2012年1月で生産販売を終えたものの今も高い人気を誇るBMW3シリーズカブリオレは日本人が憧れるオープンカーの魅力すべてを持っている車として今も高い魅力を誇っており、外観に惚れ込んだ人も乗りこなすほどに真の性能に感嘆するサプライズも秘められたBMWとなっています。
BMW 3シリーズ カブリオレとは
エレガントなフォルムが人気のBMW3シリーズは登場以来多くの人の心を奪い続ける車ということで君臨しています。特に1986年に初代モデルが登場して以来20年以上もの長きに渡って続いていたソフトトップ式ルーフを採用してきた伝統にピリオドを打ち、近年主流となった感がある格納式ハードトップであるリトラクタブル式ハードトップをBMWでは初めて導入することになった車でも知られるBMW3シリーズカブリオレは初代から数えて4代目となる車で、現在でも多くの人の憧憬を集めるオープンカーの帝王と言われます。BMW3シリーズカブリオレの場合ルーフを閉じることでフィクスト・ルーフ車同様の耐候性や快適性を実現するといった特徴を持っており、その上で標準スタイルはオープン状態での走行と主張するかのようなモデルです。BMW3シリーズカブリオレが登場する以前でのベースモデルとしてリリースされたクーペに対する主張といった背景を感じさせつつも、それこそがBMW3シリーズカブリオレ最大の魅力であり、人々を魅了し続けているポイントでもあります。
走行そのものが快感のBMW3シリーズカブリオレ
BMW3シリーズカブリオレは走る喜びを体現した車
BMW3シリーズカブリオレはクーペ同様のエンジン・トランスミッションをはじめとする同じランニング・コンポーネンツを採用しているものの双方の走行テイストには明らかな違いが感じられます。BMW3シリーズカブリオレはリトラクタブル式ハードトップというルーフシステムを採用しているという大きな特徴があります。クーペモデルような300psオーバーの最高出力と直噴システム採用による高圧縮比化というほどの豪快な走りよりも、オープンカーならではの心地良い風を感じるて走ることを重視しており、路面だけではなく周囲の景観すべてをBMW3シリーズカブリオレと共に体感する心地良さが味わえます。
クーペとの違いが魅力の根幹
クーペとさまざまな相違点が語られることが多いBMW3シリーズカブリオレは、100kg以上となる重量ハンディを持つため鋭さを持った加速のキレ味などではクーペには幾分及ばない面を指摘されることもあります。とは言えBMW3シリーズカブリオレの魅力は何と言ってもオープンエアならではの風と共に走る大気との一体感やリトラクタブル式ハードトップのルーフシステムそのものが魅力であり、クーペが持つ手堅く理知的な走りの実感とは違う次元での走行の快楽が追求され、それが形になった車でもあります。
大人の遊び心を形にしたBMW3シリーズカブリオレ
スイッチ操作で変貌を遂げるフォルム
BMW3シリーズカブリオレはセンターコンソールからのスイッチ操作によって電動油圧パワーがルーフをわずか22秒でオープンにしてくれます。リアウインド周りを含めて3分割構造になっているスチール製のルーフ部分をトランクルーム内に収納することで、歴代3シリーズが持つムードを彷彿とさせながらもBMW3シリーズカブリオレだけが持つ独特のフォルムによって大人の遊び心をクールに体現する車です。変身する車という特別感は走行する楽しみと共に誰の心にも一種独特の幸福感をもたらし行き交う車の人々にもその気持ちを分け与え憧憬をかき立てます。
大人だけにわかる匠のインテリア
長くフラットなイメージを湛えたベルトラインやロールオーバー・バーを備えていないシンプルかつクールなアッパーボディがBMW3シリーズカブリオレにおける室内デザインの大きな特徴であり魅力でもあります。2人分のリアシートではトップ収納の絡みからか幾分内側寄りのレイアウトになっており足元のスペースは少々狭い感じになっているものの、特に無理のない長時間のユースに耐えうる物となっています。
プレミアムを体現したBMW3シリーズカブリオレ
映画や海外ドラマなどでオープンカーに憧れた人の夢をすべて叶えて形になった一台とも言えるBMW3シリーズカブリオレはデイリーユース的な車にしては特別感があり過ぎるという見方をする向きもあります。ただ、日常においても馴染むナチュラル感をもまとっている車です。常日頃リアシートにゲストを載せて走行という場合では確かに乗降性という点からみてもやや現実的でない面もありますが、そんな細かい点はさておいてもさほどの特異性を感じさせずに、日々のさまざまなシーンをBMW3シリーズカブリオレ一台でカバーすることも可能といった普遍性を感じさせるものとなっています。