酒気帯び運転&酒酔い運転の基準と違いとその罰則
酒気帯び運転は2段階にわかれています。
◯酒気帯び
血中のアルコール濃度が0.15mg以上0.25mg未満
行政処分 :13点の減点 ⇒ 免許停止(原則90日)
道路交通法:3年以下の懲役又は50万円以下の罰金
アルコール濃度が0.25mg以上
行政処分 :25点の減点 ⇒ 免許取り消し(欠格期間2年)
道路交通法:上記に同じ
◯飲酒
アルコールの影響により正常な運転ができない状態
行政処分 :35点の減点 ⇒ 免許取り消し(欠格期間3年)
道路交通法:5年以下の懲役又は100万円以下の罰金
ちなみに 欠格期間とは?
運転免許を受けることができない期間の事です。
酒酔い運転は、呼気中アルコール濃度が基準ではありません。
この酒酔い運転で検問にひっかかる場合は、 「アルコールの影響により正常な運転ができないおそれがある状態」であって、これは警察側にあるいくつかのチェック項目により、総合的に判断することになります。
また、もし酒気帯び/酒酔い運転で事故を起こし人を負傷させてしまった場合、 刑法により「自動車運転過失致死傷罪」「 危険運転致死傷罪」に問われます。
●ノンアルコール飲料は大丈夫?
女性やお酒が苦手な方に人気なノンアルコール飲料ですが、これは飲酒運転になるの?ならないの?と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。
ノンアルコールといっても、ノンカロリーなどと同じで全くアルコールが入っていないわけではありません。
「ノンアルコール飲料」と言われるのは、アルコール濃度が1%未満の飲料のことを指します。
日本ではアルコール度数が1%以上でなければお酒として扱われないため、国内では清涼飲料水という扱いになります。
でも「ノンアルコールビール」や「ビアテイスト飲料(清涼飲料水)」などと表示されていても、実際には1%未満のアルコールがほとんどの商品に含まれています。
もちろん中には全く入っていないものあります。
1%のアルコール飲料を飲んだ場合、アルコールを分解するのには40分程度、0.5%のアルコールで20分程度の時間が必要になります。
ノンアルコールを飲むときは、どれほどアルコールが含まれているか確認する必要がありそうです。
●おさらいしましょう
- 飲酒運転は絶対にダメ!
- ビール中瓶1本でもアルコール分解には約4時間必要
- アルコール分解時間には個人差がある
- 酒気帯び/酒酔い運転には厳しい行政処分&罰則がある
- 運転手以外(提供者・同乗者)でも道路交通法による罰則が適用される場合がある
- ノンアルコールでもアルコールが含まれている可能性が高いので確認が必要
お酒は楽しく、コミュニケーションツールの一つとして上手に使いましょう。
また、車も大変便利な乗り物として、凶器と化すことがないよう自らで正しい判断を行うことが大切です。
飲酒運転による事故が多発している近年、加害者になることがないよう、また被害者を出すことがないようにしましょう。
アルコールが抜ける時間がわかったから、乗ってもいいということではありません。
アルコールが抜けるには多くの時間がかかるということを知り、正しい判断を行って欲しいということを一番にお伝えしたいと思います。
お酒も車も正しく、楽しく使っていきましょう!