月に数回、多い人は毎日利用するガソリンスタンド。頻繁に利用する人も多いですから、それぞれのこだわりがあったりするのではないでしょうか。特にその中でも意見が別れるのが「セルフかフルサービスか問題」ですね。そもそも、ガソリンスタンド自体が減少を続けている世の中ですが、セルフサービスのスタンドの割合は増え続けています。ご覧の通り、セルフサービスの割合はフルサービスを追い越す勢いです。確かに、昔に比べるとセルフの割合が増えてきたというのは肌感でわかりますよね。筆者は圧倒的にセルフ派なのですが、どちらの方が良いということはなく、それぞれに利点があります。今回はこのセルフとフルサービスを比較して、あなたにぴったりのガソリンスタンドを見つけましょう。
セルフ・フルサービスそれぞれの流れ
セルフとフルサービスと言いますが、それぞれはどのような流れで給油するでしょう。まずはこの両者の流れの違いを知って特徴を掴みましょう。また、普段フルサービスを利用しているとセルフでの給油の仕方がわからない人もいるのではないでしょうか。そんな不安も解消してどちらも選べるようになってくといいと思います。
セルフサービスの流れ
車を給油機前に停車させる
スタッフの案内などはないので空いている所にゆっくりと停車させます。給油口の向きに注意が必要です
油種を選択する
愛車の油種を知っておく必要があります。ちなみに、軽自動車は軽油ではなくレギュラーです。最近セルフが増えてきて油種を間違える事故が増えてきましたね。
支払い方法・金額指定をする
ここで現金かクレジットカードか選択し、満タンか金額指定をします。リットルで選択できたりもしますね。あとは、紙幣を入れるかカードを挿入するだけです。この時に放電パネルを触って静電気を逃がしましょう。これをサボると爆発します。
給油する
給油口を開けます。リアタイヤか運転席の下にレバーがありますね。最近はボタンだったりもします。給油ノズルは奥まで挿入し、トリガーを引きます。ガソリンが指定量か満タンになるとセンサーが反応して自動的に止まるようになっています。たまにセンサーが反応してからノズルを少し引いて、ちょい足ししながら限界まで給油しようとする人もいますが、吹きこぼれの原因になるので控えたほうがいいです。愛車が汚れるだけでなく、引火して大事故に繋がってしまう可能性があります。
清算する
給油ノズルを戻すと清算になります。カードであればお釣りがないのでレシートを取るだけですが、現金ならばお釣りを取る必要があります。レシートのバーコードを読み込ませてお釣りを出したりするので少し面倒です。セルフならカード払いが圧倒的に楽です。
フルサービスの流れ
誘導に従って停車
何も迷うことはありません。ただ誘導に従って給油機の前に進みます。
油種と給油量、支払い方法を伝える
「レギュラー、満タンで」とキメ気味に言い放ちましょう。そうすると支払い方法を聞かれ、あとは勝手にやってくれます。
給油してもらう
ベテランガソリンスタンドマンなら車種を見ただけで給油口レバーの場所がわかりますが、できるだけ言われる前に給油口を開けましょう。静電気などの心配もありません。昔はスタッフが給油量を見て手動で調整していました。今は自動で止まるようになっているのでぴったりとスムーズに給油されるようになりました。
窓拭きや車内のクリーニング
給油中に窓拭き、車内清掃をしてくれます。ここがセルフとの大きな違いですね。灰皿の交換もしてくれますし、お願いすればタイヤの空気圧のチェックもしてくれます。また、フルサービスはスタッフが目視でオイル漏れなどの点検を軽くしてくれます。
会計
あとはお金を渡し、会計をしてもらいます。スタッフがレジに戻ったりするので多少時間がかかることもありますね。
メリットとデメリット
では、セルフサービスのメリット・デメリットをまとめてみましょう。セルフサービスのメリットとフルサービスのデメリットは表裏一体なのでセルフサービスにまとめて紹介します。ちなみに、現在はセルフを利用する人が7割と言われています。また、ガソリンスタンドを選ぶ基準として一番大きいのが価格であるようです。比較的安いセルフが人気になり、増えてきたのには、そういった価格を重視するユーザーが増えたことが要因と言えますね。
セルフサービスのメリット
とにかくフルサービスよりも安い
一番のメリットは安いことですね。給油以外のサービスを取り除いているので当然と言えば当然ですが、給油だけできれば良い人にとっては都合が良い給油方法です。
スタッフによる営業がない
フルサービスでは、しつこく営業をされることがあります。車検や洗車など、他にも細かいパーツの交換といった営業をされます。「そんなの言われなくてもそのうちやるよ」という人には鬱陶しいサービスですね。
自分で車の状態をチェックできる
自分でオイル漏れなどをチェックできるという人はこちらの方がいいかもしれません。愛車の特徴や不具合の起きやすいところを理解していればセルフチェックの方が良い場合もありますね。
カード払いならかなりスピーディー
セルフの場合、自分で給油機の操作をしなければいけませんが、カードなら一瞬で清算できます。機械にカードを入れるだけですからね。シェルならキーホルダーのようなものをかざすだけで決済できるサービスもあります。支払い方法はどんどん簡単になる世の中ですね。
24時間営業のところが多い
早朝や深夜でもガソリンがなくなったら給油するしかありません。絶対にセルフは使いたくないという人もガス欠させるわけにはいかないので、早朝深夜にはセルフを利用するしかないでしょう。そういった時の為にもセルフに慣れていた方が安心ですね。
セルフサービスのデメリット
窓を拭いてもらえない
当然ですが、窓は拭いてもらえませんし車内清掃もありません。場所によってはタオルが置いてあったりするのでさっと拭くことはできます。ちょっと野ざらしのタオルは使いたくないですけどね。ウェットシートのような簡易的な洗車グッズを積んでおいて、気になるところだけ拭くといいと思います。
外に出なくてはいけない
自分で給油機を操作しに行くため、確実に外に出ることになります。寒い冬も暑い夏も、雨の日も花粉が飛んでいる日も外に出ます。快適な車内空間から出るのを億劫に感じる人も多いと思いますが、中には気分転換に外の空気を吸えるので丁度良いという人もいますね。また、ガソリンの臭いが苦手で車外に出たくない人もいるでしょう。
点検をしてもらえない
スタッフによる点検をしてもらえません。フルサービスならボンネットを開けてエンジンルームの点検をしてもらえますが、セルフなら自分でやらなければいけませんし、面倒で点検しないことが多いでしょう。しかし、フルサービスの場合は営業の為に劣化していないパーツや、減ってもいないオイルを言葉巧みに交換させようとしてくるケースがあるので、そういった営業トークに引っかからないというメリットはあります。また、タイヤの空気圧チェックはセルフでもお願いすれば無償でやってくれるところがあります。
気分によって変えてみるのもいいかもしれない
このように、セルフとフルサービスにはそれぞれに多くのメリットとデメリットがあります。気分やその時の状況に応じて臨機応変に選ぶというのが一番賢い給油法と言えるでしょう。また、家の近くであれば行きつけのフルサービススタンドを作っておくと良いです。行きつけであれば余計な営業を受けることもなく、オイルなどは交換時期を把握してくれたりして適正なタイミングで交換を促してくれます。行きつけであれば、そこのクレジットカードを作るのもいいと思います。ポイントも溜まりますし、行きつけなので何度もカード会員の勧誘を受けることはないでしょう。
混んでそうならセルフへ
セルフは給油しかしないので、比較的スピーディーに回転します。スタッフの手が回らなくて待たされることもないので、付近のガソリンスタンドが混んでいそうな時はセルフを選ぶと良いでしょう。
汚れが気になる、車から出たくない時はフルサービスへ
「最近洗車していなくて汚れが気になってきた」「昨日雨が降って窓に水垢ができている」「寒すぎて外に出たくない」そんな時はフルサービスを選んでみても良いでしょう。少し高いですが、セルフと大して変わりませんし料金分のサービスはしっかりとしてもらえます。メンテナンス的には月に一度はフルサービスに行くことを推奨します。
フルサービスなら思いがけないサービスも
フルサービスには先ほど挙げたサービスだけでなく、思いがけないサービスがあったりします。筆者はこの間、箱ティッシュを3箱も頂きました。現在は有料になってしまいましたが、北海道などの観光地では「ホクレンフラッグ」という旗をプレゼントしてくれました。このように地域に密着して心優しいサービスをしてくれるところがあります。普段はセルフを利用しますが、箱ティッシュを頂いただけでも「あっ、フルサービスっていいな」と思いました。運転は疲れますが、このようなサービスを受けると気分が良いですし、元気が出ますね。