車のエアコンスイッチ故障 原因から構造の説明、実際の修理事例まで|ベテラン整備士が教えます!

エアコンのコントロールパネル。手動でグルグルと回すタイプのお車は最近減ってきているかもしれませんが、まだまだよく見かけます。手で回すダイアル部分が壊れて回らない症状、困りますよね。動きはするけど鈍い、最後まで回らないなどもあります。温度調節のツマミや内気・外気ツマミも左右に動かなくなることがあります。

今回は、車のエアコンのコントロールパネルの構造の説明、スイッチの故障の主な原因、実際にご入庫してきた修理事例についてお話していきます。

エアコンのコントロールパネルの構造

コントロールパネルはダイアルと駆動部分がワイヤーでつながっています。パネルの裏側にワイヤーが出ていてそのワイヤーが湾曲していたり折れたりするとダイアルは動かなくなります。

車種によっては大掛かりになる場合もあります。外側から「ぱかっ」と外れるタイプ、内側に押して引っ張り出すタイプ。周りのパネルを外していくタイプなど様々です。

コントロールパネルは大体同じような仕様で、ワイヤーが3本付いています。温度調節・風量調節・内気、外気調節に分かれています。ワイヤーを点検してみて、特にワイヤー自体に湾曲等見られない場合は、パネル自体の欠損や不良になります。その場合はパネル自体を交換します。ワイヤーだけの場合はワイヤー交換のみになります。ワイヤーやパネル自体に不具合が無い場合は、ヒーターユニット自体の部品の破損などが考えられますが、単体部品の供給はあまりありません。本体丸ごと交換になると、とても大変な作業になります。本体の値段もとても高くなります。

ユニットのエアミックスダンパー(温度を調節する部分)やモードコントロール(吹き出し切り替え部分)にはクランプというプラスチックの部品があります。ワイヤーと繋がっていてワイヤーの伸び縮みで動きますが、この部分が破損したり動きが鈍くなったりする場合があります。

主なエアコンスイッチ故障の原因

エアコンの吹き出し口のところに後付けでドリンクホルダーを付けていて、走行中に飲み物がそこからこぼれてしまう。それがクランプ部分にかかってしまい、駆動部が固まって動かなくなってしまった。固まって動かしたら破損してしまった。という事例が多いです。特に甘い飲み物が原因のことが多いです。それが原因でユニット本体を交換したお車は過去に多々あります。

動かなくなったと入庫してきて、点検してみると、内部にこぼれてしまった飲み物がベタベタしているという状態です。気付かないうちにこぼしてしまったという場合が多いでしょう。分解してみると色々な物がこぼれた跡があったり、入り込んでいたりするのを見つける事が沢山あります。

後付けのドリンクホルダーや灰皿などは便利ですが、やはりハンドルから上の部分には何も置かないほうが安全ですし、清潔でいられると筆者は思います。足元の方でしたら重要な部品がないですし、いくらでも自分で掃除ができるので、車内の綺麗さにも繋がり、安全にも繋がります。

実際のエアコンスイッチ修理作業

今回の作業としてはワイヤーを交換して、パネルのライトも付かないと言う事だったのでついでに電球も交換しました。

ワイヤー自体の劣化や破損での修理はとても簡単に済みますが、異物が入り込んでしまったりユニットの故障となると大掛かりで高額な修理になってしまいます。温度を調節してくれるエアコンコントロールパネルは簡単な作りですが快適にお車に乗るには大事な部品です。エアコンスイッチに関する修理は季節に関係なく修理として入庫して来ますが、これから暑くなってくるので、ついでにエアコンガス補充などを検討しておいた方がいいと思います。

今回は手動のマニュアルエアコンのお話でしたが、オートエアコンの場合、ボタン動作が効かなくなった場合などはコントロールパネル本体の交換となる事が多いでしょう。


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