国産車メーカー大再編!最後の独立メーカー、ホンダはどうなる?

2016年10月12日、日本の自動車界に激震が走りました。「トヨタとスズキ、提携交渉を開始」。


スズキのトヨタグループ入りが現実味を帯びる

現在、名実ともに日本一、そしてフォルクスワーゲンとは世界一の座を争うトヨタ。

フォルクスワーゲンがそのグループ傘下にアウディやポルシェ、ベントレー、ランボルギーニなどを擁する巨大自動車グループなのと同様、トヨタもそのグループに日野、いすゞ、ダイハツ、スバル、マツダを擁しています。

スズキとの合同記者会見でトヨタの豊田章男社長が「トヨタはアライアンス(提携)が得意ではない」と言ったように、確かにトヨタは日野・ダイハツはともかくスバル・マツダに関しては参加に収めているとは言えず、トヨタ陣営に属する、という程度の関係です。

海外との関係ではGMと提携してトヨタ車を供給、代わりにシボレー キャバリエをトヨタ車として販売していた時期もありましたが、どちらかというと日米貿易不均衡解消を狙った時代の話。

最近になってBMWとの関係を深めていますが、日産・ルノー連合とメルセデス・ベンツの関係ほどではありません。

一方、スズキはかつてGM陣営で深い関係にありながらもGMの経営不振の中で関係を解消、一度はフォルクスワーゲンと資本関係まで結んだものの、メリットを感じられないという理由で提携解消に至りました。

それでもこのまま単独でやっていては、新興国の低価格車もいずれ大グループに潰される…という危機感もあって、トヨタと提携する方向に至ったようです。

少なくとも既存市場をトヨタグループに潰される心配だけは無くなるのですから、おそらくこの提携は現実になるでしょう。

日本に残る独立系メーカーはホンダのみ

時を同じくして、カタログ燃費偽装問題による補償で沈没寸前の三菱自動車が、日産の傘下に入りました。

これで日本の自動車メーカーは、光岡やタケオカ自動車工芸のような小規模メーカーを除くと、トヨタグループ(トヨタ・ダイハツ・日野・いすゞ・スバル・マツダ)、日産ルノー連合(日産・三菱自動車)、それに外資系のUDトラックス(ボルボ傘下)、三菱ふそう(ダイムラー傘下)となっています。

そのいずれにも属さず、独立独歩を保っているのがホンダです。

二輪車ではヤマハと提携交渉開始

ただし、ここまでの話は四輪車の話であって、二輪車まで視野を広げるとまた違った視点があります。

まず二輪車で独立独歩と言えばカワサキでしょう。

「川崎重工の道楽」とまで言われるだけに、どことも手を結ばず、国内二輪車メーカーとしては異例な事に原付自転車にも手をつけず、「我が道を往く」を体現しています。
スズキも、こと二輪車ではどの陣営に属しているというわけではありません。

二輪車の部門で提携関係を活発化させているのは、ヤマハとホンダです。

ヤマハは四輪車としてはトヨタとの関係が深いですが、そもそも四輪車を生産・販売していないので単なるエンジンをはじめとしたパーツサプライヤーであり、トヨタグループと呼ぶほどではありませんから、これも独立系と言って良いものでした。

しかし、二輪車不況の中でホンダとヤマハは主に原付1種(50cc以下と電動二輪車)で協業し、ヤマハがホンダから供給を受ける方向で検討開始したと、2016年10月5日に発表しています。

昔、ヤマハの原付商用バイク「メイト」の2ストロークチェーン駆動モデルをこよなく愛した筆者としては寂しい限りですが、ここからヤマハとホンダの関係がどう発展していくか、そして原付1種で競合するスズキがどうするのかも見ものです。

ホンダともっとも接近しているのはGM

二輪車の例を見ればわかるように、ホンダは必ずしも独自路線一本槍というわけではありません。
かつてはイギリスのローバーと深い関係にあり、BMWが横からさらうまでは、ホンダがローバーを買収すると思われていた時期もありました。

いすゞと関係を深めて相互にOEM供給をしていた時期もありましたし、ホンダが社風や社是として独立路線を貫いているわけではありません。

実際、2013年以降はGMとの関係を深めており、燃料電池車やPHVなどの環境対応車、それにAiなど自動運転技術の分野では、GMにホンダから供給を行ったり、共同で技術開発を行うなどの深い関係にあります。

ただし、GMそのものが一時倒産していた時期もあったなど、フォードやクライスラー(これも今やFCA=フォアットクライスラーですが)と並ぶ「米ビッグ3」として世界に君臨していた面影はありません。

かつてのいすゞやスバル、スズキのように「GMグループ」としてホンダを迎え入れるというよりは、「GMとホンダを含む企業連合」というべきものが、いずれ姿を現すのではないでしょうか。

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