馬力とトルク、どちらを重要視すればよいの?

ぜひ「トルク」に注目して欲しい

今回はモテ運転シリーズをお休みして、少し違った話題にも触れてみようと思います。

皆さんがクルマの性能を推し量る時に、まず注目する項目の一つに「エンジン」の性能がありますよね?
今回は、そのエンジンの性能の評価の仕方に関して少しお話したいと思います。

では皆さんは、エンジンの評価をする時にどんな言葉を使うでしょうか?
「◯◯のエンジンの”馬力“は?」
「やっぱり”馬力”があるエンジンがいいよね」
おそらくこれらは、典型的なエンジンに関する会話の一例だと思います。

でもそれが今後、少し変わってくるかもしれません。
これからは是非、エンジンの「トルク」に注目してほしい、というのが今回の主題です。

自動車のいろいろな単位

自動車には様々な単位や、評価基準が存在します。
例えば車幅を表す「mm」
重さを表す「kg」
最高速度は「km/h」
最小回転半径「M」
などなど、様々な数値が存在する訳ですが、そんな中で一風変わった単位があることになんの疑問も持っていない方も少なくないと思います。
それこそが、「馬力(hp)」という数値です。

おそらくこのコラムを読んでいる方の中には、何となく「馬力」という言葉を使ってはいるけど、実のところその意味を理解しいてないな・・・という方もいるのでは無いでしょうか?
何を隠そう、僕もその一人でした(笑)

「馬力」とは

大辞林から引用すると

「工業上用いられる仕事率の単位。国によって定義がことなり、日本では0.750キロワットを1馬力とした。」

とあります。
要するにこれは、75kgの物体を毎秒1m持ち上げる仕事率、ということになるわけですが、言葉にすればするほどピンときませんよね(笑)

要するに、馬力というのはクルマの最高速度に直結する問題です。
車が前に進もうとする時、後ろから押し続ける力の事を言います。
一般的に自動車で、100km/hの速度を出すために必要な馬力が100馬力。
200km/h出すには300馬力。300km/h出すには500馬力が必要というのが目安になったりもしますが、よくよく考えてみると公道では100km/hしか出せないはずなので、必要な馬力は100馬力しかないという事になってしまいます。

では「トルク」とは

そして今回のコラムの主題である「馬力よりトルク」ですが、今後皆さんに是非注目して頂きたいのが「トルク」です。
エンジンの諸元表などをみると、馬力と一緒にトルクの表記があると思います。
トルクというのは一般的に「kg/m」や「n/m」という単位で表記されます。
トルクと言うのは、物を回転させる力の強さの単位です。
自転車に例えると、ペダルを回転させる足の力強さだとイメージすると分かりやすいと思います。

例えば高速道路の合流などの、瞬間的に速度を上げたいような時。
アクセルを踏み込んだ瞬間に、ググッと速度が力強く上がるようなイメージの車を選びたい時は、トルクの太い車を選ぶと正解です。
さらには重い荷物や、人をたくさん載せた時に力強く走れるのも、トルクの太い車です。

エンジンの性能を比べるときは「馬力」だけでなく「トルク」も

昨今、自動車のエンジン事情は一変し、ハイブリッドカーやクリーンディーゼルなど、多様化が進んでいます。

これらの新しい発動機を評価する上で、馬力だけを見ていると正しくその性能を評価できない可能性が高まります。

例えば以前のコラムでも触れたハイブリッドカーので使わているEVモーターは、低速域でのトルクが非常に太いというという特徴があります。
また、最近勢力を伸ばしているディーゼルエンジンも、低回転域でのトルクが非常に太く、回転数は低い傾向にあるので、馬力だけを見ると大して出力のないエンジンに見えてしまいますが、実際に乗ってみると非常にパンチがあってパワフルなフィーリングだったりするものです。

またよく聞く声として
「ある車種の新型が出たら諸元をチェックしたら、馬力が下がっていてがっかりした」
なんていうものもあります。
もちろんクルマの重量なども関わってくる問題なので一概には言えませんが、馬力は下がっているけどトルクは上がっていて、”体感できる加速感や燃費はむしろ上がっている”場合が往々にしてあるものです。

そんなわけで、皆さんが今後車を選んだり評価をする時には、エンジンに関しては馬力だけを見て評価せずに、是非トルクもチェックして、さらには気になる車はディーラーを訪ねてどんどん試乗を行い、さらにはご自身の身体でそのフィーリングをチェックしてみることを僕はオススメします。

【おまかせ出品体験談】

K様 ディーラーより「90万円」高い額で売却に成功!



K様のコメント
 
「愛車のボクスターがディーラーより90万円も高く売れて満足しています。」

「改めて走りに行く用のクルマを買いたいと考えているので、買い替えの際はまたAncarにお願いしたいと思っています!」
CTA画像
クルマが買取店やディーラーより高く売れる『おまかせ出品』

無料でカンタン査定!まずはあなたのクルマを査定してみよう!


〜今までよりもクルマを安く購入できる新しい方法〜


中古車販売店より安く購入できる 『Ancar』

『Ancar』で、びっくりするくらいクルマが安く購入できるかも!?