今や車業界の新常識になりつつある「ダウンサイジングターボ」について、今回は簡単に説明してみたいと思います。(機構云々ではなく、ご紹介といった感じです)
技術的な説明についてはこちら
トヨタと正反対の判断をしたホンダのエンジン:日経ビジネスオンラインbusiness.nikkeibp.co.jp
ダウンサイジングターボの狙いは「低燃費」
排ガス規制が厳格化し、燃費競争も厳しくなる中、着目されているのが“ダウンサイジングターボ”です。これはターボチャージャなどの過給機で動力性能を補うもので、エンジンを小型化することができます。また、直噴により圧縮比低下を抑えることで、燃費向上が実現されています。
従来のターボと何が異なるか
答えは「設計思想」です。
どういうことかといえば、従来のターボは“太いトルクや加速性能の向上”が主眼におかれ、大出力化する道具としてターボチャージャが選ばれていました。そのため、ターボといえば「燃費が悪い」というイメージを持たれることも多いでしょう。
しかし、“ダウンサイジングターボ”は燃費向上が設計思想に掲げられており、同出力のクルマで比較するとダウンサイジングターボのほうが、燃費性能が良いとされます。
自動車税が安くなるというメリット
CMなどでよく耳にする「ダウンサイジングターボ」。 皆さんはご存知でしょうか?
例えば、現在AncarでもS660が出品されているホンダ。ホンダからは来年にかけて「ダウンサイジングターボ」が搭載されている新車種が登場する予定です。
同出力のガソリン車に比べて、エンジンが小型化するわけですから自動車税が安くなります。自動車税は排気量によって決まるので、たとえば2000ccクラスの出力を有するターボ車のエンジンが1400ccであれば、「1.0超〜1.5リッター以下」のクラスに分けられますので、同出力の車に比べて5000円程度安くなる計算となります。