日産 キューブのシフトレバー
キューブは、コラム式のシフトレバーになります。コラム式とは、ハンドルの後ろから伸びているタイプのことを指します。昔のタクシーなどでよく見かけましたね。
走行時にシフトを変える際、手元から近いので非常に運転しやすいのが特徴です。
このキューブのシフトレバーは運転しやすいという反面、壊れやすいという難点を持っています。故障時の症状や対処法、修理方法をご紹介します。

シフトレバーの故障の関して
故障時の症状
シフトレバーが動かない、ミッションが入らない。 発進する時にシフトがパーキング(P)からバック(R)やドライブ(D)に入らなくなる症状。ブレーキを踏んでいるのに、パーキングから動かない。そのような症状が出てしまったら故障のサインです。
もし信号待ちで青に変わった時にミッションが変わらなくなってしまったら焦ってしまいますよね。ですがその場合は落ち着いてレッカーを呼び、整備工場に入庫させましょう。
故障時の対処方法
ハンドルの裏側、シフトレバーの付け根に赤いボタンがあります。そちらがシフトロック解除ボタンです。 少しでも異変を感じたら慌てずに、この赤いボタンを押してレバーを引いて動くか確認しましょう。この操作で動いた場合はシフトレバーを動かす部品の故障が考えられます。
実際の故障の修理事例
これからお話するのは日産のキューブのシフトレバーが動かない・シフトが入らない。という症状でご入庫してきた時の事例です。シフトレバーに関する故障はキューブの定番故障の1つです。
もちろんキューブ車種以外のシフトが入りづらい、シフトロック解除しないとシフトチェンジできないといった症状での入庫もあります。
シフトロックの構造は、ブレーキペダルの後ろにスイッチが付いており、ブレーキを踏むとブレーキランプを付けるセンサーとシフトロックを解除するセンサーに信号が行くようになっています。シフトレバーの下についているシフトロック解除ボタンとブレーキペダルが、安全のため連動しているのです。 基本的にはブレーキペダルを踏まないとエンジンをかけたり、シフトをドライブ(D)やバック(R)に入れる事はできません。
シフトロックを解除するボタンの構造は簡単で、シフトレバーを固定しておく赤いバーのような物が付いていて、ブレーキペダルを踏みセンサーが働くとバーがカチッと動いてロック解除、という単純な物です。バーの先にシフトロック解除ボタンが付いているのです。このバーが左右に動き、ボタンが押したり解除されたりという動きになっています。 その本体部分を『シフトロックソレノイド』と言い、センサーの様な物が『パークスイッチ』と言います。このシフトロックソレノイドのバーの様な部品が折れてしまったりする事も多々あります。 パークスイッチの配線はとても短く、突っ張った状態で固定されている事が多いのでこの配線の断線などが故障の原因の場合もあります。