峠・ドリフト・豆腐
彼は世界で一番認知度のある豆腐店息子ではなかろうか。
峠を攻める若者たち!!
日本を代表するストリートカーレース漫画「頭文字D」の車を紹介していきたいと思います。
今回は主人公の愛車「スプリンタートレノGT-APEX(AE-86)」について紹介します。
あらすじ
ガソリンスタンドでバイトする一見ごく普通な高校生「藤原拓海(フジワラタクミ)」は父が営む「藤原とうふ店」の配送の手伝いをしていました。
配送の道中にある秋名山の峠道で日々スプリンタートレノを走らせていくうちに、非凡なドライビングテクニックを身に着けていきます。
ある日、赤城山を本拠地にする走り屋チームの「高橋啓介(タカハシケイスケ)」に勝利したことで、「秋名のハチロク」の噂は近隣に広まっていきました。
最初はただ流れに流されるままバトルを受けるが、様々な走り屋たちの挑戦を経て、次第に自分の才能と夢を見つめなおすようになります。
そして、拓海は頂点に立つドライバーになると夢を持ち、啓介の兄「高橋涼介(タカハシリョウスケ)」が立ち上げた選抜チーム「プロジェクトD」という一年間限定のチームに入ります。
そこで藤原拓海は地元群馬以外の県外の名だたる峠道へ遠征します。
愛車ハチロクを自在に操り、誰の目にも圧倒的に早いと思える車を相手に対等な勝負を繰り広げ、公道最速伝説を築いていきます。
トヨタ スプリンタートレノGTAPEX(AE-86)
AE86(通称ハチロク)は1983年にトヨタ自動車が発売したカローラとスプリンターのスポーツモデルである4代目の共通車両型式番号を言っています。
このハチロクには二種類あり、漫画の主人公が乗っているリトラクタブル式のヘッドライトがスプリンタートレノといい、通常のヘッドライトがカローラレビンと呼びます。
見た目は違いますが、どちらもエンジンのスペックは一緒です。
いわば双子のような存在です。
ハチロクに積んであるエンジン「4A-GE」型は、旧式化した「2TG」型の後継機になります。
車重は1トンを切り925kg、馬力は130馬力を発生。
これにより軽自動車よりも軽やかに走ってくれる、運転して楽しい車として一躍人気者になりました。
本当に早い車なのか?
漫画の中ではホンダが代表するシビックやS2000にも勝ち、序盤では最強の4WDスカイラインGT-Rにも勝っています。
実際にハチロクで勝てるのかというと、不可能ではありません。
実際にほぼノーマルに近い馬力のハチロクを扱っているドリフトキング「土屋圭市」が証明しています。
ハチロクの最大の武器は「軽さ」です。
軽いとどういった利点があるかというと、タイヤの負担とコーナリングの早さです。
まずタイヤの負担ですが、一般のスポーツカーは平均車重が1300~1500㎏です。
つまりハチロクは持久戦に持っていくと勝機が出てくるのです。
次にコーナリングですが、軽いという事は素早く細かいハンドル操作に俊敏に対応できます。
つまりコーナリング時に細かい動作にも応答してくれて、速く小さく回れる事が可能なのです。
ハチロクは1980年代のマシンの中では、国内で1位・2位を争うほどのコーナリング性能を持っているのです。
この作品、わたしの海外の友人もDVDを持っているほど、世界的に認知度の高い作品のようですね。
ほとんどの方が初見ではないかとは思いますが、そうであっても魅力を再確認してはいかがでしょうか?
最新作も、もう間もなくみたいですね。